第39話 氷ノ山連峰を越えて
犯罪奴隷にした兔人族、10歳以下の子供は大人しく順応させる為、徹底的な洗脳教育を施して居ます。
11歳以上の男女には、体格に応じ30キロ~100キロの重り付き拘束ベストを装着させ、農奴使役する事にしました。
総金属製拘束ベストのゴツい留め金は、剛腕超人隊員が握り潰し、二度と外れ無いように加工して居ます。
子供達が300人余り、奴隷が1500人少々、食べ物は芋が主食屑野菜と屑肉のごった煮スープですが、クズ素材でも食費が凄く負担です。
もっと間引いて置けば良かった、労働力としても今はあまり役にたっていない状態です。生産的な能力が欠如した種族ですから、すぐさぼるし、作業場では監視役の怒声が常に響いています。
11歳から15~6の、子供の方が良く働きます。
良く働いた者には、食事内容を少し豪華にし、焼き肉の串も配りました。
「ガキが旨いもの食うんじゃねぇ!!」
特別食を奪おうとした、数人の兔人を、犯罪奴隷の身分で犯罪を犯した罪で、処刑しました。
食い物で釣る、それに容赦無い見せしめ、これは効果がありました。
(それでも、どうしようも無い奴は居る、鉱山か炭坑に押し込むとするか)
犯罪者を留置所に入れ、ただ飯食わせる余裕はこの世界には無い、犯罪者は処刑するか、犯罪奴隷として重労働させる、人権?それって美味しいの?。
氷ノ山の向こう側、噂では少数の蛮族が、それぞれ集落を作り互いに争って居るそうです。
討伐調査の一行、お供希望者続出で、人選に悩みました。
わしに母さん、ヒミコにハイパーのフィン4人は決定して居ます。
フィンは、隠れ住むハーピー救出の為、外せません。
ジンが今回は「何がなんでも同行する」と引き下がらん。
苦し紛れに、高威力の攻撃が出来、飛べる事と同行難易度を上げました。
この条件に関わらず、エルフ航空隊全員とハイパー航空隊全員、異能大隊長のスパムとロブが殆どの異能と飛行が出来ると、同行希望して来ました。
「もう独断と偏見で決める!!追加はセイラさん、セイラさんに背負われる事で、狼異能隊クルベ、異能第一大隊長スパム、スパムに背負われる事でジン将軍、以上4名」
目立たず調査したかったが、8人になってしまいました。
「サイレイ王国を確り確立した物にする為、残った者の一層の努力を願う!!」
「「「同行出来ないのは残念ですが、後の事はお任せ下さい!!」」」
代官達が、力強く言ってくれます。
メイ達戦闘メイド隊が、直も納得行かない様子ではあるが、笑顔で見送ってくれて居ます。
ミラノさんヨシアさんも、複雑な気持ちでしょうが、笑顔での見送りです。
ビル指令は工兵隊からは、全くの不参加で少し寂しそうですが、納得してくれたようです。
獣人精霊部隊が、整列しています。
ガルダやヨイルの顔がみえます、セルは泣きそうです。
飛び立つ瞬間ガルダのどら声が響きました。
「ライ国王様に!!敬礼!!!!」
大勢の見送りの中、氷ノ山を越えるべく、飛び立ちました。
「護衛として、山を越えるまで、同行します!!」
サイレイ航空隊全員、名残惜しそうに付いて来ました。
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