第2章 さばんなちほー
君をそっと見つめて
でもやっぱり、サーバルちゃんは、
サーバルちゃんだよ。
獣 になっても、どこか優しい笑顔があるようで、どうも怖がれない。
もし、ぼくが生まれた時、フレンズと、
サーバルちゃんと出会わなかったら、
今頃怖気づいて逃げていたかもしれない。
でも、姿は変わっても、サーバルちゃんはサーバルちゃんのままなんだ。
だから。
1歩、また1歩。
野生...いや、獣と化したサーバルちゃんに。
分かってくれると信じていた。
フレンズだからと思って。
また、あの時みたいに。
ふふ、やっぱり。
サーバルちゃんだね。
「たのしー」、よね。
これは「狩りごっこ」だよね。
また、追いかけっこが始まった。
高くジャンプして。
でも、いつもよりもサーバルちゃんは早いや。
なんでだろう。ぼくがあっという間に追いつかれちゃう。
でも、一生懸命走って、しっかりとそびえ立っていた木に登る。
サーバルちゃんを見失わないように。
((そっと見つめて))
でも、そう簡単には行かなかった。
その通りだと思っていたよ。
フレンズだったころ
「けもの」だったサーバルちゃんでも軽々と高くジャンプする。
しかし今は違う。
「獣」になったサーバルちゃんは、
ぼくがいる木の上までジャンプし、ぼくを捕らえた。
そして、押し倒された。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます