第12話 とんぬら と いう さいじょうきゅう まほう
アッシュとは――
テイルズ屈指のオデコである。
オブではプレイアブルキャラとなり、
ジではとうとう攻略対象に昇格した。
アビスでは、えっちなシーンも追加される。
もっとも有名過ぎるのは、ツンデレしながらあんなふくやこんな服を着てくれることである――
「テイルズを敵に回したら、流石にヤバいだろ」
「あのな、どうして!
どうしてアッシュは女じゃないんだ!
女だったら、絶対にテイルズ最強、いや、日本一のヒロインになっていたのに」
「でも、貧乳だろ?」
「さっきの撤回するぜ」
何でもありの部屋。
今回のゲストはガルマさんです。
「で、何しに来た。自爆野郎」
「あれ?僕、自爆だったっけ?」
「特攻も似たようなもんだろ?」
ただ、勇敢にも白い木馬に突っ込んでいったことは本気で尊敬している。
「やりちんなのは許せねえがな」
「それよりも、これが前回と前々回の話の間って言うのは言わなくていいのか?」
「どっちにしろ死ぬやつにかける情けはない」
「いや、殺したのお前だろ? というか、なんなの、あの描写。なんなの、この小説」
大丈夫だ。
存在しない読者が一番そう思っている。
「このビチグソガァ!」
「ねえ、突然マジに叫ぶの止めてくんない? 本気でビビるんだけど」
「今日、僕が来たのは――おなるためさ!」
ふぉいふぉいふぉい!
「なあ、僕に成りすますのはやめてくれない?」
「そもそもだな、お前はツッコミにばかり徹するから、話が進まねえんだよ」
「いや、君がボケまくるからだろ?」
「今日僕が来たのは――女湯の水を飲むためさ!」
「だからこういうことをだな――」
「ちなみに、男湯と女湯って繋がってるんだぜ。なんというか、にんしんさせちまいそうで興奮するよな」
「本気ですばらしきアッシュのようにつるし上げられるぞ」
「大丈夫。誰も見ていない。誰も見ていなかったら、立ちションはなかったことになる」
「ならねえよ」
ある日俺は秘密を知ってしまった。
その日、俺は何となく歩いていたんだ。
WRYYYYYYYYYYYYY!!!!!
オラオラオラオラオラオラ!!!!!!!
なんだか時間を止めて磁石遊びとか、お腹にジャンプを入れて温めていたりとかしていたけど、俺には関係がない。
ふと、ショーウィンドーを見た時、まるで、謀ったように、そこにはちくわの穴が覗いていた。
「にっせいのおさかなそうせいじちくわぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁ!!!!!!!」
その時からだ。
俺の息子のタートルヘッドに穴が空いてしまったのは。
「なあ、どうでもいい昔話だよな」
「でもな、ガルマ。少しは作者の気持ちにもなってやってくれないか?」
むいてもむいてもプリ一丁。
作者はそんな暮らしを続けながら、小説を書いていた。
少しも売れない。
PVも増えない。
そんな時、作者は腹をくくった。
もう、下ネタしかない、とな。
「その内セクハラで訴えられるぞ」
「ガルマ。AIって映画知ってるか?スピルバーグだったかキューブリックだったか忘れたけどよ」
「キューブリックはなくね?年代的に」
「ブレードランナー新作面白いのかな」
「大分クソ扱いされてたがな」
「ハンソロもそうらしいな」
「で、そろそろ本題に行っていいか――」
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