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その光の眩しさに、さなぎとひろしはウッと唸り、手の甲を自分の目に当て、そして両目をぎゅっと閉じた。
「あなた達、そこで何をしているの?」
そう声をかけて、その女は、さなぎとひろしの顔を照らす懐中電灯の光を、二人の顔から離した。
「あなた達、こんな時間にこんな所で一体何をしているのよ? あなた達、何で……あっ、もしかしてデート? デートなわけ? デートにしたって何でここにいるのよ?」
その女は、とても早口で喋った。
突然、懐中電灯で照らされて、眩しいと思ったら、今度は突然現れた女に早口で質問されているという状況に、さすがに直ぐに反応出来ずに、ひろしは女の顔をただ見ていた。
さなぎの方は、激しく瞬きをして、興奮した様子で女の顔を見ていた。
「ちょっと、何とか言ったらどうなの? あなた達は……」
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