第17話 嘘でしょ!!
ライ様が決起される時、お役にたとうと隠れ住んで居りました。
家臣が、続々登城して来ました。
「まさか、こんなに迅速にワルタを討伐し、サイレイ家再興が叶うとは!!」
一堂泣いて喜んで居ました。
サイレイ家開放に先駆け、ワルタ家を討ち滅ぼした事。
コウセイ家当主から、内々にワルタ領を、サイレイ家で統治するよう言われた事。
報告する度、大歓声が起こります!
ワルタ兵の兵糧が、大量に残されていて、家臣の協力のもと、全住民に公平に全て支給して廻りました。
更に復興支援として、全住民対象向こう3年間無税としました。
先の戦没者、子弟は優先的に男女を問わず、6才以上を見習い個兵として、採用する!!
武器職人として、働かされていたドワーフが3名、
ワルタ兵の下働きに、連れて来られた狼獣人の女性2人男性1人を新たに発見、
ワルタのガキから助けたメイドが2人
以上8人と、仮入隊のドワーフ5人に、基礎剣術と基礎体術を指導して、慌ただしく3日が過ぎました。
ドワーフは男女を問わず、指弾が気に入ったようで、上達の早かったこと!
使用武器は、相変わらずバラバラで、棍棒や大鉈、剣に弓と色とりどり2人程体術で闘いたいと言って居ました。
本日付けで入隊を許可します。
各隊事の訓練で技の上達を試みて下さい!
隊員の変動は、
第一小隊は1人入隊、隊員5名に増員
第四小隊は2人入隊、隊員6名に増員
第五小隊は2人入隊、隊員5名に増員
第六小隊は3人入隊、隊員8名に増員
「走り出すのは簡単!手綱をこうピシリピシリ!!」
「止まるのが難しくて、手綱を一寸引いてはゆるめる、一寸引いてはゆるめるを繰り返し徐々にスピードを落として行く!!」
「絶対一気に手綱を引いちゃ駄目よ!!!馬が止まっても、兵車は止まらないから、止まった馬に兵車が突っ込んで大惨事になるよ!!」
「やむ終えず急停車する場合は..................」
リンが新人に、御者教育をしているようです。
1週間程しか経って居ないのですが、リン達戦闘メイド頼りになります!
知らなかったけど、サイレイ家には、装甲車1台、兵車10台有りました。
ワルタからの戦利品、兵車20台!
ドワーフのムラルが、御者経験有るそうで、1台任せて工兵隊専用車にしました。
スコップやツルハシ、ゲンノウ等々、工兵隊に必用な物を搭載するよう指示しておきます。
開放から5日め、領内がかなり落ち着いて来ました。
後は重鎮達に任せて、コウセイ家に向けて出発です。
母がどうしても、同行するときかないもので、体調すこぶる良いようなので、許可しました。
「久しぶりよーーー!」と大はしゃぎの母は、16才の外見そのままですね。
全隊員が綺麗に整列しています。
「兵車搭乗人員を言います!」
1号車、第一から第五小隊小隊長、中隊長2名わしと母、計9名!
御者は、戦闘メイド隊員リン。
2号車、第一と第二小隊計8名!
御者は、戦闘メイド隊員レイとセツ。
3号車、第三と第四小隊計9名!
御者は、戦闘メイド隊員ミン。
4号車、第六小隊計7名!御者は、ムラル小隊長代理。
「全隊員!搭乗!!行き先はコウセイ領!!」
4台の兵車は、軽快に走ります!
戦闘行軍で無いため、昼食休憩は有りません。
各自携行食を、かじるだけで済ませます。
昼過ぎ、軍馬を休ませる為の、休憩を取ります。
適当にトイレを済ませておきます。
飛ばしながら眺めると、遥か遠くにブレイ家統治村が見えます。
プルプル、あーースッキリ!
領地を通って居ないので、不法行為にはなりません。
の、はずですが、行きはよいよい、帰りはこわい!!
この時は、全く気にもしませんでした。
夜営は工兵隊と、戦闘メイド隊のお陰で快適です!!
夕食は、こればかりは......コウセイ兵舎の食堂みたいには行きません。
豆と干し肉のごった煮、それに乾パン(一口サイズ堅焼きのパン)
どれも、不味くは無く普通に食べられる物ですが............。
食べながら隊員を見渡します、リネさんと4人で始めた独立部隊!
今では、総勢37名!!
物理的にも精神的にも、思えば遠くに来たものです!!
以前200の敵兵に、負傷兵を出しながら苦戦していた。
今の隊の実力は、1000の敵にも余裕で打ち勝つでしょう!!
夜目のきく、狼剣士隊が寝ずの歩障を買ってくれました。
労いの言葉を掛け、休むことにします。
0600起床!
既に戦闘メイド隊員が、朝食の準備をしていました。
..................豆と干し肉のごった煮に乾パンでした。
0640夜営撤収!
0700出発!!
6才の身体、直ぐ疲れて眠くなるよ!
眠気覚ましにメイ小隊長に話し掛けて見ます。
「新隊員のレイとセツってどんな感じ?」
「ライ様に、すっごく感謝してました、指を元通りにして、元気な身体にし下さったって、凄く張り切ってます!!」
「ただ......狼獣人よりも強い、リン、ミン、私と違いレイとセツは少し力が弱いです」
おそらく、ライ様の、白い光に包まれていた時間が、短かったためと思われます!
それを思うと............ベス様はどれ程お強いか、考えると恐ろしい!!!
ガルダ小隊長とリンナ小隊長の報告では、
第一小隊のゴルスは剣術をほぼ習得、拳法指弾の命中率が今少しです。
第四小隊の新人も、戦力になる状態に鍛えています。
ただ含み弾の命中率が悪い!こればかりは練習期間が短いためで、特別不器用とかでは無いです。
コウセイ領内に入りました。
長い一日が終わり、再び夜営!
夕食は............豆と干し肉のごった煮に乾パン............。
朝食と違い、少し濃いめの味付け............工夫はされてる?
ダメだこりゃ!戦闘メイド隊員には、料理指導しなくっちゃ!!
コウセイ領内でもあり、第四小隊が歩障を2人ずつ交代でやってくれるそう!
0600起床!
戦闘メイド隊員が朝食を作ってくれて居ます。
............ごった煮に乾パン............
黙って有り難くいただきました..................。
帰ってから、料理の特訓させてやる!!!!!!
0900コウセイ家に到着。
門番は、「あれ?ビルさんが居る!」
ビルさんが即コウセイ家当主、謁見の間に案内してくれました。
待機中ビルさんに聞いてみました。
「リネ独立部隊の、隊員になって無いの?」
「入隊の内定を頂いたのですが、思案中で有ります」
「他の隊員が、最下級でも初級騎士なので、初級個兵の自分が入るのは............」
「出来る事なら、ライ様にお仕えしたいのですが......」
「わしもビルさんのように、よく気のつく人材が欲しいけど............ジロスのじいちゃんに頼んでみるか!」
雑談している内に、声が掛かり、謁見の間に通されました、全隊員も!!
ニコニコ笑顔の、コウセイ-ジロスが迎えてくれました。
回りにはコウセイ家重鎮、高官が大勢居ます。
わし達を、笑顔で見回すコウセイ家当主は、母を見て呆気に取られたように、間抜け面になりました。
ばっと立ち上がり
「ベス!!生きて居たのか!!!!!!」
「お父様、お久しぶりで御座います、お変わり御座いませんか?」
「えーーーーーーーーっ!何ですとぉ!!お父様???」
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