用語録:005【ゴルド・カンパニー】

  ・ゴルドカンパニー


概要:

若き社長「青葉 キョウヤ」が一代で築きあげた、新都一の大企業。

食品、工業、果ては公共インフラ整備までを一手に担う超大型企業であり、その売上も年々鰻登り。

そんな会社をまとめ上げる青葉キョウジの名を知らぬものは街には居らず、巷では「新都のフィクサー」とまで謳われている。



若い学生などを優先的に雇用することでも知られ、ベンチャー企業的な側面と一流企業の風格を併せ持つ、正に未来の大企業といった社風が売りの一つ。

ときにそれらのスタンスは「能力者至上主義」などと揶揄されることもあるが、能力者を優先雇用し、能力者にのみ対応する物品もいくつか流通させているため、指摘は必ずしも誤りではない。


しかしそれは、社員である能力者全員へと定期的な身体検査を実施していることからなる、能力因子という未知の物質に対し最も研究の進んでいる研究機関としての側面を持つためという理由が大きい。


結果として発明される成果物が能力者に関連した物品となるのは至極当然のこと。

その研究過程で生み出された非能力者向けの商品も数多いのだから、その批判には当たらない。


「新都に、黄金のように輝かしい未来を」。

そんなキャッチコピーを抱く大企業として、ゴルドカンパニーは常に新都の明るい未来を創出するため、社員一同一丸となって日夜研究、開発、販売に邁進するのだ。





というのは表向きの広報情報。


実際のところ、社長である青葉 キョウジの思想は自身が迫害された過去から「反怪人」に偏っており、研究開発の方向性も一般市民の生活に寄り添ったものでなく、兵器関連に大きく偏っている。


ここで製造された銃火器群は、極少数は警察組織などに卸されるが、残りすべては英雄達へ供給、ないし本社倉庫に備蓄される。

これは非能力者が能力者へと対抗しづらくする為の措置で、このことからもゴルド・カンパニーのお題目が建前でしかないことが伺える。


なお「真人類社会創造計画」において若林 レイカが提唱、設計した物品である記憶触媒を新都へ生産、流通させているが、その設計図、製法をどこで入手したかは不明。


またヒーロー達が扱う変身機や記憶触媒も本社のファクトリーで主に製造されており、「英雄達」との癒着はかなり根深いものである。

そのことは、自社施設の警備人員の多くを「英雄達」のヒーローに委託していることからも伺える。


この守りを正面から突破し特定の物品を強奪することは、決して容易ではない。



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