chapter3:WAY OF JUSTICE
chapter3-0: BEGINNING OF THE FATE
◇◇◇
―――あぁ、しかしどうしてこんなに面倒なことになったのだったか。
『来い、「悪」のヒーロー!……私が、お前の相手をする!』
『―――この、剣と正義にかけて!』
目の前のヒーロー―――になりたての
なにも知らず、どこにあるのかもわからない『正義』なるものを盲信する少年の無知を、盲信を、愚かしさを。
そうして俺は呆れながら、だが決して笑うこともできずに立ち尽くしていた。
『―――正義?』
……笑えない、ああ、本当に笑えないとも。
だって、あれはきっと俺が歩むかもしれなかった可能性の一つ、そのように思えたから。
『……お前個人がどうであれ、「
そう言い捨て、拳を握る。
『……面倒だ、ここで―――』
そうして俺は宣戦を布告する。
目の前に立つ、白銀の鎧を身に纏ったヒーロー―――『フェイス・ソード』へと、剥き出しの戦意を叩きつけたのだ。
『―――
『―――来いっ、「リヴェンジャー」ッ!』
瞬間、拳と剣が、ぶつかり合う。
撃ち合うたびに産まれる鮮烈な火花は、まるで走馬灯のようにこの戦いに至るまでの光景を脳裏へとフラッシュバックさせる。
そう、これは
―――これから続くこの
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