第33話  電力停止サイバーテロ攻撃案カブラの冬作戦

+もう飢えたくない!カブラの冬+


第一次世界大戦下


ドイツはイギリスの海上封鎖が原因でアメリカ・カナダから食料の輸入ができなくなり


国内では農業従事者の徴兵による人手不足による。農業生産力の低下が原因で


深刻な食糧不足が起きた。


この時、ドイツの人々はカブ、別名カブラを食べて飢えをしのぎ、厳しい冬に耐えたことからカブラの冬と呼ばれた


しかし・・・


それでも70万人以上の人が、このカブラの冬で餓死で亡くなった。


もう飢えたくない・・・


そんな考えが、ドイツの人々の中で次第に強くなり


人々は、ある男を支持しだす


ヒトラー「ワイ!はヒトラーや!ワイが!女や子供。誰一人ドイツ人が飢えない社会を作ったる!ワイに一票を入れればパンを配ったるで!」


ドイツ国民女「きゃ!!ヒトラー!!!!あなたに一票入れるわ!パンを頂戴!!!」


ドイツ国民男「お願いだ!!ヒトラー!なんとかしてくれぇ!!もう!飢えたくない!飢えたくないんだぁぁぁ!!!!!」


ヒトラー「一体!なんで!こんなことになったんや!!!えっ!!言うてみ!言うてみ!」


ヒトラー「ドイツ国民は劣っているからなんか!?!」


ヒトラー「せやない!!そんなわけないやろ!!!!!」


ヒトラー「ワテらは偉大なる!アーリア人の血を引くゲルマン民族のドイツ人や!負けるわけないやないかい!」


ヒトラー「戦争を継続していればドイツは勝利を収めていたんや!!!」


ヒトラー「それを忌まわしきユダヤ人や腰抜けの左翼の反戦主義者のドアホどもが!」


ヒトラー「ドイツが勝っていた戦争を勝手にアイツらが終わらせたんやで!」


ヒトラー「あのドアホどもが勝手にドイツの負けを認め不平等なヴェルサイユ条約を結んだせいなんやで!」


ヒトラー「ほいで!ドイツは、どないなったんやっ!!ん?言うてみ!言うてみ!」


ヒトラー「急激なインフレで毎日毎日。食料の価格が上がたやんけ!」


ヒトラー「街にはホームレスが溢れて失業者が増えたやんけ!!70万人が餓死したやんけ!」


ヒトラー「一体こうなったんは誰のせいなんや!!!誰がカブラの冬をつくったんや!」


ヒトラー「ドイツ国民よ!今こそ目を覚ますんや!!!社会を常にダメにするのはユダヤ人と左翼なんや!」


ヒトラー「今こそ!遺伝的に劣った人種や弱い者を排除するんや!ドイツは食糧不足なんやで!当たり前やがな!」


ヒトラー「非生産的な人間は排除するんや!同性愛者も障害者もイテもうたるんや!」


ヒトラー「この世は強いもんが勝つんや!福祉より軍備増強や!!増税より減税して国民を豊かにして強くするんや!!」


ヒトラー「強いもんが全てなんや!」


ヒトラー「ハイルー!!!」


聴衆たち「ハイル!!」


聴衆たち「ハイル!!ヒトラー!!」


ヒトラー「ドヤッ!ワイがヒトラーや!」


ヒトラーは演説を終え。応接室で待っていた経済政策担当のシャハトに会う


ヒトラー「なんや?シャハト。会おうてくれ!会おうてくれ!うるさいがな!」


シャハト「はっ!実は・・・その・・財政が限界です。軍事支出の削減と増税の政策案を持ってきました。ぜひともドイツのために・・」


ヒトラー「いやや!!ワイは増税せいへん!と選挙で国民に約束したんや!」


シャハト「しかし、借金を返済しませんと・・債権の期限が、もうじき切れます!期限が切れればドイツの信用が!借金先の西欧と米が経済制裁をまたしてきたら・・・」


シャハト「ここは、欧米と協力して、増税するので返済期限を伸ばしてほしい。ドイツが潰れてしまったら、貸した金が全部パーになると交渉するのです!」


ヒトラー「いやや!!!借金が返済できへんかったら、そんなん!昔からやることは一つと決まっとるやないかい!」


シャハト「それは・・・つまり・・・」


ヒトラー「借金を踏み倒せばええんやで!ポーランドに侵攻して西欧米と喧嘩したる!!」


シャハト「それは!!なりません!!西欧米と!戦争になります!!!絶対になりません!何とか西欧米と交渉して・・・ここは話し合いで!」


ヒトラー「シャハトはん・・・オマンは疲れているんや!少し、強制収容所で暇を与えてやるさかい!おい!誰か!シャハトを強制収容所に連れてったれや!」


ドイツ兵士「はっ!」


ドイツ兵に捕まれ連行されるシャハト


シャハト「やめろ!!!ヒトラー!!!今に!!今に!!後悔することになるぞ!!アメリカから食料を輸入しているドイツが勝てると思ってるのか!!!ヒトラー!!やめろぉ!!」


こうして、ナチスドイツは第2次世界大戦を始めたのである


どうして人々は、ヒトラーを支持してしまったのか・・・


大量殺戮をしてしまったのか・・


それは、もう飢えたくない・・・という考えが大飢饉を経験して強くなったからかもしれない・・


人は食料が不足すれば、戦争をするのだ





+点滴灌漑農法


バグは都内のマンションで朝パソコンの前に向かってプログラミングをしていた


バグはボクナムの住むマンションに部屋を与えられ居候していた


バグ「居候じゃなくて、シェアハウスだろ?ナレーターさん」


・・・


そこにボクナムが目を覚まし部屋からでてくる


ボクナム「おはよう!バグ!朝からパソコンの前で何してるんだ?エロサイトでも見てるのか?」


バグ「失礼な!電力停止プログラムを開発してるんだよ」


ボクナムはコーヒーを飲みながらバグの後ろに立ちパソコン画面を見る


ボクナム「暇なときに、こんなプログラムを開発していたのか・・てっきりゲームでもしてるんだと思っていた」


バグ「俺は、長時間パソコン画面を見ると頭が痛くなるからゲームはしないよ」


ボクナム「VDT症候群?」


バグ「わからん。とにかく辛いんだ・・あぁ少し休憩して朝食でも食べるか・・」


朝食を食べるボクナムとバグ


ボクナム「なぁ?バグ。あの電力停止プログラムで何をする気なんだ?」


バグ「何って・・電力を停止して食料生産にダメージをだす。冷凍庫を停電させれば魚介類や冷凍食品がダメになるだろ?」


ボクナム「それで?ダメにしてどうする・・」


バグ「そんなの決まってるだろ!日本人を餓死させるんだよ!食料が不足すれば餓死するだろう?」


ボクナム「はっ?そりゃ、食料が不足すれば餓死者がでるかもしれないけど、弱者の側から先に餓死が出るんだぞ?」


ボクナム「お前のように障害や病気で苦しんだ無職や年寄りから先に餓死するんだぞ・・それでもいいのか?」


バグ「そんなことない!食料が不足すれば、農業をやっている率が高い年寄りや障碍者が強くなるんだ!困るのは金持ちさ!」


ボクナム「そうはならないよ。俺は経験者だからわかる。金持ちが食料を買い占め。庶民や下層民は、貴重品や家宝、子供や若い女を金持ちに差し出し食料を交換するようになる」


バグ「ゴクリ・・で、どうなった?」


ボクナム「そのあとは、金持ちが北朝鮮の貴重な歴史的な遺物を韓国や中国の金持ちに2足三文で売り渡す、貧困社会は結局、金持ちが強くなるだけだよ」


バグ「やっぱりボクナムは北朝鮮の工作員だ」


ボクナム「あっ・・しまった。」


バグ「別にいいよ。ずいぶん前から、うすうす気が付いていたし、韓国の情報機関とか嘘だと知ってたし!うへへ」


ボクナム「警察に届けないのか?」


バグ「届けてどうするんだ?ボクちゃんは俺が困っているときに金と技術をくれた。俺は困っているときに力を貸す人間なら誰でもいい。売り渡す理由がわからないね」


ボクナム「なぁ。バグ。おまえはもう俺と関わらない方がいい。日本社会に入ったほうが幸せだぞ!プログラミングができないやつがIT会社にはごろごろいる!お前なら!」


バグ「ボクちゃんもこないだわかっただろ。日本社会は精神障害者や底辺を差別する社会なんだよ。俺は差別される側だ・・日本社会のどこにも行くとこはないんだ。」


バグ「レールから外れた人間には容赦ない。容赦ないのに自分がレールから外れるか、外れそうになると、自分は差別されたくないから自殺するのが日本人なんだよ。」


バグ「アホみたいな話だろ?そんな人が年間3万人もいるんだよ。それが、この異常な日本社会なんだよ!俺はこの社会と絶対戦わなきゃダメなんだ!」


ボクナム「じゃ、本当にいいんだな?」


バグ「あぁ。そうだ!ボクちゃんも秘密を話してくれたから、俺の秘密の研究も見せるよ!」


そう言って、バグは自分の部屋に行き、チューブの装置が付いたカブとミニトマトのプランターを持ってきた


ボクナム「なんだ?これは?」


バグ「これが、俺の秘密の研究さ!」


ボクナム「ミニトマトとカブが?」


バグ「そうだ!まぁ食べてみてくれ!」


ボクナムはミニトマトのプランターからミニトマトをもぎ取り、Tシャツで拭いて食べた


ボクナム「ん・・・正直に言った方がいい?優しく言った方がいい?」


バグ「正直にどうぞ!」


ボクナム「こりゃ・・日本のスーパーでは売れないよ。味が薄いし、みずみずしくない。」


バグ「そのとおり!これは、みずみずしくないトマトなんだよ!」


ボクナム「それのどこが凄いんだ?」


バグ「このトマトは点滴灌漑という農法で、できるだけ少ない水と少ない肥料で作られたトマトなんだ!」


ボクナム「つまり、味を犠牲にして低コストを重視したトマトなのか?」


バグ「精確には、劣悪な環境でも育つトマトを作ってたんだけど、少ない水と少ない肥料でも育つようにしたら結果。低コストになった」


ボクナム「それで、どうする?商売をするにしても、日本では品質の高い野菜しか売れないぞ・・その点滴灌漑とやらで水と肥料をケチって作った野菜がかなうわけがない」


バグ「だから!電気を止めて給水ポンプをダウンして、経済や農業に損害を与えて、野菜不足にして、こっちは、少ない水でも大量生産できるから、この野菜を売るんだよ!」


ボクナム「で、数字の方はどうなんだ?儲かるのか?」


バグ「まぁ大体、電気を止めて30億円の損害を出して、10アールの土地で野菜を作って利益が30万円くらい・・」


ボクナム「はぁ?30億円損害を与えて、たった30万しか稼げないのかよ!」


バグ「失礼な!30億円も!敵に損害を与えて30万円も稼げる!素晴らしい話じゃないか!」


ボクナム「くだらないよ!その労力を別に使えばいい。仮想通貨を盗んだり、もっといろいろな別のことができるだろうに・・」


バグ「くだらなくないよ!差別をした側を餓死できたら、どれほど素晴らしいか!あいつら!プレハブ監禁事件とか精神障害者が餓死したとき笑っていたんだぞ!」


ネットの書き込みA「キチガイが餓死した!ザマァァァ!!もっと!福祉を減らして!精神障害者に死を!!」


ネットの書き込みB「ヒキコモリが餓死したった!!!ザマァ!!!プギャーーー!!!いやゃっほ!!!!」


ネットの書き込みC「社会参加できない。社会不適合者どもをドンドン殺せ!!!ヒャッハー!!!」


バグ「そんなの許せるか!俺は差別した奴らを餓死させてやりたいんだよ!ボクナム!その方法が、やっとわかったんだ!頼むよ!ボクナム!協力してくれよ!」


ボクナム「ふぅ・・わかった!いいだろ。」


バグ「やった!」


ボクナム「だが、まず、キチント停電を制御できてからだ。無差別に停電してしまったら、お年寄りや障害者、医療的ケア児など弱者の側に犠牲が出てしまう」


バグ「なんでだよ・・これは弱者のための正義の戦いなんだよ!ちょっとくらい弱者の側からも犠牲が出てもいいじゃん!」


バグ「アメリカだってテロとの戦いで誤爆している・・停電のコントロールは難しんだよ・・」


ボクナム「停電がコントロールできなきゃだめだろ!弱者を餓死させて福祉の支出を減らしてしまったら、政府の思うつぼだぞ!経済や軍事に予算が使われて日本が成長してしまう」


ボクナム「金持ちは減税ばかりになってしまう!インドなんか金持ちに減税しても結局ドラッグと売春しかしなかった。」


ボクナム「日本の金持ちは底辺差別で金儲けしたマスコミや学者たちだ。奴らに増税して差別された弱者に再配分させるべきじゃないのか?」


バグ「そうだな・・やっぱりマスコミに報復したいしコントロールできないとダメか・・・」


ボクナム「よし!とりあえず、農地でも借りて点滴灌漑農法の勉強でもするか!人手もいるな・・あいつを呼ぶか」


ボクナムは携帯電話取り出し電話をかけた


バグ「だれを呼ぶんだ?」


ボクナム「KCC時代の同期の奴さ」


バグ「KCC?」


ボクナム「朝鮮コンピューターセンターのこと!あぁ!俺だ!今、暇か?手伝ってほしいことがあるんだ!土いじりしながら話も色々したいし!ウン!じゃ!来てくれ!」


ボクナム「よし!助っ人を呼んだぞ!農業をやりに行こう!「飢えないための野菜」を作りに行こうぜ!」


そう言うとボクナムはバグの部屋にあった点滴灌漑の装置を持ち出し、バグを連れ出した



+飢えないための野菜+


ボクナムとバグは農業をやるために耕作放棄地に向かった


農地には、一人の男性が立っていた


ジヌ「おい!ボクナム!こっちだ!」


ボクナム「よぉ!ジヌ!」


ジヌ「あはは!久しぶり!言われた通り、農地を借りておいたぞ」


ボクナム「ありがとう!よく借りれたな!」


ジヌ「日本は耕作放棄地が多くて簡単にレンタルできるんだ。10アール1万円くらいだったよ」


バグ「そんなに安かったのか知らなかった・・」


ジヌ「彼が?噂のバグ?」


ボクナム「そうだ!バグ!こちらはイ・ジヌ。KCCの時から友人で日本で活動している工作員」


バグ「どうも!」


ジヌ「よろしく!じゃ、早速、はじめますか!」


3人は点滴灌漑農法で農作物を育てるために農作業を始めた。しかし・・・


ジヌ「あっ!ホラホラ!バグ!もっと穴を掘らないと!」


バグ「ほぇ??もう疲れた・・・めんどくさい・・・眠い・・・」


ジヌ「えっ?ちょっと・・・」


バグ「ちょ、ちょっと休ませて・・・なんか・・・疲れた・・・はれ?・・・・グガー・・・・・」


バグは、ふらふらになり、すぐ横になり眠ってしまった


ジヌ「おい!寝るな!!」


ボクナム「いや!いいんだ!眠らせといてやってくれ!バグの分は俺がやるから!な?」


ジヌ「なんだよ!いきなり来て、眠るとか怠けすぎだろ」


ボクナム「そういう病気なんだ。多分疲れてしまったんだろ。仕方ない仕方ない」


ジヌ「まったく!これだから日本の若者は!ちょっと農作業をしただけで、すーぐ疲れてダメになる」


ボクナム「いやいや!主語がでかすぎるだろ!日本の若者ではなく、精神障害者だろ?」


仕方がなくボクナムとジヌは2人で農作業を済ませた。そのころには夕方になり辺りはすっかり暗くなりはじめた


ボクナム「よし!できたぞ!おい!バグ!起きろ!できたぞ!」


バグ「んあ?できた・・・はっ!なんだ!!もう夕方になってる!!!俺なんで・・・くそ!!!!!!」


ジヌ「ど、どうしたんだ・・・」


バグ「二人ともすまん!!!本当にすまん!!!なんで俺眠ってしまったんだ!!!なんで!!!なんで!!!寝たくないのに!寝てしまうんだ!」


取り乱して泣き出すバグ


ボクナム「バグ!いいんだ・・・眠っても俺たちがやっといたから大丈夫だ!なぁ?気にするな。お前はそういう病気になってるんだ。眠ってしまっても仕方ないよ」


ジヌ「そうだよ!本当に眠りたくないのに眠たくなってしまう病気があるなんてわからなかった!さっきは怠けてるなんて言ってわるかったよ!過眠症って怖い病気なんだな」


バグ「二人ともありがとう・・・こんな眠ってばかりいる俺に親切にしてくれて・・」


ボクナム「さぁ!もう帰ろう・・」


そして、1か月後、収穫した農作物をジヌがボクナムのマンションに持ってきた


ジヌ「おい!ボクナム!バグ!収穫した野菜を持ってきたぞ!」


ボクナム「どれどれ?早速洗って食べてみよう・・・」


そう言って3人は収穫した野菜を食べ始めた


ボクナム「ん・・・・・まぁ・・なんというか。おいしい料理を作るための野菜ではないな」


ジヌ「ん・・・そうだね。ホント「飢えないための野菜」だね。祖国の野菜よりは品質はいいかもしれないけど、日本でコレを売るのは難しいね」


バグ「やった!大成功だ!ん・・・あっ!まずい!なにこれ!」


ボクナムとジヌ「おい!まずいとか!それを言うな!言い出しっぺ!」


バグ「ごめんなさい。」


ボクナム「食料生産をサイバー攻撃で停止して、これを食って生活するのか?俺たちは祖国が貧しいから大丈夫だけど、日本人は、この品質でも買うのか」


バグ「んーーカブラの冬の時のドイツもパンの品質を下げたり、していたから食糧不足になれば、これでも売れるよ!平気だろ・・・たぶん。」


ジヌ「そもそも、本当に電気を停電させたくらいで、食糧不足になるのか?確かに冷凍庫を停電させれば魚介類や冷凍食品はダメになるけど、」


ジヌ「日本は犬や猫だって、たくさん飼っているじゃないか。中国では猫は普通に食用として食べられてる。日本は殺処分して金をかけて殺すほど余っている」


ボクナム「確かに、食料自給率は日本人が普段食べるものでしかないしな。猫や犬以外にも鹿だってカラスや鳩だって餌のやりすぎで余っているし」


バグ「くぅぅぅぅ!!!!!やっぱりダメなのか・・・あぁ・・・いいさ!いいさ!・・やっぱ・・俺はだめ人間だよ・・」


ジヌ「んーーーーーまぁ!方向性は悪くないと思うんだよな!俺も色々調べてきたんだけど」


ジヌ「日本人は、結構、水を浪費してるんだよな。例えば、一人当たりの1日の水使用量は、アフリカ人が5L。中東人が25L。欧州人が150Lなんだけど」


ジヌ「日本人は1日に300Lも水を使っている!乾燥した地域に住む中東人の10倍以上も水を使用してるんだ」


バグ「そんなに使用してるのか?気が付かなかった」


ジヌ「外国人は風呂に入らないんだよ。川で水浴びとか、雨で体あらうとか、日本人は毎日、風呂に入るだろ?」


ボクナム「欧米人も、浴槽がなく、シャワールームしかないアパートは多いしな。確かに毎日風呂に入る日本人は水を浪費しすぎているのかもな」


ジヌ「だから、確かに水が贅沢に使える暮らしや社会に日本人も日本企業も慣れすぎていると思うんだ」


ジヌ「例えば、水田だって、用水路や水田に水を張るのだって当然、水蒸気が蒸発しているんだから、その分余計に水を作り、そして水をポンプで給水するために電力を浪費している」


ボクナム「なるほど、高品質な農作物や加工食品を作るためにも、相当水を浪費して使っているしな。たしかに給水ポンプや水に関わる電源を攻撃すれば影響が大きそうだな」


ボクナム「このまま異常気象が続けば、食料生産に影響がでるだろう。実際2013年のカルフォルニアの水不足では食料が高騰したし、異常気象とサイバー攻撃で案外致命的な損害が出せるかも」


バグ「ほれ!ほれ!俺はやっぱりできる人間だった!今日から軍師バグと呼んでください!」


ジヌ「でも、水関係の電源を全部止めても、異常気象がよほどひどくならない限り、カブラの冬のような70万人餓死が出るには、やっぱりならないよ」


ボクナム「それに、そうなったとしても餓死する70万人は弱者の側からでるしな・・バグが攻撃したい差別犯の奴らは、貧困社会では強くなるだけだぞ!」


ボクナム「現に今だって、マスコミと学者は餓死者をセルフネグレクトだヒキコモリだ。孤独死した人も差別して死体蹴りをしているしな。餓死者を差別して金儲けするだろうよ。」


バグ「くぅぅぅ!!!!!!所詮俺はダメ人間です!もういいです!もういいんです!!!!」


ボクナム「いや!だから!餓死させなくてもいいんじゃないかな!カブラの冬だって、いきなり餓死したんじゃない。餓死する前にストライキや暴動はすごかったと記録にあるし」


ジヌ「ふむ。確かに食料不足は日本の政情や社会不安を高めるかもね・・・でも、それをやっていくら稼げるのか?って話」


バグ「えっ?10アールの農作物を売って30万円じゃダメなの?」


ジヌ「少なくとも、それをやる労力があるなら仮想通貨取引所とか銀行にサイバー攻撃して金を盗んだ方がいいよね・・・」


バグ「ああああああ!!もうダメだ!やっぱりダメだったか!!!くぅぅぅぅ!!!日本人を餓死させてやりたい!差別した奴らに!!!うわぁぁぁぁん!!エイジョリアーン!!」


そこに一人の男がボクナムのマンションに突然入ってくる


北朝鮮サイバー諜報局局長「いやいや~!ダメじゃないよ!電力を止めたら儲かる企業の株を大量に買ってから電力を止めればいい!」


ボクナム「あなたは・・・」


バグ「えっ?誰?」


北朝鮮サイバー局局長「私はリ・スチョル。北朝鮮サイバー局の局長だ」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る