第二章ライ少年編
第21話 サイレイ航空隊
2000人からの、捕虜兵士達の処遇に悩む所です。
殆んどの人が、わしの基準とする所、兵士として役立たずなんです。
逆に、この程度の兵士達だから、最小限の流血で占領出来たのですが............。
2000人の、適正調べる為の相手をして、程よい汗をかく程度!
少しましな人を100人より出して、19人の隊長を任命しました。
残り1900人を、100人ずつ19隊に分け19人の隊長に振り分けます。
1900人の、屯田部隊を整列させると、圧巻です!!!
2000人を連続で打ち負かせ、実力の違いを身に染みて感じたようで、6才のガキに全隊員従順です!
「諸君達は、これから重要な任務に赴いてもらう!!」
「諸君達の部隊名は、屯田部隊!!」
第1から第19部隊の部隊長に、詳細指示をしておいた。
簡単に説明すると、サイレイ領、旧ワルタ領、旧ブレイ領、この間に有る広大な荒れ地!!
諸君達には、盗賊や、襲って来る獣を討伐し周辺の安全を確保してもらいたい!!
その傍ら、ここに取り出した芋!
此は「カラム芋」と言って、荒れ地の方が甘味のある旨い芋になる!!!
諸君達には、討伐の傍ら、カラム芋の栽培を進め、その売り上げで装備充実や生計を立てて貰いたい!!!
19部隊の、受け持ち地域は既に決定しておる!
サイレイ兵士隊の工兵隊が、順次諸君達の兵舎を建てて回っておる!!
全員ぶん、半年の間食糧を支給する!!
出来る限り迅速に、部隊ごとに自活出来るよう努力せよ!!!
諸君達は部隊長以外は、まだ階級が無い!
成果の如何に寄り、初級個兵、又はそれ以上が与えられ、正式にサイレイ兵へ登用の道も用意されている!!
「奮励努力せよ!!!解散!」
厄介払いの思い付きだったけど、屯田兵達結構やる気に成ってるな!!
これで一石何鳥にもなる!!
「ライ様、悪そうな笑顔に成ってる!」
護衛の戦闘メイドのメイが、身を引きぎみに言いました。
母さんと、ジン、ヒミコ、それに小隊長達、戦闘メイド隊全員を集合させて、最終的に230人になった、新規隊員達の配属、軍の組織変更の話になりました。
「母さんと、エルフ全隊員による、炊き出し援助活動はどうなってる?」
「ライ君の考案通り、順調よ!!」
「各地から食糧を調達、公平に支給したので、炊き出し今夜で終わりにします」
「身寄りの無い、子供達が100人程居て、その子達はこの城に住まわせ教育してるわ!!」
「自分達と変わらない年齢で、強くて何でも出来る、ライ君に皆憧れてるよ!!」
貧乏領地のくせに、2500の兵を持った為、領民の食糧事情は最悪な状態でした。
領主が代わっても、生活は苦しいまま、って事が無いよう必要以上に頑張りました。
住民が好感触です、更に工夫して住民を裕福にして行きます!
鉱石採掘も、純度を考えず、どんどん採掘!結果的に鉱石採掘も順調で、後はドワーフ達の協力で鉄材、銅材に加工!鉱石で売るより効率良く、高収入になりました。
収支決算がまだですが、ここレイ市(ブレイ領を改名)の黒字は明らかになりました。
取り合えず、このまま、収益を進めて行くつもりですが、鉄製品、銅製品の生産も考えて居ます。
ルタ市(ワルタ領改名)も気になりますが、コウセイ家からの出向代官が上手く統治しているそうで、もう少しジロスお祖父様に甘えて置きます。
ルタ市は普通に、農作物の生産地ですが、酪農にも適して居ます。
早く取り掛かりたい!!!
焦らず、地道に一歩ずつですね。
「緊急復興支援で昇級が遅れてすまなかった!!」
「隊の名称をライ独立部隊から、サイレイ国軍に変更する!」
サイレイ国軍の組織をこれから、発表する。
先日コウセイ-ジロスお祖父様に報告し、祝いに初級参謀を授与されました!!
ジンとヒミコは共に中級指揮官を授与されて居ます!!
隊員急増に伴い、旧隊員は全て、小隊長に昇進させた!!
原案なので、不都合に気付いた者は随時、発言してくれ!!
新入隊員の内訳は。
狼剣士隊に60名入隊。
狼闘士隊に40名入隊。
エルフ弓兵隊に30名入隊。
エルフ精霊隊に50名入隊。
ドワーフ工兵隊に50名入隊。
ドワーフは20名が旧土人隊兵士で、女性30名は台所下女として酷使されていた者です。
「ここから名前を出して説明します!」
第一中隊、狼剣士隊。
中隊長ガルダ上級騎士!
第一から第四小隊の小隊長!
ザイル、ルダス、ゼダル、ゴルス、全員上級個兵!
隊員は60名を15名ずつ4隊に振り分ける。
第二中隊、狼闘士隊。
中隊長リンナ上級騎士
第一から第五小隊の小隊長!
ノエラ、エレナ、リンダ、ビオーレ、ビオラ、全員上級個兵!
隊員は40名を8人ずつ5隊に振り分ける。
第三中隊、エルフ弓兵隊。
中隊長ヨイル上級騎士!
第一から第四小隊の小隊長!
ハンス、ニルス、カイル、ラスカ、全員上級個兵!
隊員は第一第二が各8名、第三第四が各7名。
第四中隊、エルフ精霊隊。
中隊長セイラ上級騎士!
第一と第二小隊、小隊長!
シュラ、ジェーン、上級個兵!
隊員は15名ずつ。
第五中隊、エルフ精霊弓兵隊。
中隊長セイラ上級騎士、兼務!
第一と第二小隊、小隊長!
セル、ミルク、上級個兵!
隊員は各10名ずつ。
第六中隊、ドワーフ工兵隊。
中隊長ビル上級騎士!
第一から第二小隊、小隊長!
ムラル、クリル、初級騎士!
第一小隊隊員、11名シリルは中級個兵に昇進!
第二小隊隊員、12名トイルとレムルは中級個兵に昇進!
第三から第五小隊、女性隊小隊長!
ミムル、リルル、メモル、上級個兵!
第三から第五小隊隊員、各10名ずつ。
第六小隊旧捕虜部隊
小隊長、ベルン旧事務官、初級騎士!
隊員、60名全員見習個兵!
旧捕虜の内21人が異能持ちと判明!
ジン、ヒミコ、両大隊長に指導訓練してもらい、
訓練後、実戦に使えるようなら、第七中隊、異能隊を新設する!!
第六中隊の全隊員は、既に昇級済みで組織変更も終了。
屯田部隊の兵舎建設に、現地に出向いて貰って居る!
ビル中隊長、ベルン副官以下、ドワーフ58名、旧捕虜工兵隊60名が手分けして、
部隊長室に、100人が寝泊まり出来る施設、兵舎の建設を急いで居る!
広大な範囲を、ビル中隊長とベルン副官は、飛び回って指示してるそう!!
屯田部隊も随時現地に合流し、建設を手伝うよう指示して置きました。
これで原案報告は終了です。
意見が無ければ解散して下さい。
ジンにヒミコは、異能隊の指導訓練、頼むよ!!
「「ライ兄任せて!!」」
セイラさんは、話があるので残って!
興味があって、急ぎの用件の無い人も、良かったら聞いて!
ここからは、わしの単なる我が儘!
「セイラさん、風の精霊使いで、風を纏って空を飛べる人居ませんか?」
「空を飛ぶ?ですか、そう言う使い方、考えた事有りませんでした............」
「風の精霊使いは、私を入れて15名居ります」
「直ぐ召集かけるので、ライ様!ご指導お願いします!!」
(え?......わしが指導するの?)
「わしの飛び方は、風精霊と違い異能で飛ぶが、空を飛ぶと言う事に関しては、同じなので、参考になると思う」
「一人ずつ背負って飛ぶので、感覚を掴んで下さい!」
「始めに、セイラ中隊長!!」
「ライ様!失礼します............」
セイラさんの双丘が、両肩に乗ってる!!
うっ............気持ちいい!!!
「飛ぶよ!!」
ゆっくり上昇します。
「垂平飛行に移ります」
「............これが飛ぶって事!気持ちいいわ!!」「前の風が邪魔してる!!」
「......え~と、前の風さんに退けて貰い............」「下から、押して貰い............」
「後ろから勢いよく、押して貰う、............こんな感じかな?」
耳元での、セイラさんの呟き、耳に心地好くクラっとしそう、気を引き締めて!!
「ライ様!風精霊の使い方解ったわ!!!」
「このまま、ライ様の背中から、飛び立ちます!!」
流石セイラさんです、見事に飛んで居ます。
セイラさんは、初飛行で飛び方のコツを掴み、5分程で自由に飛び回る事が出来るようになりました。
残り14人の隊員に、セイラさんが、飛ぶ為の風精霊の使い方を説明し、
わしが、順に背負って飛行訓練を行いました。
難易度が高いようで、何度か繰り返し飛んでは説明し、更に5人が飛べるようになりました。
残り9人は今後の訓練に賭けます!!
15人は航空隊員欲しい所なので、まだ飛べませんが、航空隊に入隊してもらいました。
飛ぶ事の出来た隊員達が
「自由に空を飛び回るって、最高に気分が良いよ!!」
「今までに、感じた事の無い新感覚!!超エクスタシー!!!」
盛んに煽る物で、翔べない隊員もやる気十分!!
其ほど、かからず自由に空を、飛び回る事が出来るでしょう!!
まず、攻撃要員を背負って飛ぶ訓練!!
初めは危険なので、2人ずつ組んで、互いに背負っての訓練!
皆で一緒に飛びますが、わしは、母さんを背負い、攻撃の訓練をします。
背負った母さんが含み弾で地上攻撃!!
母さんの威力は、迫撃砲を撃ち込んだように、直撃を受けた所が爆散します!!!
背中の母さんが、滅茶苦茶やる気です!!!
戦闘メイド隊5名と、狼闘士隊の10名の方に協力してもらい、
サイレイ航空攻撃隊が発足しました!!!
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