どうして、こんなことに。

まさにその通りなんだろうか。

ぼくが言ったあの一言は、今使われるべき言葉だったんだと実感した。



何が起きたのか分からない。







フレンズがいない。







ぼくは、久しぶりにフレンズのみんなに、挨拶をしようとここに来たのに。


みんながいなくなってしまっては、

挨拶もできないじゃないか...










「グルルルルル。」


後ろから獣の唸り声が聞こえた。


ぼくの瞳には、

獣と化した サーバルちゃん、

いや、「野生」の「サーバルキャット」

がこちらを見据えていた。




そうか、そういう事か。





何かが変わったのは、ジャパリパークだけじゃなかったんだ。



この「サーバルちゃん」はけものでは

ない。





獣 の「サーバルキャット」なのだ。



でも、どこか怖がれない。


サーバル だからか?

かつて フレンズ だったからなのか。





もしフレンズの名残があるなら、

希望はまだある。




1歩、また1歩、サーバルの方へ進む。


フレンズなら、攻撃などはしてこないだろう。

















------ーーー


現実はぼくの想像通りにはならなかった。

僕だって感じていた。

最初から。この予感を。

みんなはいなくなったんだ。



フレンズと呼ばれる者は、もう、...




サーバルを見つめている内に、

確かではないが、一つ、思いついた。


いや、考えたくなくても、頭に浮かんできてしまう。








この世界は。

このジャパリパークは。

フレンズたちは。


けもの ではなく。






























獣に

変わったのだと。


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