第2章 さばんなちほー

君をそっと見つめて

でもやっぱり、サーバルちゃんは、

サーバルちゃんだよ。



獣 になっても、どこか優しい笑顔があるようで、どうも怖がれない。




もし、ぼくが生まれた時、フレンズと、

サーバルちゃんと出会わなかったら、

今頃怖気づいて逃げていたかもしれない。



でも、姿は変わっても、サーバルちゃんはサーバルちゃんのままなんだ。





だから。








1歩、また1歩。





野生...いや、獣と化したサーバルちゃんに。





分かってくれると信じていた。




フレンズだからと思って。

また、あの時みたいに。

























ふふ、やっぱり。


サーバルちゃんだね。


「たのしー」、よね。

これは「狩りごっこ」だよね。





また、追いかけっこが始まった。




高くジャンプして。





でも、いつもよりもサーバルちゃんは早いや。






なんでだろう。ぼくがあっという間に追いつかれちゃう。



でも、一生懸命走って、しっかりとそびえ立っていた木に登る。




サーバルちゃんを見失わないように。




((そっと見つめて))


















でも、そう簡単には行かなかった。

その通りだと思っていたよ。





フレンズだったころ

「けもの」だったサーバルちゃんでも軽々と高くジャンプする。




しかし今は違う。


「獣」になったサーバルちゃんは、

ぼくがいる木の上までジャンプし、ぼくを捕らえた。



そして、押し倒された。

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