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戦録:011【魔法少女プリンセス☆マナカ】


【No.011】

人物名:城前カナコ/「魔法少女プリンセス☆マナカ」

性別:女

年齢:13歳

所属:『英雄達ブレイバーズ


・変身後スペック

身長:139.3㎝

体重:38.6kg

パンチ力:7.3t

キック力:9.4t

ジャンプ力:ひと跳び26.7m

走力:100mを2.1秒


・必殺技:「マジカル☆ビッグバン」

自身のなかに貯蔵された因子を全圧縮、解放し、極大の光球を生成する技。

複数人から徴収された因子はそれぞれが似通っていても別個の物質。それ故に球体内部は常に自己崩壊と爆発が発生している危険な状態で、それらは着弾と同時に周囲へと膨張。

つまりこれは、まともに被弾すればワカバヤシ区全域を巻き込んで消滅しかねないほどの、超極大の無差別破壊行動。

この技を防ぐには、そもそも光球を明後日の方向に反射、もしくは転移させるか……もしくは、その組成自体を崩壊の発生しない物質へと変換する他ない。


概要:

能力をもつ子供達による自治組織『英雄達ブレイバーズ』に所属する少女にして、最高幹部「四天カルテット」の一人。

能力因子を強奪する能力を持ち、それで奪い取った力を行使することも可能。そのため本物の多賀城マナカと顔を強制的に交換し、彼女に成り代わって傍若無人の限りを尽くしていた。


性格は極めて邪悪、かつ自分勝手。

相手の悪事をこれ見よがしに糾弾し、それを理由に自身の悪事を正当化するタイプ。

なおこれは因子によって性格が変性したせいもあるが、根本は生粋のもの。手に入らないが故に表に出ることのなかった部分が、力を手にしたと共に露見しただけである。


死生感はハナから壊れきっており、両親や周辺住民を殺戮したことも理由をつけて「仕方なかった」と割りきる異常者。嗜虐癖はそれまで体験することがなかったから抱くことすらなかっただけであり、そのことは彼女自身から産まれた記憶触媒が「圧政」であることからも伺える。


しかしそれは逆説的に、何も知らないままに暮らしていれば、その本性を本人すら知らないで済んだかもしれないことを意味する。

その場合の彼女は、自身の不幸にも、異常性にも気付くことなく一見優しい両親とその偽装生活を送り続けることになっただろう。


……しかし、期待とはそも僅かでも愛情がなければ産まれないものである。

また計画の失敗が彼女の両親の豹変理由であるとしても、そこまでの生活に愛情が一切なかったなどとは言いきれない。


果たして、本当の彼女と偽りの彼女。

どちらであれば幸せになれたか。


―――それは、本人すらもその死の瞬間まで知り得ないことである。



変身後の姿は『圧政プリンセス』の触媒カタリストで変身する「魔法少女プリンセス☆マナカ」。

英雄達最高幹部であり、ワカバヤシ区を統轄するヒロインである。


フリフリの桃色ドレスコーデに羽根をあしらい、手には魔法のステッキ。

能力は能力因子の強奪、分配とそれらによる簡易的な能力の行使。

本来は本人よりも複雑な能力行使は行えないものだが、変身し因子が強化されたことで本人以上の技量で力を振るうことが可能となっている。

本編で見せた能力としては


・水分制御/凍結(東照宮 シズクのもの)

・容姿交換

・瞬間移動

・飛行

・座標記憶、集団転送


などが該当する。


なお如何にも魔法少女然としたその姿は、彼女が幼少期に連れていってもらった日曜朝の魔法少女アニメのショーでの印象が元となっている。

彼女の両親はサプライズでカナコをそこに連れていき、帰りに後にも先にも最後の少し高い料理店で贅沢をした。




―――そこに愛情が本当になかったのかは、謎である。


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