第8話 物質には質量もエネルギーもない
物質を分解する事は関係性を排除する事です。しかし一度に全ての関係性が排除されるわけではありません。木を分解して繊維組織にしても繊維組織であるという関係性が残ります。同様に繊維組織を何度か分解して炭素分子にしても炭素分子であるという関係性は残ります。このようにどこまでも関係性を排除してゆくと最終的にはどうなるのでしょうか。素粒子すら分解してすべての関係性を完全に取り払ったら何が残るのか。縁観論では最後に残るのは点であると考えます。
全ての関係性を排除しつくした物質の最終的な姿は質量もエネルギーすらもない点なのです。それは数学的な点と考えて構いません。そこに存在することは間違いがないが質量もエネルギーもない。そんなものが関係性をすべて排除した物質の最終的な姿だと考えるのです。
縁観論ではこの点のことを礎点【そてん】と呼んでいます。そして関係性の事を即今縁【そっこんえん】と呼びます。つまり「あらゆる物質は礎点と即今縁で出来ている」と言うことになります。
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