第6話 当主直轄独立部隊
審査を、無事通過したわしらは、当主のコウセイ-ジロスに案内されて、進んで居ます。
建ち並ぶ棟群、更に奥まった所に、一段と豪華な造りの建物、その中に通されました。
此処は、コウセイ家直系の者が暮らす場所!
この建物の一部を、独立部隊隊員の宿舎にします。
(もう、勝手にして!どう足掻いても、流れには逆らえそうに無い!!)
(今の所悪い話じゃ無さそう............かな?)
やっとたどり着いた部屋は、室内の作りも豪華ですが、調度品ペン立て等の備品に至るまで、一目で高級品と分かる品が揃えられた、会議室でした。
どっかりと座った、コウセイ家当主が話します。
「孫のリネを隊長に、諸君らの部隊は当主直轄の、独立部隊とする!!」
例え上級将と言えど、リネ独立部隊に対し命令権は無い!
「独立部隊の証をこれから配る!」
リネ隊長が一人一人に純金の証を渡してくれました。
「その襟章は、コウセイ家の紋章である!!」
「その紋章を、階級章の前に付けるよう!」
じっくりと眺めると、菱井形のなかにコウセイと花文字で書かれた、純金らしくズッシリと重みが伝わる物でした。
(階級章もだけど、こんなの落としたり紛失でもすると、取り返しがつかないな!!)
「悪用したり、その気が無くても、盗まれて悪用されても、其なりに処罰される!!それだけ重要な証である!呉々も厳重な管理を心掛けるよう!!」
(怖!ヤッパリ!!当然だけど............そんな物渡すなよ!!)
ここで改めて階級の確認!
日本で終戦時、わしの階級は陸軍中尉だった............この世界では中級指揮官に相当する!
この世界で授かった、ヒミコ達の上級個兵は、上等兵に相当する。
わしの上級騎士は、曹長に相当する、いわゆる兵曹長、下士官最上位です。
因に初級は伍長、中級は軍曹。
したがって、リネ隊長は中尉に相当する............リネ隊長って何歳なんだろ?
んっ......解りづらいな............
何にしても、6才と4才の子供が名乗る階級じゃ無いな!!
解散後、寄宿舎として、使用出来る場所を案内されましたが、圧巻でした!!
会議室が、他の生活空間との、分かれ目のような働きを意図されて居るようです。
入ったのとは逆の扉を潜ると、別世界でした!!!
寄宿舎として改造された空間、建物の中ですが、独立した区画になって居ました。
無数のバストイレ付きの個室が、中央のラウンジをコの字に囲む。
ラウンジ正面には扉を隔てて、料理人常駐の食堂があります。
食堂の両隣には、プール完備のトレーニングルームと反対には格技場まで設置されて居ました。
この規模必用?隊員って............隊長入れて4人だよね............
何処かに隠れ隊員でも居るの?
弱小とは言え、城主の子供として、わしとヒミコは裕福に育てられた!
の............はずだったが......あまりの豪華さに3人一部屋に固まって縮こまって過ごします!
そうで無くても、ヒミコとわしは、生前の日本家屋、ウサギ小屋の記憶が鮮明で、こんな生活環境馴染めません!!
わし達と違い、もっと質素な暮らしをしていた、ジンは仕切りにソワソワ落ち着きが在りません!
こんな生活慣れるもんか!!!
何とかしてくれーーー!!!
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