第12話 独立部隊戦力強化

 隊員が増えたので、隊を組んでみました。

 第一小隊狼剣士隊4名、小隊長ガルダ。

 第二小隊エルフ弓兵隊5名、小隊長ヨイル。

 第三小隊エルフ精霊隊4名、狼闘士隊2名、小隊長セイラ。


 狼剣士隊には、剣技とは別に、拳法を指導、打ち技は程ほどに、足技を徹底的に指導しました。

 追加で、投てきに拳法奥義の指弾(親指で鉄球を弾き飛ばす技)

 狼の力で弾き飛ばす指弾は、半端で無い威力が有りました。

 これで剣士隊は中距離攻撃が出来ます。


 エルフ弓兵隊は弓術とは別に、棒術を指導しています。

 変幻自在に攻撃出来る棒術は、接近戦の出来ない弓兵にうってつけの技です。


 エルフ精霊隊には、古武道柔術から、わしが考案した、ナイフ格闘術を指導!

 エルフ女性の可憐な容姿も立派な武器です!


 可愛い女性がニッコリ笑顔で、まさかの拳打ち、金蹴りに体を崩した相手を投げ飛ばす!!気付かぬ内に、喉を掻き切られ絶命する敵!!!

 解り安く説明し、どう身体を動かすと、相手の体が崩れ投げ安くなるか、どの角度で引っ張ると効率が良いか。

 また、剣を構えた相手のナイフでの対応。

 体捌きと共に教えます。

 ナイフを使い、相手の剣の土手腹を叩き折る方法!

 剣をナイフで切り結び、そのまま刃を滑らせ相手に接近!手首を切る!!

 相手は戦闘中!止血も出来ず、失血でその内自滅する!

 どの技も、タイミングが難しく、出来るまで何度も繰り返し練習あるのみ!!!


 狼闘士隊の武器、細身の短剣の柄の部分を小さい丸に改造、丸い柄を肉球に押し宛、鍔の部分を爪で押さえる!

 ウ○バリン!って言って、割りばし握った!あれの一本番です!!

 これで獣の手でも、剣を使う事が出来ます。


 更に、飛び道具として、含み針でなく、含み弾!

 指弾用の弾を口に含み、舌を筒状にして、吹き飛ばす!!

 狙いは相手の首から上!


 本来の含み針は、目にでも当てないと牽制以外の役には立たない物ですが、

 狼の長い舌に凄まじい肺活量から飛び出す弾は、教えたわしが引くほどの、

 弾丸並の威力が有りました。

 正確に当てる訓練は必用ですが、嬉しい誤算です。


 わしは、含み針が下手だった!あれを繰り返し練習すると、酸欠で頭がくらくらしたもんだ、ボーッとして、針を飲み込みそうになるし、取得はしたが嫌いな技だった。




 ワルタ家の、地下牢から救出された、エルフと獣人が、エルフ獣人混合部隊が有ると半信半疑で、わしを訪ねてやって来ました。


 エルフ女性がミルク、彼女は精霊隊に、見習い個兵として、入隊して貰います。

 弱い火の精霊術が使えるそうで、セルに預け指導の下、精霊弓兵になって貰います。


 獣人2名はリンナやノエルと違い、一目で女性と解る容姿をしていますが、手は肉球に鋭い爪をしています。

 2人は、狼闘士隊に見習い個兵として、入隊して貰います。


 人数的に、第三小隊を分け、精霊隊新隊員を含む5名が第三小隊、小隊長はセイラ。

 新に狼闘士隊を独立!

 新隊員を含む4名で第四小隊とし、小隊長はリンナを任命しました。


 更に、第一と第二小隊で第一中隊とし、中隊長にジンを任命。

 第三と第四小隊で第二中隊とし、中隊長にヒミコを任命しました。


 リネ総司令が相談だけど............

 と、歯切れの悪い、話方をして来ました。

「獣人達と一緒に救出された、元メイドが3人居るんだけれど............」

 要領を得ない、リネ総司令の話を根気よく聞きました。


 3人のメイドは、救出された時酷い状態だったそうで、どの様な失敗の罰か、右腕を全員切り落とされて居たそうです。


 オズオズと通された、3人の元メイドは、真新しいメイド服を着ては居ますが、どの娘も、目が死んだ精気の無い顔をしています!


「この娘達を雇おうと......思うんだけど............どう思う?」


「リネさんライ兄と相談したい、3人にも聞きたい事がある」

「装甲車で話をするから、少し待ってて!!」「分かった......」


「ライ兄行こう!あなた達もついて来て!!」

 ゾロゾロ装甲車に乗り込みます。

 キッチリドアを締め、ヒミコが言います!

「この娘達可哀想!!じいちゃんの知識とライ兄の異能で右腕再生してあげて!!!」

「............?そんな事......無理だろう............」

「じいちゃん!思い描いて!骨格に神経、静脈に動脈毛細血管!筋肉の付き方を!表皮の状態!爪の生え方を!」

「じいちゃんの、理想の女性の右腕を!!!」

「見えて来たぁ!!!!」

「ライ兄!目を閉じて!!思い続けて!!イメージの女性の右腕を!!!!!」


「あなた達、名前は?」

「............リン............」

「............ミン......です」

「メイ............です............」

「リン、ミン、メイ!!服を全て脱ぎ、全裸でそこに横になって!!!」

「急いで!!!!!」


 ヒミコに手を引かれ、移動します。

「ライ兄!目を開けて!!!」

「ブーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!」

 美しい女性の、裸体が3体!!!!

 裸体に............不完全な所が、右腕ぇ!!!!!!

「完全体になれ!!!!!!!!!!」

 装甲車の中!光に押し潰されそうです、光が溢れます!!!!!


 異常な光が漏れ出たようで、外でリネさんが叫んで居ます。

「ライ君大丈夫?ねえ!!何があったの!!!」

「リネさん入って来て!もう大丈夫!!」


 オズオズと入って来たリネさんが、

「えーーーーっ!!ライ君!何をしてる!!!!!」

 全裸の女性達が、まず目に入ったのでしょう、わしを責める叫びが第一声!

 鬼のように睨んで居ます!!


 3人の右腕が再生されている事にやっと気付いたようで、

「なにぃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ」

 頭に血が昇り過ぎたようです!リネさんその場にドタッと倒れて仕舞いました。




 リン、ミン、メイ3人は呆然と自分の右腕を眺めて居ます。

「........................」

「........................」

「........................」

 3人の瞳に光が戻って来ました。

「手がぁ............」

「手が............有る......」

「動く!!!」

 あっ有り難う!御座います!あ-り-が-と-う..................

 うぇーーーーーーーーん............

 全裸の3人に押し倒されて..................く、る、し、い!!


 正気に戻ったリネさんが

「ライ君!何を!してるぅ!!!!!」

「無実だ!!わしは、何も、悪く、無いぃーーーーーーーーーーーー」

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