懺悔3
しかし会う約束をした所で集落には若い男女の出掛けるような場所などありません。
私は頭を悩ませながら考えに考えた結果、森を散歩することにしました。
数日後。僕と彼女は森へと散歩に出掛けました。いつも見慣れていた森は彼女と歩くと違う世界のような美しさでした。
「森って涼しいんですね」
「そ、そ、そ、そうですね」
私はしどろもどろになりながら彼女との会話を楽しみました。
私に対しても分け隔てなく接する彼女に私は更に好意を寄せて行きました。
「本当はお礼がしたかったのにまたこの町のいいところ見つけちゃいました」
彼女の天使のような微笑みに私は心臓が止まるかと思いました。
余りの嬉しさと喜びに僕はどうしたらいいのか分からず悶えるほどでした。
「よ、よかったら、ま、また…わわ、私がこの町のい、い良いところをおおしえまし…しょうか…?」
私の声はどこから発しているのか分からないくらいに緊張していて震える手を握り締めながら勇気を振り絞ると彼女は嬉しそうに微笑みました。
「よろしくお願いします」
それから私たちは時々、二人で会うようになり何もない集落の良いところを巡るようになり、互いを知って行き付き合うようになっていました。そしていつしか同棲をするようになりました。
この幸せな日々が永遠に続くように思いました。しかし現実は嫉妬に狂うような日々でした。
彼女が他の男性と話しているのを見れば私は彼女を罵り、罵倒して時には暴力に訴えでるようになりました。
そしてその度に私は自身の怒りを鎮めるかのように強引に彼女を抱いて支配欲を満たして行きました。
すると彼女は日に日に笑う回数が減っていきいつしか「私といることが辛い」というようになりました。
その度に私は彼女を殴り、以下に私が彼女を愛しているのかを諭しました。
彼女は顔はでこぼこに変形し、血と涙とどこから流れ出てきたのか分からない白濁とした液体を垂れ流しながら嗚咽交じりに私への愛を誓ってくれました。
私たちは喧嘩する度に愛し合っていることを再確認することができました。それにともなうように愛が深まってゆくのを感じました。
それから私は嫉妬に狂う日々から解放され、また彼女との幸せな日々を送り始めると同時にいつしか彼女との結婚を考え始めるようになりました。
家から出ることがなくなり口数も減っていつものように床から出ずに私に視線を送ってくる彼女に私はそのことを伝えると彼女は顔を引きつらせて笑っていました。余りの嬉しさに震えているようにも見えました。
どうやら彼女も私の口から結婚という言葉を待っていたようでした。
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