第34話 ブラックアウトプログラムと曲がったキュウリばかり作る男
+PCSを狙え!ブラックアウトプログラム
バグ「これからブラックアウト攻撃を行う!サイバー攻撃を開始します!」
ジヌ「了解!フォローします!よろしく!お願いします!」
バグ「メール送信。サンドボックス回避。フィッシング開始。」
PCS機器の社員「ん?ソフトのファームウェアのお知らせか・・・なになに・・チップの脆弱性が見つかったので・・大至急ファームウェアの更新を、お願いいたします・・」
※パワーコンディショナーシステム(PCS)のこと
PCS機器の社員「そういえば、前にサイバーセキュリティ研修で講師が・・」
回想の研修講師「ファームウェアやパッチは、できるだけ素早く更新してください!企業の5割はパッチ更新が遅れてサイバー攻撃を受けているんです!」
PCS機器の社員「大変だ!急いで!パッチやファームウェアは更新しなきゃ!えーっと、メールにファームウェアのURLリンクがあるな・・あん?ここでえんか!ポチッとな・・」
バグ「フィッシング完了」
ジヌ「社内VPN接続確認」
※バーチャル プライベート ネットワーク(VPN)
バグ「PCSコントロールサーバーに到達。」
ジヌ「危険だ!IPS。IDSを確認」
※侵入防止システム(IPS) 侵入検知システム(IDS)のこと
バグ「大丈夫だ!」
バグ「PCSサーバーにペネトレート。ペイロード注入・・・バックドア設置。アイムハック!。サイバー攻撃終了。ふぅ・・協力者に感謝する・・・」
ジヌ「ファ?まだだ!最新のSCADAシステムがあるぞ!」
※SCADA(Supervisory Control and Data Acquisition)システム。監視制御システムの一種
バグ「なにぃ!くそ!権限を昇格してファームウェアを丸ごと書き換えてやる!・・・・完了した!アイムハック!PCSリミッター値変更完了。」
ジヌ「ふぅー。あぶなかった・・・バグあなたは本当に無職か・・・無職にしておくのがもったいない!日本はこんな男を捨てたなんて!ばかな奴らだ!本当にやりやがった!」
バグ「これで停電できるぞ!」
電力会社社員A「ん?なんだ?太陽光発電が・・・」
ピピッ!!警告音が鳴り出す
電力会社システム音声「危険です!電力供給が多すぎます!直ちに発電量を減らしてください!」
電力会社社員A「なんだと!!!どうして!太陽光発電の発電が制御ができないんだ!!!くそ!ダメだ!PCSのリミッターが制御できない!どうしてだ!!」
CISO「何事だ!」
電力会社社員のCSIRT「CISO大変です!太陽光発電のPCSが制御できず、発電を制御できません!たぶん!PCSサーバの障害のせいです!」
CISO「なんだと!障害を言い訳にするな!負けたら、自分が弱いだけだと!東京都もポスター貼って言っているだろうが!!!お前が!死んでもいいから!なんとかしろ!!!」
電力会社社員のCSIRT「は、はい!!」
電力会社システム音声「危険です!危険です!このままだと、発電のしすぎて、周波数と電圧のバランスが崩れます!」
電力会社社員A「だめらぁ!!!!このままだと!!ブラックアウトが起きてしまうぅぅ!!!」
バチバチと音が鳴り送電塔の電線から火花が出始める
電力会社社員のCSIRT「くぅぅぅぅ!!」
電力会社システム音声「危険です!送電線に想定以上の電流が流れ、負荷が出ています」
電力会社社員A「うわぁぁぁ!!!やめろぁぉぉぉ!!!!」
ボーン・・・
電力は一斉に落ちだす
電力会社システム音声A「電力がダウンしました。非常電源に切り替えます。」
CISO「なにやってんだ!!シーサートめ!何がセキュリティのプロだ!高い給料を払ってのに!全然!守れてないじゃないか!おまん!それでも正社員け!ボテクリコガスぞ!」
シーサート「で、でも!サーバーに障害が!障害が!僕も働きすぎで精神障害が最近・・・」
CISO「障害を言い訳にするな!と!東京都だって!パラリンピックだって言っているじゃないか!!障害を言い訳にするな!負けたら、自分が弱いだけだから死ね!と」
CISO「君は今日からクビ!無職だ!」
シーサート「そ、そんな!毎日毎日会社を守ってきたのに・・・」
CISO「守ったのは電力会社だけで、PCSメーカーは守らなかった!」
シーサート「はっ!・・・くそ・・・や、やられた・・・」
CISO「この社会では負けたやつが悪いんだ!障害を言い訳にしてはいけないんだ!だからきっとパラリンピックは全員日本人は金メダル取るのが当たり前なんだと、東京都は言いたいんだ!」
CISO「金メダル取れなかった選手は、障害を言い訳にしてはいけない!感動をありがとう!を言い訳にしてはいけない!金メダルを取れなかった負けたやつが弱くて悪いんだ!と」
CISO「東京都とパラリンピックは言いたいんだ!自分たちが負けた時だけ、若者の離れ差別で逃げる企業も、言い訳にしてはいけないんだ!それを東京都が言いたいんだ!」
シーサート「そうですね・・障害を言い訳にしてはいけませんよね・・負けたら自分が弱いだけですよね・・きっと日本のパラ選手は全部金メダル取れますよね!」
シーサート「リオパラの時のように、金メダルが一つも取れないのは予算のせい!とか予算のせいには絶対に!絶対にしませんよね!」
シーサート「僕も障害を言い訳にせず、責任とってやめます!僕は敗者ですから!」
CISO「うむ。なんと、日本は敗者に厳しい社会じゃーありませんか!そのくせ、強者は自分たちが敗者になった時だけ、差別で責任から逃げる・・」
CISO「若者が新聞やテレビを見ないのが悪い!若者が自動車を買わないのが悪い!若者が自社の製品を買わないせいだ!絶対に!高い給料もらっている自分たちは悪くないんだ!とね・・」
ニュースアナ「今日、昼頃から神奈川県で大規模な停電が起きました!」
ニュースアナ「T京電力によりますと原因は太陽光パネルのパワーコンディショナーシステムが何者かにハッキングされ」
ニュースアナ「PCSのリミッター値を変更され、太陽光発電の発電を制御できなくなったため、電力需給バランスが崩れたことが原因ということです」
ニュースアナ「このことで、様々な影響がでています!まずは、総合病院から中継です!」
リポーターA「はい!えっー。ここ総合病院では、医療的ケア児やALS患者の人工呼吸器などが停電によって止まり、自衛隊が出動し非常用発電機を動かしました」
リポーターA「また、人工透析ができなくなり、停電がこのまま2、3日続くと、糖尿病患者などが死亡する恐れもあります。」
ニュースアナ「続いて、警察署より中継です」
リポーターB「はい!停電によって!信号機が止まり、事故が多数起きました。けが人が出ました。幸いにも昼間の停電ですので、かすり傷程度で済んだということです。」
ニュースアナ「続いて、食料品市場から中継です!」
リポーターC「はい!ここ食品市場では、停電による影響で、食品が保温できず破棄されました。被害額はまだ、わかりませんが、これから食料品の価格が上がる模様です!」
バグ「やったー!!!マン!!」
ジヌ「コーヒー!ライター!!」
都内のマンションでバグとジヌはテレビを見て、停電を知り喜んでいた。
ボクナム「おまえらな!」
バグ「なに?ボクちゃん」
ボクナム「専門用語使いすぎなんだよ!!それに病院も電力停止してるじゃないか!」
バグ「ハァン?これくらいの専門用語は余裕でしょ!無職の俺でも理解できるのに!ゆとり世代でダメだと言われた俺だって理解できるんだから!余裕だろ!」
ジヌ「病院は非常電源があるから少しくらいなら大丈夫でしょ」
バグ「PLC・PCU・PCS・DCS・HMI・USB・EDR・OSS・・・・」
ボクナム「うわぁぁぁ!やめろぉぉ!」
バグ「まさか!まさか!こんな言葉もわからないで、ゆとり差別やニート差別しているアホな日本人なんか!!!絶対!絶対!!!いないよ!ひゃははは!」
スチョル局長「はぁ・・まさか本当にできるとは・・・ボクナム・・バグ君は本当に無職なのか?」
ボクナム「残念なことに・・・日本は精神障害者差別が酷いですし一度敗者になった人間に情け容赦ない社会ですから、85%の精神障害者が無職なんです」
スチョル局長「はぁ・・・そんな馬鹿な!勿体ない・・いや!待てよ!無職でもこの程度の知識があるなら、政府のサイバー有識者はもっと凄いんじゃないのか??」
ジヌ「いえいえ。局長!飛行機がハッキングできる!キリッ!とか言っている奴らですよ!それなのに太陽光発電がサイバー攻撃に弱いとは一切議論しない」
ジヌ「なぜかというと知識がないから、PDCAサイクルが大事だとか、意識改革だとか、組織マネージメントとか、サムライ精神とか、サイバー技術の話はしないんッスよ!」
ボクナム「そうそう!核を積んだステルス爆撃機がテロリストからサイバー攻撃を受けて政府が脅されるとか、そんなことをジャッジするマスコミも想定してますしね」
スチョル局長「何と馬鹿な・・・トムクランシーの小説じゃあるまいし、それで本当に知識があってサイバー攻撃もできるバグ君は障害者だから評価されず無職だと?・・・」
ジヌ「違います!局長!障害は言い訳にしてはいけないんです!負けたら、自分が弱いだけ!と日本ではポスターも貼られているんです!障害ではなく敗者に厳しい社会なんです」
スチョル局長「そんなの北朝鮮でも貼られてないぞ!なんと酷い社会なんだ・・・日本は・・」
スチョル局長「バグ君!なにか我々にできることがあったら何でも言ってくれ・・」
バグ「本当ですか?じゃ、3億円ください」
スチョル局長「それはできない!」
バグ「じゃ、なんならできるんですか?そうだ!サイバー技術教えてください!北朝鮮のハッカーは、もっと凄いことができるんでしょ?」
スチョル局長「あぁ!そうだ!停電の影響で野菜が高騰しているみたいだから売りに行ったらどうだ?ボクナム!手伝ってやれ!」
ボクナム「行こうぜ!バグ!野菜を売って30万円儲けるんだろ?」
バグ「あぁ!」
ボクナムとバグは野菜を収穫しに出かけた
スチョル局長「ジヌ。バグ君にPLCアタックを教えようと思っているんだが、君はどう思うかね」
ジヌ「PLCアタックですか?あれは、我が国が戦争になったときに使う極秘の技術ですよ」
スチョル局長「経済制裁が酷い。このままでは本国では90年代のように餓死が相当出るだろう銀行のセキュリティも厳しくなっている。PLCアタックを使おうと思っているんだ」
ジヌ「でも、確かにバグは差別され日本社会を恨んでいるけど、でも日本人ですよ」
スチョル局長「大丈夫だ!この動画を見せれば、簡単に我々になびくさ!だって、とっくの昔に日本人じゃないと差別されているんだから」
動画にでてるテレビのコメンテーター「ニートになっている奴は日本人じゃない!障害を言い訳にするな負け組は死ねと東京都もポスターを貼ってヘイトスピーチを言っているじゃないか!」
動画にでてるテレビのコメンテーター「日本社会が上手くいかないのは全部ニートが悪いんですよ!僕たち日本人は悪くないんですよ!全部、社会の問題はニートにやらせればいいんですよ!」
ジヌ「こりゃ!酷い・・アメリカでは1000万人障害者が無職で、韓国では70万人の障害者の内50万人が無職なのに、なぜ日本は、ここまで差別されるんでしょう・・」
スチョル局長「まったく!酷い話だ。バグ君は、あんなに障害で苦しんでいるのに、それを日本人はよってたかって悪者にしイジメている。なんと日本人は情けなくなったのか!」
スチョル局長「我々が助けてやろう!かつて日帝のスパイ明石元二郎はレーニンに言った。」
スチョル局長「「タタール人の君がタタール民を虐げ、支配しているロシア帝国を倒すのに日本の力を借りたからといって何が裏切りなのだ」と」
スチョル局長「歴代の日本の象徴である天皇は常に弱者を助けてきた。今、日本で弱者を差別している人間は真の日本人ではないのだ。」
スチョル局長「弱者を差別した人間は天皇の教えに反した。偽日本人だったのだ!」
ジヌ「なるほど、その手がありましたか。つまり、今ニート差別している人間こそ偽日本人だと・・」
スチョル局長「そうだ!バグ君こそ!真の弱者であり、その弱者を差別している天皇の教えに反した情けない偽日本人どもを倒すのに朝鮮民主主義人民共和国が手を貸すだけだ」
スチョル局長「日本の虐げられた弱者を我が国が救う。それのどこが悪いのかね?」
ジヌ「それは、すばらしい!考えですね!」
+曲がったキュウリばかり作る男
ボクナムとバグは野菜を収穫し野菜市場で許可をとり販売し始めた
ボクナム「バグ!お前の作ったキュウリ。ほとんど曲がっているじゃないか!これは規格外だから売れないよ!」
バグ「いやだ!曲がってても!きゅうりは!きゅうりなんだ!!売って何が悪い!」
ボクナム「あのなー。水や肥料をケチるから曲がったキュウリばかりになったんだろ!曲がったキュウリは真っすぐなキュウリより香りがなくてマズいから売れないよ」
バグ「いやだ!曲がったキュウリは人間でいえば障害者!真っすぐなキュウリは健常者なんだ!曲がったキュウリを売れないから捨てるというは障害者淘汰と同じじゃないか!」
ボクナム「バグ・・・じゃ、おまえが曲がったキュウリを売るといい。おれは他の野菜を売るから」
バグ「ボクちゃん・・・ありがとうよ・・」
その時、ボクナムの高身長イケメンに釣られた女性達が次々ボクナムの元に押し寄せる
買い物客の女性「きゃ!!お兄さん!イケメン!野菜もっと安くしてくれませんか!代金はアタシと付き合うでどう?アハハ!」
バグ「ケッ!結局野菜不足になってもイケメン勝利かよ!はぁーイケメンは羨ましいですな・・・なにをやってもうまくいく・・・」
ボクナム「すいません!それは・・」
買い物客の女性「なによ!!!私に魅力がないって!言いたいの?女に恥をかかせないでよ!」
バグ「女に恥をかかせないで・・・バブル期のドラマかよ・・あっ!あの女性の年齢察し・・・」
ボクナム「いえ!僕みたいな、しなびたキュウリのような男が、お姉さんみたいな若くて美人の女性と付き合うなんて釣り合わないと言うか・・申し訳ないです」
買い物客の女性「いやだぁ!お兄さん!アタシこれでも2児の母で結構年なのよ!」
ボクナム「えぇ!!!!全然見えませんでした!いやーてっきり10代後半かと」
バグ「棒読みすぎるだろ」
買い物客の女性「もぉ!口が上手いんだから!じゃ、お兄さんのところから野菜をいっぱい買っちゃおうかな!」
ボクナム「ありがとうございます!」
ボクナムはイケメンの見た目と詐欺師もビックリの話術で次々と野菜を売っていった
一方バグは・・・
バグ「いらっしゃいませ・・・」
ボクナム「声が小さい」
バグ「うるせぇ!はずかしんだよ!いらっしゃい!!!」
そこに、冷やかしの自称美食家が現れる
美食家「なんだよ!野菜が停電で、いいのがスーパーになくて野菜市場に来てみたけど、この店、曲がったキュウリばっか売ってんじゃん」
バグ(つーか美食家がスーパーで買い物かよ)
美食家「困るんだよな!曲がったキュウリとか形が以上にデカイ規格外のキュウリを売られちゃ!こんなの邪道!真面目にやっている農家に失礼!エセ農家はさっさと店たためよ!」
ボクナム「なんですか!あなたは、規格外のキュウリだって食べられますし病気にもなりません!売ってもいいじゃないですか!」
美食家「あぁん?いいわけないだろ!君はグルメがわかってない!美しい真っすぐな健常キュウリしか売っちゃいけないんだよ!」
ボクナム「あなたたち日本人は異常だ!隣の北朝鮮では、子供が飢えているんですよ!それなのにキュウリが曲がっていただけで捨てるなんておかしいですよ!食べられるのに!」
バグ「そうだ!そうだ!」
美食家「これだから素人農家はダメなんだよ!曲がったキュウリというのはね!水や肥料のやり方がわるかった!ダメな作物なの!人で言うところの障害者のキュウリなの!わかりゅ??」
美食家「キュウリは真っすぐ育った健常者キュウリしか売っちゃダメなの!曲がった障害者キュウリを売るのは農家の恥さらしなんだよ!」
やがて騒ぎを見て人が集まりだす
ボクナム「確かに僕たちは素人です!農家の恥さらしかもしれない!でも!日本は今!農業は人手不足だ!人手不足なんだから品質の悪い農作物も食べるべきじゃないんですか?」
美食家「うるさい!真っすぐなキュウリしか!僕は絶対に買わないからな!人手不足はニートが働けばいいんだ!外国人は受け入れるな!移民反対!!!」
他の客のヤジ「そうだ!そうだ!移民は反対!」
ボクナム「なら、バグは今まで精神障害で苦しみ無職だった。あなたたちがニートだと差別してきた人が頑張って野菜を作ったんだから応援して買うべきじゃないんですか?」
ボクナム「バグが頑張って初めてキュウリを作って、少ない水や肥料で作ろうと頑張ってしまい曲がったキュウリばかりできてしまったんです!」
ボクナム「でも、バグは曲がった障害者キュウリを食べられるのに捨てるのは障害者を淘汰していると同じだ!相模原事件と同じだ!だから売るべきだと考えたんです!」
ボクナム「お願いします!キチント!通常の真っすぐなキュウリより安い価格にしますし、もちろん味が悪いことも注意書きもしますから売らせてください!お願いします!」
美食家「いやだ!いやだ!東京都だって!障害を言い訳にするなと!言っているじゃないか!曲がったキュウリは絶対にダメだ!曲がったキュウリを作ったやつが弱いだけ!」
美食家「曲がったキュウリが悪いと東京都もポスターで言いたいに違いない!」
他の客のヤジ「そうよ!そうよ!精神障害で精神がねじ曲がっているからキュウリを育てても曲がったキュウリしかできないのよ!」
美食家「そうだ!精神障害者はキュウリを作らせても曲がった障害者キュウリしかできないから農業なんてやるな!」
ヤジ「そうだ!そうだ!」
ボクナム「何言ってんだよ!あんたら、移民は嫌なんだろ?無職は働け!と言いながら、働いて曲がったキュウリを売ったら、今度は働くな!と差別する。おかしいよ!」
ボクナム「今の日本人はおかしいすぎるよ!移民はいやだ!障害者が作ったキュウリは嫌だ!自分達が農業やるのは嫌だ!でも、野菜は安くて品質の高い野菜しか買いません」
ボクナム「わがまますぎるよ!曲がった野菜は味が少し悪いからという理由だけで捨てるなんてしてるから地球温暖化になるんだ!」
バグ「ボクちゃん・・・もう・・いいんだ・・帰ろう・・・俺が曲がった障害キュウリを売ろうなんて言ったのが悪いんだ・・・迷惑かけて・・すまんな」
ボクナム「バグ・・・」
そこに一人の女性が現れる
アン・チュニ「曲がった障害者キュウリくださーいな!」
見物人達「えっっっ!!!」
ボクナム「おまえは!アン・チュニ?・・・」
美食家「きみぃ~!やめたまえ!まずいんですよ・・・曲がった障害者のキュウリなんて・・僕はグルメだから、わかります!」
ヤジ「そうよ!そうよ!」
アン「なんで?みんな驚くの?曲がった障害者キュウリを買ったらイケナイ法律でも日本にあるわけ?」
バグ「いいですよ!同情して!買わなくても!!!どうせ!精神障碍者の俺なんかが作ったものですから!!!もう農業なんてしねぇよ!(絶対に電力でも何でも止めてコイツらに復讐してやる!)」
バグは差別されてスッカリ自信喪失をして、静かに差別に対して怒っていた
ボクナム「バグ・・そんなこと言って投げやりになるなよ・・・」
アン「別に同情じゃないわ!キズもないし、10本貰うわ!」
見物人達「曲がった障害者キュウリを買うなんて、あの子おかしいわよ・・・しかも精神障碍者の作ったキュウリなんてねぇ・・・」
美食家「お嬢さん!曲がった障害者キュウリはねー。真っすぐな健常者キュウリよりマズいんだよ!ぼかねぇ!これでも自慢じゃないけど・・美食家だから、わかってるんだよ!!」
アン「ハァ?あなたの!どこが美食家よ!曲がったキュウリはねー。漬物にするとおいしいのよ!」
ボクナム「えっ?そうなの?」
バグ「それマ?」
アン「マ!」
美食家「うそだぁ!!!!うそを言っている!東京都だって!曲がったキュウリを売るのは言い訳!曲がったキュウリを作った自分が弱いだけ!って!東京都が!」
アン「そんなこと言ってないでしょ!食べてみる?あたし、お昼のお弁当に食べようと持ってるけど・・ホラ!嘘だと思うなら、みんな曲がったキュウリの漬物を食べてみなさいよ!」
アン・チュニはバックからタッパーを取り出し、漬物の曲がったキュウリを出し、食べたい人に配った
見物人の客A「あら!やだ!コリコリしてて本当に、おいしいわ!」
気物人の客B「うそでしょ!曲がった障害者キュウリは漬物にすると真っすぐな健常者キュウリより美味しいなんて!!!」
美食家「こんなの!うそだぁぁ!!!ボキュは認めないぞ!美しい真っすぐな健常者キュウリこそ!王道なんだ!!!うわぁぁぁぁぁん!!」
そう言って自称美食家は去っていった
ボクナム「ホントだ!マジでうまいな・・しかし、生で食べるとまずいのに、漬物にすると美味しいのは、なぜなんだ?」
アン「よくわからないけど、曲がったキュウリは生だと香りがなくて歯ごたえがないけど、漬物にすると、ソレが解消されて、通常より太いからコリコリしたりするからじゃないの?」
ボクナム「今まで、こんな美味しい曲がったキュウリを捨てて、真っすぐな健常者キュウリしか食べず農家は人手不足だ!と言っていた日本人はなんなんだ?」
ボクナム「あぁ!もったいない!ベテラン農家でもできたキュウリの2割は曲がったキュウリを作る。それを今まで破棄してたなんて・・」
ボクナム「異常気象が続けば、今後曲がったキュウリは天候不良で増える。農家も人手不足で働き方改革が必要だし、日本人は曲がったキュウリを捨てず、どう活用するか考えるべきだ!」
アン「ホントよ!障害者のキュウリでも大事に活用すると言うのが日本人に欠けているのよ!キュウリだって少し曲がっていたら捨ててしまう日本人なんだから人だって大切にしないわよ」
アン「障害者だって無職で少しでも働かなかったら差別して障害者施設で19人殺して捨ててしまうのが日本人よ!信じられないわよね!」
バグ「ふふっ!バレてしまったか!実は漬物使えると計算して、この曲がった障害者キュウリを大量に作っていたのだ!!!!」
ボクナム「うそつけよ!」
バグ「さぁさぁ!皆の衆!この曲がったキュウリは、漬物にするとおいしいよ!停電で野菜の価格が上がっているのに、ウチは安いけど精神障害者が作った野菜ですからねー」
バグ「いらないですよね・・・そうですよね・・・がんばって!がんばって!本当は真っすぐなキュウリも作れるのに、心を鬼にして曲がったキュウリを作ったのに!!!!」
ボクナム「やれやれ!どうか!みなさん!買ってやってください!曲がったキュウリ!曲がったキュウリ!漬物にするとおいしいよ!」
買い物客B「曲がった障害者キュウリ。一つくださいな!」
ボクナム「はい!まいどあり!」
買い物客C「私も!曲がったキュウリ頂戴!
こうして、大規模な停電を起こすサイバー攻撃によって、今まで働けなかった精神障碍者の若者が働けるようになった
モノで溢れていた日本人は、停電によってモノが不足して
それまで捨てていた曲がったキュウリを大事に漬物にして食べるようになった
果たして本当にサイバー攻撃やサイバー犯罪は悪いことなのか・・・
サイバー攻撃によって日本人が人やモノを大切にする精神が復活し
人々に笑顔が戻った
これからも頑張ってサイバーテロを起こして日本社会を良くしてくれ!
負けるな!バグ!がんばれ!ボクナム!
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