第24話 フェイクニュースアタック・テロ
+初めてのフェイクニュースアタック
その日、SNSではK奈川県Kまくら市で放火魔が現れたというツイートが話題になっていた
SNS1「おい!やべぇよ!Kまくら市で放火魔がでたってよ!!!やべよ!やべよ!!大至急!拡散希望!人の命がかかっているんで!!」
SNS2「今!放火魔がKまくら市のA山に火を放って山火事が起きているって!Kまくら市に住んでいる人!気を付けて!#緊急拡散希望」
SNS3「ああ!俺の家の近くに消防車が消火作業している!!みんな早く!指定された避難所に逃げてくださいって!!緊急だから拡散ヨロ!!!」
SNS1「俺の家にも警察が来て!指定された避難所に警察が避難誘導している!山火事が酷いらしい!Kまくら市の人は指定避難所に逃げて!」
そのころKまくら市のホームページはDDOS攻撃でダウンしていた
SNS2「Kまくら市の住民に指定避難所に避難命令がでたよ!Kまくら市のHPはアクセスが集中して見れないみたい!みなさん!拡散して!命が!!命が!」
SNSでKまくら市に放火魔が現れ山火事の放火が原因で避難命令がでたことは、SNSの善意の人々のおかげで、すぐさまSNSで拡散された・・・
しかし、それは事実ではなかった・・・
ヤブー社員の子供「おとうさん!山火事はどこ?夜に中学校に集まるなんて怖いよ」
ヤブー社員「おかしいな・・消防車の音はするんだけど・・」
公共国営放送社員の息子「あぁ蚊に刺された!ねぇ!まだ!避難するの?家に帰ってテレビ見たい」
公共国営放送社員「我慢しなさい!」
サイパーエージャント社員の娘「お母さん!山火事平気かな?」
サイパーエージャント社員「多分大丈夫よ・・」
中学校に避難したKまくら市の住人の頭上に
そこに有翼ドローンが突如飛んできた
ヨウはノートパソコンの画面を見て
有翼ドローンからの映像を見ていた
ヨウ「標的確認。公共国営放送社員、ヤブー社員。サイパーエージャント社員・・」
ヨウ「報復する!」
と同時に
有翼ドローンが避難所に指定された中学校のグランドに集まっていた住民の頭上で
ドローンが分解し子爆弾を周辺に、まき散らす
中学校に避難した住人「な!なんだ!これは!!!うわぁぁっぁぁぁぁ!!!」
パパパパパパパパパパ(爆発音)
子爆弾は次々と爆発し
避難した住人は、一網打尽に報復された
ヨウ「報復成果確認。」
ヨウは近くの山の茂みから避難所に指定された中学校のグランドを確認し
報復成果を確認していた
ヨウ「報復成果。大。作戦完了。退却開始」
そこで幻覚の差別取締局が現れ、ヨウの隣で話し出す
差別取締局「おめでとう!ございます!ムスラムの戦士にふさわしい!この勇猛果敢な戦いぷり!」
差別取締局「これで、あなたは!立派な!シハード戦士です!どうか!ムスラム解放戦線と呼ばせてください!」
ヨウ「ムスラム解放戦線?」
差別取締局「ムスラム教では個人崇拝は禁止されております!ですから!別名が必要なのです!あなたの勇敢な差別に対する報復行為を賞賛して」
差別取締局「ムスラム解放戦線、略して「ムスラ戦線」の名前を与えましょう!」
ヨウ「俺は・・ムスラ戦線・・・ムスラ戦線か・・・いい名前だ!うっ・・・な、なにか・・力が・・・」
差別取締局「ハッラーが、あなたに力を与えてくださっているのです!戦え、差別的な扱いを受けたからには、戦いが許される。まことに神は、最強のお味方であられる。アーラン22章39節。」
ヨウ「うわぁぁぁ!!」
ムスラ戦線「フフッ・・・ありがとうございます!偉大なる導師!差別取締局!あなたの正しい導きによって目覚めることができました!」
差別取締局「導師とよばなくていい!あなたの勇猛果敢なテロ行為は素晴らしい!もはや!俺は、あなたの導師ではない!これからは、あなたの教友だ!」
大学の食堂で朝食を取りテレビを見るリコ
テレビのニュース「昨夜、「Kまくら市で放火魔が原因で山火事が起きた」というフェイクニュースがSNS上で拡散され」
テレビのニュース「指定避難先の中学校に避難していた。住民の頭上でドローンが突如、爆発し死者が出ました」
テレビのニュース「犯人は、「ムスラ戦線」と名乗っており!日本史上最大のテロを行った。差別取締局のシンパと思われ・・・」
リコ「また、差別取締局の支持者が・・・きっと差別取締局のように障害で苦しみ差別で悲しんでいたんだろうな・・・」
テレビのニュース「被害者の中には、公共国営放送社員、ヤブー社員、サイパーエージャント社員など長年ニート差別をしてきた差別犯が一網打尽で報復されており」
テレビのニュース「警察は、ムスラ戦線が、ニート差別犯の企業の社員の個人情報を持っており、子供が同じ中学校に通っているか、指定避難先が同じかを調べ、報復先として中学校を選んだとみて捜査しています」
テレビのニュース「では、テロに、お詳しい専門家から・・・」
コン「リコくん!」
リコ「あっ!コン部長・・・」
コン「ニュース見た?差別取締局の支持者がでたって!」
リコ「今見てます!」
テレビのテロ専門家「この手法はアメリカ軍のサイバー部隊がイラクのムスラム国に対して、やっていたことです!」
テレビのテロ専門家「ムスラム国の兵士の通信をハッキングし、偽の指令をだし敵を一か所に集め、そこを一網打尽に空爆する手口です」
テレビのアナウンサー「といいますと?アメリカ軍を模倣したテロですか?」
テレビのテロ専門家「ええ。非常に効率のいい戦い方です。フェイクニュースを流して差別犯を指定の場所におびきよせればドローン1機で3人の差別犯を殺害できるワケです」
テレビのアナウンサー「つまり!フェイクニュースアタックですね。」
テレビのテロ専門家「その点で言えば、差別犯の家を一軒一軒尋ねる差別取締局のやり方を単純に模倣しているだけでなく」
テレビのテロ専門家「知恵を絞って効率化しているのです!ムスラ戦線は、差別取締局よりも知恵者であることは間違いないでしょう」
リコ「どうして・・そんな人がテロを・・・きっと障害や病気とかで苦しんでいたに違いない・・」
テレビのアナウンサー「ちょっと待ってください!たった今!入ったニュースです!」
テレビのアナウンサー「K奈川県Fじさわ駅の構内に爆発物が仕掛けたという犯行予告がSNSで拡散し、Fじさわ駅は改札口を閉鎖し、不審物を探していました」
テレビのアナウンサー「しかし、朝の通勤ラッシュ時だったので改札口の前で行列ができ待っていた乗客の頭上にドローンが・・・これは、その時の視聴者から送られてきた動画です」
Fじさわの改札口で待っていた乗客「あれ?なんだ!ドローンが!!!こっちへ!!逃げて!逃げて!!!!うあわぁっぁぁ!!!」
有翼ドローンは分解し
子爆弾をまき散らした
パパパパパパパパン(爆発音)
テレビのアナウンサー「このテロ攻撃で駅の改札口に並んでいた。Fじさわ市在住のラインドア社員が死亡しました・・・ラインドアは長年、底辺差別や若者差別をしており差別取締局が定める差別犯に指定されていました・・」
テレビのアナウンサー「またFじさわ市在住のケイサン新聞の社員や同じく、Fじさわ市在住のポンニッテレビの社員も負傷しており、警察はフェイクニュースアタックでFじさわ市在住の差別犯を狙ったとして捜査しています」
テレビのアナウンサー「また警察によりますと、駅で爆弾は見つかっておらず爆弾を設置したというのはフェイクニュースアタックの可能性があり拡散しないでほしいと警察は呼びかけています・・繰り返します・・」
コン「なんてことを・・・」
リコ「僕は何をしてたんだ・・・またテロが起きてしまった・・テロをやった人は差別で苦しんでいたんだろう・・・結局、僕は差別を減らせてなかったんだ!!!」
コン「そんなことないよ!リコ君!リコ君が悪いんじゃないよ!差別をすればテロが起きる!その常識がわからず、差別をし続けた人たちが悪いんだよ!」
リコ「なんとか!これ以上!犠牲者がでないようにしないと!」
コン「あっ!リコ君!どこ行くの!リコきゅん!!」
リコは大学の男子トイレに閉じこもり
ノートパソコンを開いた
+フェイクニュースアタックとの戦い
リコ「ムスラ戦線はどうやって、フェイクニュースを拡散しているんだ・・・」
リコはネットのまとめサイトで調べ始めた
リコ「う・・ん。ムスラ戦線のフェイクニュースを広めたとして・・大学生が逮捕・・・無職が逮捕・・・」
リコ「架空のアカウントを大量に作ったのではなく、他人のアカウントを乗っ取ったのか・・」
リコ「普段フォローして会話している人がフェイクニュースを流す・・確かにそのほうが、架空のアカウントよりも真実性が増す」
リコ「実にかしこい手口だ・・・」
リコ「ん?乗っ取られ拡散した人間のアカウント・・・スマホの脱獄行為をSNSで自慢しているヤツが多いな・・・」
乗っ取られたアカウントの大学生の書き込み「へへっ!今日発売のアイポーンZZ!早速、スマホ脱獄したったたwwww」
リコ「これは・・・」
乗っ取られたアカウントの大学生への返信「おめ!脱獄したなら、このアプリ入れてみなよ!昔のゲームができるよ!つリンク」
リコ「なんだ?この大学生に返信しているアカウント。フォロー欄は脱獄した人ばかり・・・」
リコ「脱獄した人に、アプリを勧めて、リンクアドレスを返信している」
リコ「これが原因か!」
名前:まちゃき
自己紹介
スマホを脱獄して楽しんでいる人と繋がりたい
よろぴくね!スマホの脱獄情報を交換しようぜ!
フォロバもするよ!FF外からの脱獄に関する質問も歓迎だよ!
リコ「通常、スマホは、優秀なエンジニアが作った鉄壁のセキュリティで守られている・・」
リコ「しかし、本人が脱獄をし本来の使用と異なる使い方をすれば、その鉄壁のセキュリティはもろく崩れ去る」
リコ「どんな強固な要塞も、要塞の中にいる人が門を空ければ、鉄壁は簡単に破れてしまう・・」
リコ「日本で配信されてない外国で流行っているスマホゲームをやりたい。レトロゲームをエミュレーターでスマホで遊びたい」
リコ「動画をダウンロードして保存したい。そういった人の欲求につけこんで」
リコ「ムスラ戦線はスマホ脱獄者にリンクを踏ませ、次々アカウントを乗っ取っていった・・」
リコ「つまり、プログラムの脆弱性なんて一つもついていない。ついたのは人の「欲」という心の脆弱性だ・・・」
リコ「これからもっと被害が出るぞ・・・プログラムの脆弱性ならパッチを当てれば解決できる」
リコ「でも、人の心には簡単にパッチを当てることはできない・・防ぐにはどうすればいいのか・・・」
その時、コンがトイレの敷居の上からのぞき込む
コン「あっ!いたいた!」
リコ「えっ!コン部長!!ちょ!ここ男子トイレですよ!」
コン「平気!平気!授業中だから人いないもん!」
リコ「もうそんな時間か・・・ふぅ・・」
コン「ちょっと!キチット水流さないとだめでしょ!」
リコ「してないんで!水の無駄使いは地球温暖化の原因になりますから・・・」
コン「ほんとー・・・学校で「大」したことを隠さなくても、ええんやで!」
リコ「いやいや!」
コン「ん?あれ?先からスマホがプルプルしてる。なんだろ?」
コン「げっ!SNSの通知が10件も来てる!SNSの通知がさっきからすごいな!なんだろ?」
リコ「僕は全然ない(´;ω;`)ブワッ・・・部長・・リア充自慢ですか・・・」
コン「えっ!ちょっと大変だよ!リコ君!パラリンピックでテロだって!!」
リコ「えええっ!なんですって!フェイクニュースじゃ・・」
コン「でも・・写真もあるし・・・」
リコ「どうして・・・ムスラム教は弱者に優しいはずなのに・・・障害者スポーツを狙うんだろ・・」
コン「とにかく!会場に行ってみましょう!アタシたちもボランティアでテロの被害にあった人たちに何かできるかもしれない」
リコ「そうですね!いきましょう!」
そう言って
リコとコンはパラリンピック会場に向かった
なぜ、弱者に優しいムスラム教が弱者の障害者を狙うのかリコには理解できなくなっていた
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