第17話 障害者死ね!とSNSに1日30回書き込むプログラムは言論の自由か?生存権侵害か?

+ハッカーの倫理。障害者死ね!とSNSに1日30回書き込むプログラムは言論の自由か?生存権侵害か?



栗波教授「


みなさん!はじめまして!


ハッカー倫理・プロファイリング講座のクリナミです!


湘南ホワイトハッカー大学では、より実戦に近いハッキングを想定したカリキュラムになっています。


プログラミングだけでなく、


人の脆弱性やプロファイリング、


そしてホワイトハッカーとしての倫理観も勉強していきます!


この授業に絶対の正解はありません!


ですから、教壇に立ち教育者が一方的に教えるのではなく


みなさんと椅子を囲んで討論していきたいと思います




そう言って栗波教授は椅子で囲まれた円の中心で生徒たちに訴えた




楽太郎「先生!あっ!違った!つい高校の時のくせで・・・教授!質問です!」


一同「あははは!」笑い



栗波「はい!楽太郎君なんでしょう?」



楽太郎「僕は!全然、自慢じゃないですけど、テレビでも有名なホワイトハッキャー(ハッカー)なんですよ!ハッキャー!です!わかります?」


栗波教授「それが、どうしたの?」


楽太郎「ホワイトハッキャーにとって!大事なのは脆弱性を見つけることなんです!」


栗波教授「ええ。大事ですね!」


楽太郎「それなのに、こんな心理学とかの勉強なんてホワイトハッカーと関係ないじゃないですか!」


栗波教授「関係ありますよ!人の脆弱性の勉強をするんです!」


楽太郎「いやいや~人の脆弱性なんて~プロフラミングのバグを見つける授業の方が大事ですよ!プログラミングのバグを見つけたりコーディングをするのがハッキャーなんです!」


楽太郎「ホワイトハッカーちゅーもんはですね!プログラミングだけできれば、いいんですよ!」


栗波教授「それは、ハッカーではなく・・ただのデバッカーですよね・・・」


生徒一同「あはははは!」


タクヤ「ププッ!楽太郎!ダサッ!あいつ!本当にテレビでも有名なハッカーなのかよ・・」


楽太郎「なんだと!ハッカーはコーディングだけしていればいいんだよ!」


パンパン


栗波教授は手を叩いて


栗波教授「はいはい!みなさん!よろしいですか!」


栗波教授「では、世界ハッカーフォーラムでブラックハッカー達が一番使う手口は、何だったでしょう?誰か答えられる人はいますか?」


オウジハン「はい!」


栗波教授「はい!オウさん!」


オウジハン「ブラックハッカーの9割がフィッシングメールとアンケートでは答えていました」


生徒一同「ええええ!」


栗波教授「その通りです!ドラマや映画などを見て、ブラックハッカーはホームページから脆弱性を探しているだけだと勘違いしている人も多くいます!」


楽太郎「むっ・・・」


栗波教授「しかし、大部分はプログラムの脆弱性すらつかない。フィッシングなんです!」


栗波教授「偽のサイトに誘導し人を騙して、本人に直接、パスワードやIDを入力させる。あるいわ、悪意のあるプログラムをクリックさせる」


栗波教授「では、だれを騙せばいいか、だれが騙されやすいか、だれに成り済ますか、だれを攻撃すれば効果的なのか、これらを調べるためにReconnaissance(偵察)が必要になり、これに特化したハッカーがリコーンと呼ばれているのです」



今「リコ君のことが言われてるぞ・・・へいへい!このこの!にくいね!」


コンはリコの隣で肘でリコをつつく


リコ「授業中です!やめてください・・・って!なんでコン部長2年生なのに1年生の授業にいるんですか・・」


コン「留年したからです( ー`дー´)キリッ・・・」


リコ「自慢しないでくださいよ・・・」


コン「だって!国会前でデモするのが忙しかったの!森友総理が!安倍学園で!!忖度が!!」


栗波教授「今(コン)さん!」


リコ「呼ばれてますよ」


今「えっ?」


栗波教授「今(コン)さん!」


今「ええええええ!!」


栗波教授「えっ?間違えましたか?今(コン)さん!ではなく・・・イマ・・」


今「いえいえいいえ!あってるんです!すごい!初めて正しい読み方で呼ばれた」


栗波教授「東北でよくある名字じゃないですか!」


今「すてき・・・教授と付き合いたい・・・」


リコ「女性の教授ですよ・・・」


今「大丈夫!アタシはなんでもできる!インクルーシビティですから!」


リコ「えっ・・・」


栗波教授「今さん!お静かに!」


今「はい!すいません・・」




楽太郎「で、でも!教授!プログラムの脆弱性以外のこともホワイトハッカーはやらないといけないんでしょうかね?」



楽太郎「だって、SNSで自社の社員やクライアントの社員が住所を特定されたり、フィッシングメールの開封やパスワードを解析されるのまで守るのなんて・・・」



楽太郎「そんなの自己管理できないヤツの自己責任でしょうに・・・」



今「でた!自己責任厨!きゃぴーん!」




栗波教授「それが、ブラックハッカーの狙いです!大企業は対策されている。だ・か・ら、警戒の緩い大企業に勤務している社員、個人を狙う。それが脆弱性だからです」


楽太郎「あっ!・・そうか・・」


栗波教授「攻撃する側には、攻撃選択権があります!必ずしも守りの堅い大企業を攻撃する必要はないのです。その大企業も、ほとんどアウトソーシングで完ぺきではないのです」


楽太郎「で、でも!大企業の方が攻撃するとリターンも大きいし、自慢できるし・・・」


栗波教授「では、わかりやすくテロで考えてみましょう!テロが軍事基地や政府機関ではなく飲食店やサッカー競技場などのソフトターゲットを狙うのはなぜでしょう?」


リコ「そのほうが簡単で被害を多く与えることができるからです!」


栗波教授「そのとおり!それが!脆弱性だからです!必ずしも守りの堅いところを攻めなくても大きいリターンが得られるところを探せばいいのです!それを探すのがうまいのがリコーンです」


栗波教授「一方、守る側はどうでしょうか?守る側は攻撃者を選べません。守る側は圧倒的に不利ですね・・・」


栗波教授「真のホワイトハッカーと呼ばれるのは大変です」


栗波教授「プログラムのコーディングやバグ探しだけしていれば、守れるわけではありません。」


栗波教授「なぜなら、一番の脆弱性は人だからです!そして、人の脆弱性を突くのが最も効果的だからです」


栗波教授「だから、真のホワイトハッカーは人の脆弱性も対策しなければならない。」


栗波教授「ところが、現実は人の脆弱性は守らない。バグ探ししかしないデバッカーや、あるいわデバッグすらできない」


栗波教授「ただ売られているセキュリティツールを使うだけしかできない人が、ホワイトハッカーやシーサートと呼ばれてしまっている」


栗波教授「もしくは、自称している」


タクヤ「ジロ・・・」


ジハン「ジロジロ・・・」


楽太郎「なんで!みんな僕を見るんだ!ハァーン!やめて!!見るな!!見るんじゃない!!もうやだ!こんな人にジロジロ!白い目で見られるホワイトハッカーはいやだ!!!こんなハッカーはいやだ!!」


タクヤ「出ていくパターンか!ん?いつものように・・」


楽太郎「ホワイトハッカーだけに白い目・・・なんつって!( ´,_ゝ`)プッ・・・」


教室にいる一同「はあぁ・・・・( ^ω^)(#^ω^)ピキピキ・・・」



栗波教授「コホン!いいですか!みなさん!」


栗波教授「湘南ホワイトハッカー大学では、より実戦的なサイバー戦を勉強します。みなさんに人の脆弱性を守るすべだけでなく!同時に高い倫理観も、みにつけてもらいます!」


タクヤ「日曜日に教会に行けとでも?」


学生一同「あははははは!」(笑い)


栗波教授「それもいいでしょう!」


タクヤ「いいんかい!」


栗波教授「大いなる新しいテクノロジーは、いいことづくめではありません。使い方を間違えれば、世の中を誤った方向に導いてしまいます」


栗波教授「たとえば、SNSはどうでしょう?誰でも簡単に発言できるようになった。今では、何かあるたびにテレビや新聞もSNSの書き込みばかり紹介しています」


タクヤ「あれ、卑怯だよな。書き込みをピックアップしてるんだからマスコミの意見なのにネット意見にして逃げるもんな・・・」


栗波教授「誰もが意見を自由に述べることができる。いい面もありますが、それは同時に差別的な発言も増える結果になりました・・・」


楽太郎「モラルの押し売りですか!それがハッカーと何の関係が?」


栗波教授「ハッキングやプログラミングは強力なスキルです。ゆえに、その力を、どう使うかは慎重にあるべきです」


今「はい!ハイ!!!」


意見を言いたくて言いたくて仕方がないコン


栗波教授「では、この問題は差別問題と戦うサークルを立ち上げたコンさん!の方が詳しいと思いますので、コンさん!どうぞ!」


今「ありがとうございます!」



今「今、本当に!ネットの差別は酷いんですよ!SNSで一日にどれほど差別が行われているか。みんなさん知ってます?あれ?だれも手を挙げてくれない」



今「だいたいですね・・精神障碍者を差別するキチガイ差別2万ツイート。無職を差別するニート差別2万ツイート。そして今!最大問題の障害者を差別するガイジ差別3万ツイート!」


今「ガイジ差別は2016年3000ツイートくらいしかなかったのに、2017年は10倍よ!10倍も!ここ2、3年で増えたの!これ!ヤバないですか?」


オウジハン「それマ?1日に3万ツイートもガイジガイジ言って障害者差別している日本人ヤバスギ!」


タクヤ「おれの友達も普通に使ってる奴がいる。あれはどうかと思うよ・・人がちょっと気に食わないことしたら障害者だ!ガイジだ!と言うのは・・小学生も普通に使ってユーチューブで動画配信とかしてるしな・・」


タクヤ「親も注意しないし日本やばいよな・・・これから、もっと相模原障害者施設事件の植松みたいなのが出てきそう・・」


オウジハン「でも、日本の偉い人だって言ってるじゃん!日本の総理大臣は統合失調症と法政大学教授が言ったり、アメリカの大統領は精神障害者とアメリカのマスコミが言ったり」


リコ「むかしは、ネットのキニイラナイ書き込みは無職のせいだ。と言われ経済的弱者の仕業にされてきましたが・・」


リコ「SNS時代になって実名化してくると、気にいらない書き込みが自分より経済的強者だとわかるようになったので、障害者と決めつけて差別してしまうんでしょうね・・・」


タクヤ「まぁ・・妻はスーパーモデル、一代で巨万の富を築き娘は絶世の美女、経済的強者のトランプ大統領に負け組とかルーザーとか言われたら、」


タクヤ「なにを!なんでもかんでもケチャップを駆ける精神障碍者の大統領のくせに!しか言い返せないもんな・・・」


オウジハン「そもそも・・経済的優劣で人の価値を決めるからおかしなことになる・・・」


栗波教授「確かに、長年、経済的優劣で人を差別する価値観を押し付けてきたマスコミが原因で、勝手な障害者認定差別が増えました。これは間違いないですね。」


栗波教授「自分より経済的強者が自分と反対の意見を言っていたら精神障害者!と罵りだす人が出てくるのは容易に想像がつきますね・・」


リコ「ムスラム原理主義の父と呼ばれる。サイード・クタブー今から60年以上前に白人は精神障害者と本で差別していた。昔からあるロジックなんですね」


タクヤ「はだしのゲン漫画なんかもう・・・差別だらけじゃん」



今「そうなのよね、ガイジ差別は昭和にもあったしキチガイ差別も昔からあった。では、昔とはどう違うのかと言うと・・・今はプログラムがSNSで自動で1日30回障害者を死刑にしろ!と投稿してるんですよ!」


生徒一同「ええええええ」


今「信じらんないしょっ?1日に30ツイートとしたら、1年で1万ツイートになってしまう。それが5年くらい放置されていたので5万ツイートですよ!それは、毎日同じ時刻に1分1秒狂わずにツイートされていて明らかにBOTアカウントなんですよ」


今「そんなBOTをたくさん放置して、社会に悪影響を絶対に及ぼさないと言い切れますか!?と思っていたら・・」


今「相模原の障害者施設で19人が意思疎通できない非生産的な障害者だから殺してもいいと言われて殺されちゃった・・・」


今「あたしはね・・映画のターミネーターのAI、スカイネットさんが、なぜ人類を殺し始めたのか?子供の頃分からなかったんですよ!でも、今はわかる!だって!人類が、障害者死ね!死刑にしろ!ってツイートするプログラムを開発しているんだもの!」


リコ「障害者を死刑にしろ!と1日に30回ツイートさせるプログラムを開発してまで、なんで、そんなに・・・障害者を死刑にしたいんでしょうね・・・」



楽太郎「ふん!そんなの言論の自由だよ!ガイジなんて税金がかかるのは事実なんだから、死刑にしろ!と書き込んだっていいじゃないか!アイスランドはダウン症を100パーセント出生を根絶してるんだし言ってもいいじゃないか!憲法で保証された言論の自由だ!」


タクヤ「楽太郎!おまえ!ってやつは・・・それを言っちゃーおしまいだ!」


タクヤ「この中絶された赤ん坊を見ろよ!」


タクヤは中絶された赤ん坊より一回り小さい中絶された赤ん坊の遺体をスマホに写して、みんなに見せた


その赤ん坊は頭がもげ、内臓が飛び出し、手や足がバラバラになりグッタリしていた


楽太郎「ウプッ・・」


ジハン「ヤダ!見せないでよ!」


タクヤ「いや!見るべきだよ!人工中絶って、簡単に人言うけどさ!卵子のようなものがなくなるのではなく、人の形をした一つの生命なんだよ!人工中絶をしたら」


タクヤ「人の形をした一つの生命がなくなるんだよ!だから俺は、この写真をスマホに入れてきちんと毎回、避妊してる。人工中絶は申し訳ないから」


楽太郎「そんなの!仕方がないじゃないか!ガイジなんて生きていても税金がかかるのは事実やんけ!植松は正しい!」


タクヤ「植松を支持していたのは、おまえかよ!」


リコ「コストを言えば、がん患者だって1600万円使われていますし、なぜ障害者だけが目の敵にされるんですか?」


今「そうよ!そうよ!人工透析だって年500万円で散々、自己責任自己責任が言っていた中高年層が福祉を受けまくっているじゃない!なんで、障害で苦しむ若者だけが削れになれるの?」


ジハン「そうよ!差別よ!差別する人って・・最低・・・」


楽太郎「差別じゃないよ!区別だ!言論の自由だ!」


今「でた!差別じゃないよ!区別だよ!差別する人っていつもこの屁理屈いうよね」



栗波教授「このまま英知や慎重さなしにテクノロジーを開発し続ければ、我々の使用人が我々を裁くことになるだろう」


オウジハン「ブラッドレー将軍?」


栗波教授「正解!」


リコ「よくわかるな・・」



栗波教授「みなさん・・残念ながら現代のインターネットでは人ではなく、人によって、作られたプログラムが誰かを傷つけたり、誰かを差別したり、誰かを排斥するのを煽るツイートが自動でされているのです」


栗波教授「ブラッドレー将軍のおっしゃっていた通り、自由でいいんだ!何をやってもいいんだ!とした結果が、これだけのヘイトツイートのある社会を生み出し、それによって勝手な価値観で人が一方的に裁かれているのです」


楽太郎「そんなのダメだ!ネットは自由なんだ!言論は自由が一番いいんだ!自由闊達(かったつ)な議論ができるのがネット言論の特徴。それが萎縮してしまうじゃないか!」


リコ「委縮していいじゃないですか!本来、委縮して当たり前なんですよ!インターネットは公共の場なんですよ!じゃ、公共の場の駅に障害者死ねとラクガキが放置されてますか?」


リコ「僕が、いつも使っている駅では、「ニート死ね」と落書きがありましたけど数日後には消されましたよ。ところがネットどころかマスコミも平然と「ニート死ね」と言うので、結果。差別取締局が現れて報復し始めた」


リコ「言いたい放題やりたい放題。底辺差別をしたマスコミはどうなりました?その結果、自殺者3万人も出る社会になり、日本人の数は減る一方だ・・」


リコ「マスコミがヒキコモリ差別を煽ったせいで!ヒキコモリは殴ってもいいんだ!殺してもいいんだ!こう言ってアイメンタルスクール事件も起きて死人がでた」


リコ「キチントロクに考えずにやりたい放題、言論の自由でやってしまったら死人が出るんですよ!それじゃ無責任なマスコミと同じじゃないですか!!!」


泣き出すリコ


タクヤ「リコ・・・おまえ・・・」


ジハン「リコ・・・」


今「リコ君・・・マスコミにリンチされたお姉さんのことを思い出して・・・」







楽太郎「な、何必死になってんだよ!ばかじゃねぇの・・・別に無職は殺せ・・ガイジ死ねくらい自由に書き込んでもいいじゃん・・・言論の自由で憲法で保障されてんだし・・」



栗波教授「でも、憲法には、生存権、人格権、平等権がありますよ。あなたは無職や障碍者の人の人格が一方的に悪いと決めつけ勝手に悪者だと決めつけ殺してもいいと私刑を主張し、平等権と生存権を侵害しているじゃありませんか」


栗波教授「あなたのやっていることはマスコミとどう違うんですか?マスコミのような卑怯な人にはなってはいけませんよ!先生はマスコミのような人は軽蔑します!」


楽太郎「そんなことない!言論の自由で何をやってもいいんだ!マスコミだってやっているんだから!いいじゃないか!」


今「そのマスコミは報復テロをされたじゃない!差別取締局が差別に苦しんで復讐したじゃない!」


楽太郎「それは!言論の自由があるのに攻撃してくる奴が悪いんだ!憲法を守らないやつが悪いんだ!!!!!」


タクヤ「おまえが!生存権や人格権、平等権を破ってるんだろうが!」


一同「あはははは!」(笑い)


楽太郎「憲法9条と言論の自由と勤労の義務だけ守れば!いいんだよ!!!」


タクヤ「お前は左翼か!」


一同「あははは」(笑い)


ジハン「差別されてる側が、絶対、憲法を守る保証なんてないし、たぶんテロを起こした人たちは、長年差別してきた神の教えに背いた者を駆除した程度の考えなんじゃない?」


楽太郎「憲法が!!!憲法が!!!!憲法があるんだ!!!憲法守れぇい!!!立憲主義が大事なんだ!!!だから言論の自由で差別してもいいんだ!!!9条だけ守れ!!!」


リコ「湘南リバーシティウルトラスーパーゴージャスセレブアパート302号室・・・」


楽太郎「えっ・・・」


リコ「そこに!住んでいるんだろ!言論の自由なら!あのテレビでも有名なホワイトハッカーの住所はココです!とネットに書き込んでもいいですよね!」


楽太郎「何を言ってるんだ・・」


タクヤ「リコどうしたんだ!おまえ・・・」


今「な、なんか・・いつもと違う・・・」


リコ「散々、負け組どもが!貧乏人どもが!とかテレビやネットでイキってましたよね!!ネットに1日に30回あなたの住所を、あらゆるところに書き込むプログラムを作ったら、どうなるだろうか・・・」


楽太郎「ひ、ひぃ・・・」


楽太郎(そ、そういえば・・・テレビで・・散々底辺を煽ったっけ・・・)


回想


テレビのインタビュー


楽太郎「ぼかぁ!金持ちだからね!君たち負け組の気持ちはわからない!貧乏になる人間は自己責任。年収400万円以下は努力が足りない」


楽太郎「生産性を基準に差別してもいいじゃないですか!僕みたいに子供の頃から月3万円のプログラミング教室に通わなかった貧乏人どもが悪いんですよ!ひゃっひゃっ!」


楽太郎「生産性の低い貧乏人はなんで生きてるの??ちゅまままーん!!!恋人もいない年収も低い低能なのに生きてるヤァツwwとか!おりゅww???」


ネット書き込み「ふざけんな!楽太郎!!!てめぇ!ぶっ殺すぞ!!」


ネット書き込み「楽太郎の住所特定はよ!はよ!楽太郎の家にカチコミはよ!!」


ネット書き込み「楽太郎最近調子乗りすぎ!」


ネット書き込み「人間人それぞれやで・・幼い頃から月3万もするプログラミング教室に通える奴もいれば、子供の頃から精神障害で苦しみ貧乏になったワイもおるんやで(´・ω・`)」


ネット書き込み「楽太郎は、貧乏がわかってない!夜道に気をつけろよ!いつか刺されるかもしれないぞ」



楽太郎(あ、あれか・・・)




リコ「ずいぶん、恨まれているそうじゃないですか・・・楽太郎さん!きっと家に押し掛けたり、注文してない乾燥コオロギやピザが送り付けられてくるかもしれませんね・・・」


タクヤ「そういやさ、こないだ!ネットで悪く言われたのにキレて刺し殺した人がいたな・・・確か低能せ・・」


楽太郎「そ、そんなの!違法だ!違法!憲法違反だ!言論弾圧だ!」


リコ「いやいや・・・違うでしょ!住所を晒すのも個人情報を晒すのも言論の自由なら何をやってもいいと言ったのは楽太郎さんじゃないですか!」


リコ「僕がネットで楽太郎さんの悪口を書くのも・・・住所を晒すのも個人情報も晒すのも言論の自由でいいじゃないですか・・・」


リコ「僕があなたのことをあれこれネットに投稿するのは言論の自由ですから削除申請しないでください!言論弾圧しないでくださいね!」


タクヤ「そうだ!そうだ!言ってやれ!」


リコ「障害者死ね!ヒキコモリ死ね!無職死ね!が許されるのなら、当然!差別をしている側は死ね!も許される。」


リコ「楽太郎の家はココです!負け組は、かかってこいよ!俺を殺してみな!この!ネット弁慶ども!だからお前らはダメなんだよ!負け組なんだよ!と1日に30回ツイートするプログラムを作るのは言論の自由じゃないですか!」


楽太郎「違う!!!ちがーーーーーーう!!そんなこと言ってない!!!色々!勝手に!!付け加えられてるぅぅぅ!!!それは削除だ!個人情報晒しはダメ!!ゼッタイ!!ダメだからな!!!」


リコ「えっ?言論の自由じゃ・・・」


楽太郎「もぅ!!いやだぁ!こんな!差別したヤツの住所がSNSにバラまかれる!!言論の自由社会はいやだぁあぁl!!!うわぁあぁぁああああん!」


楽太郎は、そう言って教室から出て行った


タクヤ「やっぱり!いつものパターンか!」


リコ「何が違うんでしょ・・・言論の自由なら何をしてもいいって!さっき!楽太郎さんが言ったじゃないですか!もう!・・・」


タクヤ「結局、これなんだよ!マスコミもさ、SNSであれこれ言っている奴も自分は言いたい放題言っていいんだ!差別してもいいんだ!でも、自分は誰かが誹謗中傷したり批判をするのは一切ダメだ。これだよ!これ!」


ジハン「それな!」


今「テロを起こした差別取締局も、散々マスコミに言論弾圧されて一方的に差別されてた。ヒキコモリやニート差別で障害者が含まれることは明白なのに、いくら抗議しても反映せず、一方的に人格攻撃ばかりしたんですって・・」


今「それで、障害問題で苦しんでいる若者をどうするかは一切議論すらしないんですって・・・事件起こしても隠す・・・日本のマスコミは異常よ・・・だって、日本では失業者と言う言葉がタブーになってるのよ!無職は全部ニートだと差別される。そんな国は日本だけよ」


今「例えば、アメリカでは統合失調症の8割は長期失業者になっていて、アメリカは福祉はないけど社会参加は熱心にやる国なんですよね。そのアメリカですら2割しか社会参加してない」


今「じゃ、日本はどうなんだ?障害者を雇う義務のある企業の半分は雇っていないわけで、ほいで!ハローワークから就職できた障害者の4パーセントしか精神障碍者は就職できてない日本はとても社会参加ができているようには見えない」


今「であるならば、日本にも精神障害を抱え失業している人がいるはずなのに、日本ではそれをニートだと差別している。ネットカフェで刃物で刺しちゃった20代の男性も統合失調症で就職できなくてイライラして刺したと・・・」


今「ところが、マスコミは統合失調症を隠して、ニートがイライラして刺したと差別してごまかす・・就職活動してるんだから失業者なのに・・結局、景気が良くなっても精神障碍者の若者が就職できない。」


今「雇ってもらえないのでネットカフェ難民になり福祉が何もない。社会は差別しかない。だから問題が起きるけど、だれもそれを指摘しない・・」


今「これ、おかしない?ですか?」


タクヤ「臭いモノには蓋をする。でも蓋を閉じることができず、溢れたら・・・そりゃ、テロ起こすわ・・」


ジハン「むしろ、マスコミは、それだけ差別をやって、なぜ恨まれて報復されることは一切ないと、大丈夫だと、なぜ安心してたのか不思議・・・」



今「マスコミが報道で人を殺したのは今に始まったことじゃないんですね!昔からそうなのよ!」


今「昔、介護制度もロクになかった時代に、次々、障害児を親が殺す事件が続いたんですよ!それをマスコミが、かわいそうかわいそう!と言って殺した親がなんと!心神喪失で無罪になっちゃったの」


今「そしたら、次々と障害児が親に殺されだしちゃって・・」


オウジハン「ええええ・・」


今「ほいで!腰に難病を抱えて、ずっと生まれてから寝たきりで一度も働いたこともない学校に行ったこともない無職の20代の男性難病患者が殺されると、もう!みんな福祉関係者や活動家、障害者の人が殺した親を無罪にするなって!反対したの!」



リコ「今じゃ考えられないことですね・・・今なら、ニートが殺されたからいいんだ!親は無罪だ!と差別されて片付けられてしまいますね・・」


今「障害で苦しんでいる事実も隠してしまうだろうね」


リコ「昔の障害者は連帯感があったけど、今の障害者は連帯感がないですよね。障害者が親に殺されても誰も反対しないし犯罪を犯しても病気と犯罪は関係ないと底辺差別で逃げてしまう・・・やっぱり差別は社会を分断しますよ・・・」


今「だからね!なんで!そういう社会になってしまったの?むかしは、無職の障害者が殺されても、みんなで!反対して福祉を充実しろ!とデモしたのにさ・・・それは言論の自由でやりたい放題。底辺差別をしてきたからじゃないのかい?って話ですよ」



リコは発達障害らしく


高速で自分の頭の中で考えた



リコ(


日本では昔、農民の不満をそらすために、エタヒニン差別があった。ニート差別も、それと同じだ。


この問題は2つの問題を引き起こした


一つ目は、市民が自分自身に批判的な意見は自分より下層の市民の意見と考えるようになった。しかしSNSの登場で実名化社会になると、


自分に批判的な意見が自分より上層の市民だとわかると「ガイジ」だと罵るようになりだし。自分と合わない人間は障害者扱いするような人間が増え、寛容の精神が失われた


自分に批判的な意見は障害者か自分より下層の市民と見下すため、見返す努力しない人間が増える結果になった


2つ目は既存の政治や既得権益者に対する不満がでなくなった。フランス革命が起きた原因では、貴族は免税され、平民への過剰労働と増税続きが原因だった


現代日本社会でも企業は減税続きであり、無職でも低所得でも中間層でも高所得でも、老若男女問わず、ほぼ全部増税続きである


しかし、政府に対する不満ではなく、なぜか・・日本では、弱者が税金を払わないのが悪いになり生産性が重視されるようになった


その結果、生産性が低い障害者というだけで19人殺された。ホームレスの人が中学生から乞食は社会のクズだと言われ暴行される事件も起きた。ニート差別では病苦障害苦の若者が差別されアイメンタルスクール事件などの暴行死事件や餓死が起きた


いかに底辺差別が人の心をダメにしてしまうのか・・既得権益者にとって都合がいいのか・・


底辺産別のおかげで、いくら残業させても増税しても、餓死しても、政府や企業が悪い!にはならないのだ


弱者がもっと税金を払え!弱者に税金が浪費されている。しかし、使われていない事例が明らかになり餓死事件が起きれば、救う価値のない人間だと差別され、だれも統治者に対して不満がでないのだ・・


その結果、自殺者年間3万人も生み出し、長時間労働も問題にされず同僚が死んでも問題にならなかった。なぜなら、自殺したのはニートだ。残業しない人間はニートになる・・・と差別すればいいからだ


こうやって、差別することで、自分の首を絞めたのが、日本人だった・・・弱者を擁護することは自分を守ることにも、つながるのに・・・


フランス革命などでは弱者を守るために大学生や労働者が戦った。しかし、日本社会は弱者を差別して見下す道を選んだため、いくら増税しても過重労働で過労死しても革命は起きなかった・・・






リコ(僕は、フランス革命をした学生たちのように弱者のために戦える人間になりたい・・・そう・・思った・・)




栗波教授「はい!さて!みなさん!今回の講義はここまでにしましょう!」


栗原教授「今日は非常に有意義な議論ができましたね」


栗原教授「ハッキングはプログラミングがすべてではないこと・・・」


栗原教授「そして、そういったプログラムやツールが、どう使われるべきなのか?、本当に自由でいいのか?を考えていくことが大切だと言うことも議論しました。」


栗原教授「障害者死ね!と1日にSNSに30回書き込むプログラムは言論の自由か?生存権侵害か?言論の自由で何をやってもいいのか?」


栗原教授「言論の自由を認めるのなら、マスコミや差別犯の住所や個人情報をネットにバラまくのも言論の自由で認めるのか?」


栗原教授「人ではなく、人によって作られたプログラムが人を差別するようになった現代社会」


栗原教授「その結果、差別的なツイートが1日に何万ツイートも自動で行われ、それが社会に悪影響を及ぼすことは絶対にないのか?ヘイトクライムが起きたらどうするのか?差別された人が社会に絶望しテロを起こしたらどうするのか?」


栗原教授「みなさんも、ぜひ考えて議論してみてくださいね」

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