第26話 開戦!!

 オロ大橋を、監視して居た隊員から、第一報!

「オロ大橋、オロ側に、1000程の軍勢が集結中!」


 オロからの、侵略軍100と交戦して一月、冬を向かえる前に、成果を出したいようだ。


「エルフ航空隊第一小隊10名、ハイパー航空隊第一から第三小隊32名集合!!」

「攻撃隊員、戦闘メイド隊5名、狼闘士隊5名集合」


 ハイパー航空隊は、再生治療した、男性ハーピー22名女性ハーピー10名で、構成されて居ます。

 ハイパー航空隊隊員は、攻撃も出来ます、搭乗員不要の、理想的な航空攻撃隊です。


 攻撃力も、母さんや戦闘メイド隊員か、それに匹敵する破壊力が有ります。




「攻撃隊員、総員結合ベルト装着!」

 母さんを乗せた、わしから順に飛び立ちます。

 エルフ航空隊第一小隊が一斉に飛び立ちます。

 ハイパー航空隊第一小隊が飛び立ち、第二小隊が飛び立ち、第三小隊が飛び立ちます。


 訓練の成果、美しい編隊飛行!!

 ハイパーハーピー航空隊の飛行は、見惚れる美しさです。




 男性ハーピーの再生治療ですが、残念ながらか、幸いにか、美しい全裸でも、ニョッキリ一物が、劣情を起こす事を妨げました。

 ハイパーハーピー10名の助けで、また不必要な光が発生!

 補助していた、戦闘メイド隊5人と、立ち会った母さんまで、更にパワーアップしていました。


 再生者に対し、パワーの上掛けが出来ることが、証明されました。

 男性ハーピーも、凄い超人に成って居ますが、ハイパー女性10名は、とんでもない超人になりました。

 母さんや、戦闘メイド隊は、もう化物級です!!!


 闘士隊の、リンナにも立ち会って貰いましたが、光を浴びても、何も変化が有りませんでした。


 わしなど、毎回光を浴びてるが、全く変化が無い事から、再生者以外は超人化は出来そうに有りません、残念です。


 ガルダ中隊長が、足を骨折して治療した時、わずかにパワーアップしたようで、骨折や外傷も、積極的に治療して行けば少しずつ超人が増えて行く可能性が有ります。

 男性ハーピー治療時、ガルダ中隊長の、都合が着かなかったのが残念です。





 話したく無い事ですが、このメンバーの飛行速度、わし以外は皆時速200キロ以上で飛べます。

 わしの150キロに合わせて、皆は飛んでくれて居ます。



 第一報から25分経って居ます。

 既に侵略軍は、橋を渡りきって居ました。

 完全にサイレイ領土を侵略して居ます。


「侵略軍に警告!!」

「武器を捨てて降服せよ!!」

「侵略を進めるなら、1分後に攻撃する!!!」

「後30秒、20、10」

 逃げ切ろうと思って居るのか、進行は止まりません。

「9、8、7、6、5、4、3、2、1、0」


「総員1発のみ発射!!!」

 ズッドーーン!ズッガーーン!ズッバーーン!バッバッバッバッーーン!!!

 50メートル高空を、飛行している、わしらの耳も、おかしく成りそうな轟音が響き渡ります。


 500程の敵兵達が、消えていました。


「再び警告する!!武器を捨てて降服せよ!!」

「次は、全滅させる!!!」


「まてぇーーー!突然攻撃は、卑怯であろう!!」

「母さん、殺って!!」ズッバーーン!!

 何か、寝言を言っていた、男の一帯が消滅しました。


「侵略は犯罪行為である!!」

「わしは、貴様らみたいな、捕虜は必要無い!」

「温情で、降服を勧めたが、まだ戦う気のようなので、全滅させる!!!」

「総員........................」


 見ると、生き残り400程が、大慌てで武器を放り投げて居ます。


「総隊、着陸!!」

「不穏な動きをする者は、100人程道連れ消滅覚悟でせよ!!」


「指揮官!生き残って居れば、出て来い!!」

 敵兵達の視線を追うと、2人居るようです。


 1人の男は、恐る恐る出て来ましたが、もう1人はそしらん顔です。

「狼闘士隊!あの男を拘束せよ!!」


「まず始めに言って置く」

「諸君達は、我がサイレイ国に、宣戦布告無く侵略して来た、残存兵である!!!」


「わしは、侵略して来た、犯罪者と話し合う気は無い!!」


「諸君達の取る道は、情報を流すか、情報を持たぬ者は、何かサイレイの為に、役立って貰う」


「情報は渡さない!役にも立ちたく無い、そう言う者は不要、ただ飯は食わさん!!この場で、犯罪者として処刑する!!」


「と、言うことで、そこの逃れようとした指揮官、処刑する!!」

「まっ待て!出て来なかっただけで殺すな!!!」

「立場が、分かって居ないようだな!侵略軍の指揮官!」

「リンナ殺れ!!」「フッ!!」


「あっ言い遅れたが、わしは、サイレイ国、国王サイレイ-ライ!!」

「我が国が二度も侵略され、非常に怒って居る!!」


 顔面蒼白で、400人全員平伏して居ます。


「相手を、殺す気で侵略したなら、自分達も殺される!それが戦争と言うものだ!!何があっても、自分は死なない!などと、甘い考えで始める物では無い!!!」



「話は変わるが、なぁ君、嫌われ者の指揮官は敵の剣で倒れず、後ろから部下に刺される!!」


 処刑したこの人は、後ろから刺される、指揮官みたいだが。


「で、君は部下に慕われる指揮官か、後ろから刺される指揮官か?どっちだね?」

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