中々興味深い考え方だなと思いました。
確かに、現在は自分以外の説明を全て喰らいながら成長している科学でも、時の流れに押し流される可能性は否定できないですね。
……とは言え、僕は魔法が科学に取って代わる可能性は非常に低いと考えていますが。
何せ科学は『人類の、人類による、人類の為の怪物』ですから。
説明できない事象を恐れた人類が、全てを説明するために考え出した神を、そう簡単に捨てるかと言われれば否でしょう。
少なくとも現人類が科学を捨てることはあり得ないだろうと思います。
科学は科学以外の可能性を殺してしまいますし、非常に嘆かわしい事ですが。
作者からの返信
ご感想および、レビューありがとうございます。
それと、興味深い意見もありがとうございます。
確かに、科学の役割を考えると確かにその通りだと思います。ただ、私は世の中の謎は無限にあると思っているタイプの人なので、全ての事柄に説明を求める科学では限界がくるのではないかと思っています。
もっとも、謎が無限にあるという根拠はありませんが。謎は無限にあった方が面白そうだなあという理由で、今作では科学以外の何かという意味で魔法に取って代わられるといたしました。
しかし、実際はどうなんでしょうね。悪魔の証明じみたものになりそうですけれど、謎はいったいいくつあるんでしょう。とはいえ、例え謎が無限に存在していても、人類なら謎について類似点を見つけるなりして、説明したことにして、強引に科学を推し進めそうな気もしないことはありませんが。
企画参加ありがとうございます。大学生の男女、持論をこのように話し合えるのは羨ましいなと思います。自分が学生の頃は、やれカラオケだの、やれファッションだの、やれレストランだの、そんな低俗な話ばかりでしたから。最後の方の科学と宗教のお話、好きです。科学に置き換わる何かが千年後にあっても何も不思議ではありませんね。
ストーリーですが、会話がメインで進む分、それぞれの特徴がもう少し見えても良いかなと思いました。今どちらが話してるのだろう?と時々わからなくなってしまうのです。女性が男らしく、専門家らしく話せば話すほどそれが顕著になります。私の読解力が悪いのもありますが。
作者からの返信
ご感想、ありがとうございます。
確かに、男女ともに似たような話し方をしていますね。第3話からは、できるだけどちらが話しているのか分かりやすくなるように工夫していきたいと思います。
面白い発想だけど魔法はちょっと的外れかなぁという感じがしました。
例えば素粒子の研究とか、ニュートリノの観測レベルになるともはや科学で説明できない領域に突入しそうですが、基本的に科学の考え方は「わからんことはわからんからわかるまで放置」なので、謎。のまま放置だと思うんですよね。
謎を謎のまま利用することはあるし、それを飛行機のように経験則で利用しますが、科学的な思考ってすでにそんなの日常茶飯事です。
だから、科学の世界は突き詰めると、なんでこういう現象が起こるのかはわからないけど、こういう現象が起こるのは経験則で確定的なので、この確定を利用した応用を考えよう。って感じです。
科学は突き詰めていくと、絶対に説明不可能なことにぶち当たるのが普通で、それの終点にあるのが哲学の世界でいう真理に当たります。
現状、人間が真理に到達する可能性はほぼゼロですけど、ゼロなのは理解した上で先を目指しているのが科学なんですよ。
だから、仮に理解の範疇外の事象があっても、その事象を含んだものが科学です。
例えばよくあるファンタジーのような、ファイアーボールの魔法が存在して、どうしてこの呪文を唱えると炎の塊を召喚できるのか説明できないとしても、とりあえずこの呪文でファイアーボールが使えるってことを前提とした科学が発展していくだけなのです。
だから、魔法は経験則で利用可能になった途端、科学の範疇に含むんですよ。逆転とかそういう存在ではないです。魔法と区別できないレベルの科学にはなるでしょうが
作者からの返信
ご感想ありがとうございます。
そうですね。本当ですね。
科学の限界を超えるものとして、科学以外のものが登場するだろう。それを魔法と置いておこうとしたのが、この話なんですが、確かにそんなものが現れても科学の一分野として吸収されそうですね。指摘されて思わず、変な声が出ました。ぐうの音も出ないほど、理路整然とされた指摘でした。
最後に、読んでくださり、ありがとうございました。