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戦録:004【トリック・ヴィジョン】


【No.004】

人物名:「トリック・ヴィジョン」

性別:男

年齢:18歳

所属:『英雄達ブレイバーズ


・変身後スペック

身長:181㎝

体重:264kg

パンチ力:14.6t

キック力:13.2t

ジャンプ力:ひと跳び20m

走力:100mを7秒


・必殺技:「電影虚像ホログラム

周辺500mに存在する人物全員にそれぞれに応じた幻覚を見せる能力。

対象となった相手が気がつく頃には360°に映し出された虚影の世界に閉じ込められる。

内部に閉じ込められた者はひどい3D酔いのような症状となり正常な判断力を奪われ、まるで夢の中のように突拍子もない行動を取るようになってしまう。

なお本能力からの脱出は外部からの激しい干渉、もしくはトリック・ヴィジョンが負傷するなどのことがなければ基本的に不可能である。


概要:

能力をもつ子供達による自治組織『英雄達ブレイバーズ』に所属するヒーローの一人。


変身機トランサーは「英雄達」にスカウトされた際に受けとったもので、彼はその際に「自分だけではなく、友人にもこれをあげて欲しい」と頼み込んだ。


それによって変身能力を獲得したのが彼の親友「ルーパー・リーパー」である。


その後、二人で知名度を上げるためにマッチポンプなヒーローショーを繰り広げることを画策。

始めはおふざけのようなもので、少し迷惑ではあったが決して人に危害を与えるようなものではなかった。


―――だが、ある日のこと。

彼らがふざけて放った攻撃が偶然にも民間人に直撃して死亡するという事故が起こった。

突然にして偶然の殺害に二人は困惑、憔悴。

なんとか片方が怪人を倒したような幻影を写し出して逃げおおせた。


後悔と自己嫌悪で気が動転し、平静を失う二人。


しかし、そのすぐ後に家族を殺された小さな子供から贈られた手紙と、「英雄達」から贈られた莫大な懸賞金が彼等を狂わせ、自己正当化させ、よりエスカレートさせることとなってしまった。



「―――大せつなかぞくをころしたやつをぶっころしてくれてありがとう、せいぎのヒーローさん」




変身後の姿は『映写機シネマ』の触媒カタリストで変身する全身に液晶モニタ型の装甲を身につけた戦士「トリック・ヴィジョン」。

本人の「数秒間映像を写し出す」能力が増幅された力は絶大で、相性によっては格上であろうとも容易に屠るほどのポテンシャルを秘めている。



だが彼は本来の性格からかあくまでもルーパー・リーパーの補佐に徹し、前線に出ること、目立つことを嫌った。

もしかするとそれは、引き返せない修羅の道に親友を誘ってしまった負い目を、数年間ずっと感じていたからなのかもしれない。



―――だが、そんなものは後の祭りだ。




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