第42話 砦は
恐れを知らない様な攻撃が続きます。
「ギッギャッ」
「ギッギッギッ」
こいつら独自の言葉か、唸り声か解らんが、奇声を発しながら、湧き出て襲って来ます。
「蛮族以前だ!!猛獣みたいな奴等だな」
もう
「じいちゃん、異能で殲滅して!!!」
「分かった!!ヒミコ、少しの間全方位弾き跳ばしやってくれ!!!」
「任せて!!!」
「··········死ね!!!!!」
辺りを光が炸裂し!!眩い光が修まった時、辺りには動く者が居なくなりました。
「全滅だな·····」
死骸をジックリ検分しました。
「これは、ダークエルフじゃ無いぞ!!!ラノベで読んだ、ゴブリンそっくりだ!!!」
「人じゃ無いね、地球のゴリラか類人猿って所かな?地球のお猿さんだって、結構狂暴な動物だったよね」
「ゴブリンとダルフは全く別の者って、砦へ説明に行こう!!」
「じいちゃん、乗せて行って!!猫又の格好では、何をされるか分かんないから」
「そう、だな·····そうした方が良さそうだ」
わしは、ヒミコを背負って、砦に向かいました。
砦が見えて来た、皆がわし等を見上げて居ます。
降り立ったわし等を、遠巻きにした人達に、掴んで来たゴブリンの死骸を放りました。
「今1つの集落を全滅させて来た、わしは、連峰の向こう側から飛来した、サイレイ王国の国王である!!この砦の代表者と話がしたい!!」
遠巻きに見ていた男が、走って行きました。
暫く待って居ると、大勢の兵を引き連れ、大袈裟な鎧を着た男が走って来たました。
放った死骸をつつきながら、男が言いました。
「集落を全滅させたと言うのは本当か?」
「わしは名乗った、連峰の向こう側の全てを統べる、サイレイ王国の国王と、礼儀を
「ぐっ、儂は、栄光砦の将軍スドブである!!!偉そうな小僧質問に答えよ!!!」
ヒミコが、念動で将軍と名乗る男を吹き飛ばしました。
男は無様に転びました。
「貧相な砦の守衛頭風情が、大王に向かい小僧とは、あの集落の様にこの砦も消滅させてやろうか!!!」
兔人族の一件が、尾を引いて居るようです、第一遭遇の対処、どちらが優位か思い知らせる事です。
「ぬっ!!者共小僧を捕らえよ!!!」
「分かった!!身分を弁えぬ貴様がその態度なら、砦は消滅させる、その前に砦がどうなるか見せてやろう!!」
スドブと、回りに居た数人纏めて転移しました、ヒミコも来ています。
死屍累々、全てが死に絶えた、ゴブリンの集落をスドブ達は無言で見詰めています。
「砦もこうして遣ろうか?ついでに貴様の所属して居る国も滅ぼしてやる!!!」
「済まぬっ!!非礼を詫びる!!!」
「まだ立場が解って居らんようだ!!!一兵卒風情が、大王に対する話し方、教えないと解らんのか!!!」
周りの兵士達が、スドブを押さえ付け土下座して居ます。
「サイレイ大王様!!!このスドブはシンラ王国、国王の三男、礼儀を教えられず我儘になって居ります!!!お許し下さい!!」
スドブは土下座をして、怒りからかプルプル震えて居ます。
「そなたは、お目付け役か?」
「はい!国王様から、仰せ遣ったセルフと申します」
「お飾りの無能と話しても建設的で無い、セルフ殿と話す事にする」
「お前達が、ダークエルフとして、討伐して居るのは、ここのゴブリンとは別の者だ」
「別の者?ですか?」
「転がって居る、死骸を良く見てみろ!!」
「気味の悪い者ですね!!人とは思えん」
「ゴブリンは人では無い!!お前達が殺戮し、奴隷として居るのはダルフ族!列記とした人族だぞ!!!」
「確かに、おっしゃる通り、奴隷にして居る者と、これ等は明らかに違います」
「解ったなら、全てのダルフ奴隷を解放せよ」
「砦のダルフですか?奴隷解放は出来ますが、シンラ王国全てのダルフ解放は無理です」
「無理か?ならシンラ王国を滅ぼしダルフを解放する」
「お言葉ですが、サイレイ王国と虫けら同然の奴隷と何の関係がお有りなのですか?」
「お京さん!!来て呉れる?」
「じいちゃん、何?」
「こいつらに、腹が立って滅ぼそうと思う、その前にお京さんに聞いて置こうと、この地域は管轄外なのか?」
「えっ?どう言う事?そこの土下座して居る者共、私はオーキョウ神である、私が遣わしたこのライにお前達何か良からぬ事やったのか!!!」
「大陸の半分こちら側は、お京さんが放置して、居もしない架空の神を崇めて居るのでは?」
「聞いたか?お前達の崇める神は誰じゃ?」
「「「「オーキョウ神様です!!!」」」」
「ライ、ご覧の通りじゃが」
「お京さんを崇める、こいつらを滅ぼしても良いか?」
「それは、問題ない、ライの思うまま、何をやっても自由じゃ」
「ライは、私がこの世界に遣わせた者、お前達ライを怒らせた報いは受ける事じゃ!!!!話ができて楽しかったぞ、またいつでも呼んでくれ」
「お京さんは、いつ見ても素敵だな」
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