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「そう思うよ。ダメかな。おかしな考え方かな? 僕はおかしいのかな?」
「…………」
さなぎは、何も答えられなかった。
そう言う、ひろしの顔が、悲しく見えたからだ。
ひろしが実際に、悲しいと感じているのかは、さなぎには分からない。
ひろしを見るさなぎが、そういう目で、ひろしを見ているから、そう見えるだけなのかも知れない。
この人は悲しいそう。
その人は嬉しそう。
全ては、そう感じた側が、そう思うだけで、本当はどうなのかは、本人以外、分かりはしないことだ。
(変な人だわ。理由無く死にたいなんて。ひょっとして私、この人に、からかわれているのかしら? それとも、誤魔化している?
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