第三章 ザッツ大陸制覇
第40話 エルフ?の集落
「手に負えん事があれば、転移で救援を乞う、待って居れ」
何処までも、着いて来そうなので、言い切りました。
「残念ですが、護衛はここまで、私達は引き返しますが、食料空輸でも構いません早く呼んで下さい!!では、ご武運を!!!」
サイレイ航空隊は渋々ながら、引き返して行きました。
氷ノ山越えです。
こちら側も樹海が拡がって、
集落等見落とさないよう、低空飛行で進みます。
「ライ君?あれは何かしら?」
「何か、気になる物が見えた?」
わしには、鬱蒼とした樹海しか見えません。
「指差す方に向かって!!誰か獣に襲われてる」
母さんの指差す方向に行きます。
暫くして、母さんの言う現場が見えました。
母さん、視力も滅茶苦茶良くなってる!!
「ヒミコ、フィン!!急降下!!先に行って助けてあげて」
大きな熊に、人が襲われているようです。
2頭の大熊3メートルと2メートル位か、子熊に狩りを教えて居ったのかも知れません。
ヒミコとフィンの前には、首の転がった2頭の大熊と、助かって気が弛み腰が抜けた様に座り込み、虚空を呆然と見詰める男が居ました。
男の容姿は、粗末な衣服に弓を持って、耳が長くエルフに見えますが、褐色の肌をして居ます。
男が復活しました。
「あ、危ない所を助けて頂いて、有り難う御座います!!貴方方は?空から降りて来た様に見えましたが?」
「わし等は氷ノ山、あの連峰の向こう側から飛来した」
「あぁ·····見間違いでは、無かった(神よ!!!)!!!ダルフの村にご案内致します!!!」
「村は近いのですか?」「はい!!」
「この熊は持って行かないのですか?」
「無理なので、時間を頂けたら、熊の胃だけ取り出します」
「ライ兄!俺とスパムで運ぶよ!!」「頼む!!」
ジンとスパムが異能で、大熊を風船の様に浮かべました。
(あぁ!!神々よ!!!)
気のせいか、飛来したと返答した途端、この男態度が堅くなったような、歩きかたもギクシャクして居ます。
獣道ですら無い、道無き道を進み、突然開けた所に出ました。
田舎の近くでは無く、本当に村は近くに在りました。
木を組んだ防護柵を廻らした、小規模な村です。
男が守衛に小声で話すと、二人の守衛が奥に走って行きました。
「村長の所にご案内致します」
村を歩いて行くと、守衛2人と老人が走って行きました。
ゼエゼエ息を切らした老人が、わしの前で土下座して。
「ハァ~、私は、ハァ~、村長のハァ~ハァ~」
この老人、このままポックリ逝くんじゃないかと思う程息苦しそうです。
「村長?落ち着いて!息が整うまで待って居ますから」
回りに居た者達も、土下座して居ます。
「わしは、氷ノ山連峰の向こう側全域、サイレイ王国の国王、サイレイ-ライ、この村はダルフの集落と聞いた、ダルフとは種族名か?」
暫くして、落ち着いたのか、村長が説明を始めました。
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