第11話 きみ が すき だ と さけび たい


「俺の名前を言ってみろぉ!」



 俺たちは中ふ頭のポラメニアンの頭に乗りながら、魔王城を目指していた。



「そう。俺は間違っていた」



 地球が滅びて、やっと俺は気がついた。



「俺に必要なのは、幼なじみでも、おっぱいでも、パンティでも、女でもない――


 巨乳だったんだ!」



 だから、俺は巨乳を守るために汗水たらす。



「急げ!中ふ頭のポラメニアン!日本の明日は夜明けぜよ!」



「なあ、即死太郎。日本語ってものを知ってるか?」




 きぃしゃしゃしゃしゃしゃしゃしゃしゃしゃ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!




 ガルマは戦った。



 ガルマは死んだ。



「勝手に殺さないでくれるかな?」


「だが、断る!」


「は?」



 

 中ふ頭のポラメニアンの目の前には一匹のジョニーが立っていた。



 その名を息子という。



「はははははははっははははははははははははははははは。

 奈々未に色々とてとりあしとりくちとりを教えてもらったぞ!

 つまりは、細かいことは気にせず、ぱりぴーであればいいのだな! 

 とどのつまり――」





「俺の名前はジョニーだあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁ!」




 俺はガルマを息子に向かって投げ入れた。


 息子に命中した。


「きゅうしょに あたった」



 ジョニーとガルマは運命を共にするほどの仲へと、戦いの中で成長していったのだ。



 そこにあったのはまさしく愛としか言いようがない。



「さらば、我がライバル。

 そして、一言も言えなかった、我が恋敵。

 でも、ヒロインいねぇのに恋敵って、日本語おかしいぜ」


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