サンドスター火山へ 2

初めてセルリアンハンターの

リカオン、キンシコウ、ヒグマの3人に会った時のように

ジャパリバスは無いし、

あの大きいセルリアンもいない。




... セルリアン もいない...。




徒歩ではあったけど、

何事もなく無事にサンドスター火山の

火口に来た。




はずだった。




「うそ...でしょ...」




僕の目の前に広がっていた光景は、

かつての

「ジャパリパーク」を

終わらせていたことを示すものだった。


それは何か。

フレンズには必ず必要となる

「サンドスター」。

それが、綺麗に無くなっていたのだ。



「...そうか... そういう事だったんだ。」


なぜ、みなとに着いた時に気づかなかったのだろう。

その時は焦っていたし、まったく火山は見てなかった。

ただただ、フレンズと、会いたかった。

ジャパリパークが想像を超える出迎えをしてくれたおかげで...



「もう...嫌だ...」

全て繋がってしまった。

分かってしまった。


この世界の、ジャパリパークの、

フレンズの

何もかもが。


サンドスターが無くなったことによる、



「ジャパリパークの滅亡」

これを意味していた。


フレンズ化が解けて、

元の動物に戻っていた、かつての

サーバル。


自然界での掟「弱肉強食」の世界。


ここからひとつ言えるのが、

カバさんが言っていた

「ジャパリパークの掟

自分の身は自分で守る」


このことは、こんな姿のジャパリパークになると...

分かっていたから教えてくれたのだろうか。


そして、もう1つ。

「セルリアン」がいなかったこと。


サンドスターが

元の動物と融合して生まれる

フレンズ、通称「アニマルガール」。


対し、有機物と融合して生まれる

「セルリアン」。


全ての生み、「サンドスター」が無くなってしまったことで、

何もかもが無くなってしまったのだ。




「もう...僕は

僕は

どうすればいいんだ...」

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