第16話 差別取締局の最後
+差別取締局の最後の終わり
差別取締局は最後のテロ攻撃として自爆車両に乗る動画をライブで配信した
リコたちが近くにいたがマイクやカメラは全部
差別取締局に向けられ、リコとコンの姿や音声はネットに配信されなかった。
差別取締局は車の前面部分に鋼鉄の板をつけた自爆車両に乗った
車には、爆弾が満載されていた
リコは運転席にいる差別取締局に話しかける
リコ「僕も一緒にいきます!」
今「だめよ!リコ君!テロなんて!」
差別取締局「おまえはいい!ここで死ぬな!差別の報復テロの犠牲は俺だけでいい!お前は健常者だ!もっとできることがあるはずだ!」
リコ「いえ!僕も発達障害です!感覚過敏障害は、あなたほど酷くないけど気持ちはわかります!」
リコ「僕は精神障碍者の餓死した姉をヒキコモリと差別した。この社会を許せない!僕もテロに加わりたい!」
差別取締局「このテロは、この自爆車両の突撃で、もう終わりだ・・・」
差別取締局「おまえは、別の方法で差別と戦ってくれ・・・」
差別取締局「俺は、馬鹿だから、テロしか思いつかなかった・・・」
差別取締局「というより障害問題で苦しみ貧しく言論は封殺されテロ以外に方法がなかった・・・」
動画コメント「差別取締局ぅぅぅ!!!(><)」
動画コメント「差別取締局タン!!!いっちゃいやぁぁぁぁ!!!」
差別取締局「おれみたいな障害で苦しみテロに走らざるを得ない人間を生み出さないように差別と闘ってくれ!」
差別取締局「だって、こんな社会おかしいだろ?日本では精神障害で苦しむ若者は差別されテロをしなきゃいけない社会なんて・・・」
今「確かにおかしいわよ!今の日本は変よ!なんで!なんで!!精神障碍者が差別されて追い詰められてテロをしなきゃいけないのよ!」
リコ「確かにそうだ・・・日本だけじゃない!欧米も精神障碍者は差別されホームレスになりムスラム国を支持してテロをやっている・・」
リコ「日本だけの問題じゃない・・・この世に、精神障害者が差別されない世界はないのか・・・」
差別取締局「じゃぁな!先に行く」
差別取締局「リコ!これを受け取ってくれ!俺の編み出したリコーンのテクニックも書いてある。何かの役に立つはずだ」
そう言って差別取締局は手帳をリコに投げ渡した
リコ「差別取締局さん!待って!ダメだ!!!」
差別取締局は自爆車両を走らせ
テレビ局に突っ込んだ
途中、警察が銃で応戦し、車両を止めようとする
カンカンカン
差別取締局の自爆車両に容赦なく銃弾が降りそそぐ
パシューン
差別取締局「うっ・・・」
鋼鉄の鉄板が貼られ改造されていても
弾丸が運転席を貫通し差別取締局にも弾が命中する
動画コメント「がんばれ!がんばれ!がんばれ!」
動画コメント「いけ!!!差別取締局!!!」
動画コメント「今こそ!!マスゴミに天誅を!!!」
警察SAT1「ダメだ!防げない!爆発するぞ!!退避!退避!!」
警察SAT2「うわぁぁっぁ」
差別取締局「ハッラーハクバル!!!」
ドーーーーーーン!
轟音とともに
キノコのような煙が上がり
テレビ局の建物は崩れ落ちた
動画コメント「キター!!!おっらっしゃ!!!!」
動画コメント「ハッラーハクバル!!!」
動画コメント「偉大なる導師が( ゚д゚)・・・」
動画コメント「差別取締局タン(´;ω;`)ブワッ・・」
動画コメント「差別取締局つよすぎwwワロタww最高かよ!!」
ライブ動画に曲が流れる
そして字幕が表示される
♪我らは呪われた神の教えを守らぬ差別犯を処刑し殲滅しに来た♪
♪我らはアーランを携えてハッラーに忠誠を誓い♪
♪神の教えに背くものたちを根絶やしにする♪
差別取締局 自爆車両で死亡
戦果 45人殺害 67名負傷
経済的損害 不明
今「あぁ・・・そんな・・・」
リコは差別取締局から渡された手帳を見た
そこには日記が書かれていた
〇月×日
差別取締局「今日も頭が痛い・・・苦しい・・」
〇月×日
差別取締局「今日も頭が痛かった・・・家の近くで工事。音がうるさくて頭が痛い。感覚過敏障害がなければ・・」
〇月×日
差別取締局「眠い。頭がふらふらする。こんなに苦しんでいるのに今日も差別されただけだった・・毎日差別されるだけの人生・・・」
〇月×日
差別取締局「今日も頭がいたい。差別ばかり・・でも、差別犯の住所を特定できた・・復讐してやりたい・・・」
〇月×日
差別取締局「ブログも掲示板の書き込みも削除された。差別に反対する書き込みは削除され言論は弾圧されたテロ以外に道なし」
〇月×日
差別取締局「差別が原因で障害者が19人も非生産的という理由だけで殺された。マスコミは相変わらず底辺差別ばかりして一方的な差別を行っている。もう差別を放置しない無責任なマスコミを裁くべきだ!なんとか最後の力を振り絞りテロをがんばらなければ・・・」
リコ「差別取締局さん・・・こんなに精神障害で苦しんでいたなんて・・・」
リコ「僕はやっぱりテロに加わるべきだったんだ・・・」
今「何言ってるの!リコくん!」
リコ「この社会は、おかしい・・・おかしいですよ!なんで!精神障害で苦しむ若者が、テロを起こさなければならないのか!餓死しなければならないのか・・・」
リコ「こんなに苦しんでいたのに・・・テロをしなければならないなんて・・・」
リコ「この社会は、おかしい・・・なんで低所得や無職で苦しむ若者が、こんなに社会全体から差別されているのか・・・」
リコ「犯罪者より酷い扱いをなぜ受けているのか・・・ただ障害問題で苦しんでいるだけなのに・・・」
リコ「許せない!この社会が許せない!僕もテロを!!」
パン!
リコ「いてぇ!」
今はリコを殴る
今「差別取締局も言っていたでしょ!テロをするのは俺だけの犠牲でいいって!アタシたちは差別取締局のような精神障碍で苦しむ人がテロに走らなくても、いいようにするべきなのよ!」
リコ「こんな時に自分のサークルの宣伝ですか?」
今「ばかね!違うわよ!私は、いつか差別を放置していれば、こうなるんじゃないかと、ずっと前から言っていたんだからね!だから差別根絶研究会インクルーシビティのサークルを作ったの」
リコ「でも、口だけでは、今までなにも解決せず、差別は増えるばかり・・・テロ以外に何があるんですか!」
今「だ・か・らーアタシはインクルーシビティで差別を減らそうとしてるんじゃない!」
リコ「どうやって?」
今「それは・・・これからみんなで、かんがえよう!( ^ω^)・・・」
リコ「結局、具体策は何もないんじゃないんですか・・・具体的な考えがなく、きれいごとでごまかすのが、いかにもリベラルぽっい・・・」
今「あっ!私のこと馬鹿だと思った!!」
リコ「いや・・そうじゃないですけど、とにかく僕はバイトで忙しいので・・そういう意味のない活動は参加しません」
今「確かに・・意味がないかもしれない・・でも考えて?やっても意味がない!と差別を放置してどうなったかな?」
リコ「えっ・・・」
今「障害者が19人が非生産的という理由だけで殺され、自殺者が毎年3万人もでて、人口中絶は年間18万人。」
今は歩き出しながらリコに説明し始めた
リコは今の後を追い話を聞いた
今「精神障害者がヒキコモリと差別され福祉が削減され治療もされず放置されたので、餓死が起きて、あちこちで通り魔が起きている。ぜーんぶ底辺差別を野放しにして経済的優劣で人の価値を決めて、弱者はナマケモノ。人格の問題だから自己責任で片付けた結果だよね」
リコ「それは、そう・・ですが・・・」
今「それを何とかしようと、話し合いで解決しようとしたけど言論を封殺され差別取締局はテロをやらざるをえなかった」
リコ「はい・・」
今「でも、変だよね・・なんで精神障害で無職の人、言っちゃ悪いけど、そんな弱い立場の人しか差別に反対しなかったんだろう」
リコ「えっ・・」
今「他の人たちは何をやっていたのかな~フランス革命では学生や労働者が弱い立場の人のために革命を起こしたのに・・」
コンは歩きを止め振り向いてリコに言った
リコ
(
確かに、そうだ・・自殺者が毎年3万人でて、1万人が経済難で自殺すると遺書を書いていた時、一体、この国の公共放送は何をしてたんだ
底辺差別ばかりしてたじゃないか・・・
どうして、人口比率で計算してアメリカの6倍も自殺している日本社会がおかしい!と誰も騒がなかったのか・・・
テレビでヒキコモリとレッテルを貼られた人を殴っているのを、なぜ警察は放置したんだ?
百田百合子「ニートは死ね!!無職のごく潰しは死ね!!」公共放送の番組でヒキコモリとレッテルを貼った男性を暴行する百田百合子
それどころか誰もがそれを笑いながら見ていた。
結果、アイメンタルスクール事件が起き、ヒキコモリと差別された男性が鎖で繋がれ暴行された死体で見つかった・・
動画サイトでイジメ犯が暴行した動画を公開したら逮捕するのに・・
もし逮捕していれば、アイメンタルスクール事件を防げた。ヒキコモリ差別によって人が死ぬことはなかった。
鎖で繋がれ死亡した男性は普段から奇声を上げていたという・・障害者ではないのか・・・
新幹線無差別殺傷事件やハイジャック事件など、明らかに障害者がヒキコモリの例は統計データだけでなく事件でもあるのに
なぜ、マスコミは障害を隠して底辺差別をするんだ?
取材していれば、犯人が障害者作業所に通っていたこと、精神病院に入院していたことがわかるはずだし
裁判を取材していれば、検察も弁護士も裁判長も言っている。知らないなんて嘘だ・・
それなのに、それなのに・・世の中の若者は全部健常者で大卒。正社員にすべての若者がならないとだめだ!底辺にいるのは人格が悪いんだ!と言い出すマスコミは変だ・・・それからそれから・・
)
今「リコくん!リコくん!」
リコ「あっ!はい!すいません。色々考え込んでしまいました」
今「バイトが忙しいなら、無理してサークルの集まりに毎回でなくてもいいよ。でも、せっかく大学生になったんだから、なにかサークルには入ろう!ね?」
リコ「・・・」
今「正直。このままだと君が心配だよ!だって大学4年間ずっーとバイトと学業だけになりそうだもん」
今「それで、ある日・・僕は精神障害で差別され餓死した姉さんの仇を取る!とか言ってテロをしそう・・・」
リコ「・・・」
今「おいおい!マジなんかい!!」
リコ「いや!自分もそうなるかなぁと、ちょっと思ってしまい・・」
今「でも、ホラ!サークルに入ればいろいろな出会いがあり、そのうち差別を減らす方法も見つかるかもしれない!」
リコ「かもしれないですか・・」
今「でも、0よりはいいでしょ?」
リコ「わかりました。入りましょう!でも、毎回でてこれないですけど・・」
今「よし!まずは、一歩前進だ!(´∀`*)ウフフ」
+差別取締局の後に続く者たち
差別取締局の自爆テロの報を聞くと
差別取締局の後に続こうとする
ムスラム国に忠誠を誓った有力な支持者たちは
次々とコメントを書き込んだ
日本ムスラム解放戦線「差別取締局は初めて、一方的な、やりたい放題の底辺差別の現状に楔を打ち込んだ偉大なマフディー(救世主)であり、評価できる。
マスコミ、政府、学者などの家を特定し攻め込む手法は差別されれば、報復されるということ、ただでは済まないということを敵に知らしめた。
しかし、差別は、一般人もやっており、社会全体で行われている。また十字軍連合である。アメリカや欧州などの重要標的が狙われていないなど
疑問も残る。差別を行った罪のある一般市民を裁くためにも無差別攻撃こそ必要であり、敵の住所を特定しイチイチ襲撃するのは効率的にどうなのか疑問も残る
」
サイバーシハード戦線「偉大なる導師を失った。差別取締局の行動は評価できる。今回のテロに参加できなかったが、自分も差別取締局を見習い。立派に長年の差別に対する報復を行いたい」
日本ムスラム国宗教警察局「教友がシハードを果たし、ハッラーのもとに旅立った。しかし、差別取締局は、肝心の領土確保ができておらず、初の差別に対する報復テロ以外では評価できない。ムスラム法による厳格な統治を行わない限り差別は減らないだろう。」
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