第6話 差別取締局の登場
+警察の捜査のやりとり
警察捜査本部
警察では、
連続首切り差別報復事件合同捜査本部を設置し
犯人がどういう意図で犯行を行っているのか
また、どうやって官僚やマスコミ関係者の住所情報などを入手したのか
話し合われていた
刑事A「えー。ここ、数日、マスコミ関係者や官僚を狙った襲撃事件が相次いでいます。」
刑事A「主に、東京南部から、神奈川県東部の一軒家が狙われています」
刑事A「いずれの家にも、「長年の差別の復讐」「神の教えに背いた不信仰者を処刑」とメモが残されており、犯人はマスコミや政府に対して強い恨みがあり怨恨事件とみています。」
刑事A「何者かが、省庁やマスコミに対しハッキングが行い。住所情報が流出したと考えております」
刑事A「質問は?」
刑事が、会議で事件の概要を説明しているとき、それを聞いていた。CPIS。サイバーパトロール捜査班の多田義彦は手を挙げ質問をしはじめた。
刑事A「どうぞ!」
サイバー捜査員タダ「CPIS。サイバーパトロール捜査班の多田です。」
刑事A「CPIS?知ってるか?」
刑事Aは隣にいる刑事Bに尋ねた
刑事B「サイバーパトロール捜査班?聞いたことない」
タダ「新しく新設された部署です。Cyber Patrol Investigative Service略してCPIS。」
タダ「日本語だとサイバーパトロール捜査班です」
刑事C「普段は、闇サイトの監視やSNS上で自殺をほのめかす人の補導などネットの雑用事件をやっている奴らです」
刑事Cは刑事Aのそばにきて耳打ちして教えた
刑事A「あぁ。新設されたネットの雑用係さんですか!」
刑事一同「あははは!」
会議室にいる刑事たちが笑いだす
タダ「こほん!その雑用係から質問なんですが、一体どうやって、強固な政府のシステムから犯人は痕跡を一切残さず住所情報を入手したんでしょうか?」
タダ「襲撃されたマスコミ関係者も大手ばかり、そう簡単に大企業にハッキングするのは難しいはずです」
タダ「私は、昔、大手IT企業で情報セキュリティの仕事をしていました。その時、大手マスコミのネットワークを守っていたので、守りが固いのは、よく知っています!」
タダ「そう簡単に大手マスコミの中枢に侵入できるとは思えないんですが、どうでしょうか?」
刑事A「それは、おそらく犯人のハッキングスキルが高すぎるのでしょう」
刑事A「今は小学生だって簡単にコンピューターウイルスを作れる時代だ」
刑事A「天才的なハッキングができる犯人がいてもおかしくない」
タダ「小学生のウイルス作成事件は、あれは1行しかないイタズラコードでしたし」
タダ「仮に天才ハッカーがいたとしても侵入に成功しているのなら、何らかの痕跡があるはずです。」
刑事A「天才過ぎて痕跡を一切残さなかったんでしょう・・・」
タダ「そもそも、犯人はハッキングしていないから痕跡が残ってないんじゃないんでしょうか、、」
タダ「従来のハッキングスタイルとは違った。何らかの方式を使ったのではないでしょうか?」
刑事A「では、逆にハッキング以外の方法で、どうやって官僚やマスコミ関係者の住所情報を手に入れたと?ネットの雑用係さんは考えているんでしょうか?」
タダ「そ、それは、まだわかりませんが・・」
刑事A「ネットの雑用係さんは、わからないで言っていたんですか・・」
刑事一同「あはは!!」笑い
タダ「過去に労働厚生省の官僚の家が襲撃された事件では図書館で住所を調べていました」
刑事A「図書館ではもう、とっくの昔に調べられなくなりましたよ」
タダ「そうですか・・・」
刑事A「他の人にいきましょうか・・時間の無駄なようですし」
刑事一同「あはっは」笑い
タダ「ああ!あと一つだけ、いいですか?」
刑事A「まだ何か?」
タダ「もう一つの疑問は、犯人は、わざわざ、「長年の差別の復讐」と書かれたメモをなぜ犯行現場に残したのでしょうか?」
タダ「大手マスコミの中枢に侵入できたのなら公式HPの改ざんやテレビ番組を乗っ取って」
タダ「自分の主張をするのではないでしょうか?」
刑事A「きっと現場にメモを残したい気分だったんでしょう・・メキシコのマフィアの手口をカッコイイとでも思い模倣したんでしょうな」
タダ「そうでしょうか・・・」
刑事A「あなたは、大手IT企業から警察に転職して何年ですか?」
タダ「3年ですが・・」
会議室にいる刑事「たった3年ぽっちかよ・・・」ヒソヒソ
会議室にいる刑事たちがヒソヒソ
刑事A「今までパソコンばかりイジり、たった3年程度しか、警察官をやったことのない。あなたにはわからないでしょうが」
刑事A「まぁ、世の中パソコンの世界がすべてではないと言うことです。」
タダ「・・・むかっ!」
と席を立ち反論しようとしたところ
タダの上司は隣で怒るな。我慢しろと手で合図した
タダ「仕方ない・・・」
刑事A「捜査には3つの坂があります!」
タダ「結婚式のスピーチじゃあるまいし・・・」
刑事A「「上り坂・下り坂・・・・」
刑事A「そして!「ま・さ・かっ!!」です!」
タダ「( ゚Д゚)ハァ?・・・」
刑事A「まさか!!そんな大企業や政府機関も楽々侵入できる天才ハッカーがいるわけがない!」
刑事A「こういう思い込みは捜査を誤った方向に向かわせてしまう」
タダ「(そうだろうか・・思い込みじゃないんだけどな・・・)」
+差別取締局
とあるマスコミの家
早朝
ガチャーンン
と
窓が割れる音ともに
彼は現れた・・・
彼の姿は白装束で顔を覆って
刃物や改造された銃、通信機、防弾ベストなどを着用し武装していた
ムスラム教の戦士ような服装をしていた
彼は家に突入すると叫んだ
差別取締局「差別取締局!!差別取締局だ!」
眠っていた家の住人が起き始める
家の住人の男性「なっ・・・なんだ!」
差別取締局「標的確認!この野郎!!!」
差別取締局は家の住人の男を殴る
家の住人の男性「うわぁぁ・・・な、なんだお前は!」
差別取締局「差別取締局だ!逮捕する!」
そう言って、差別取締局は家の住人の男性の両手を縛り
拘束し始めた
夫「ちょ!差別取締局??・・わ、私はマスコミ関係者だが、そんな政府の部署、き!聞いたことないぞ!」
差別取締局「私は、日本ムスラム国、差別取締局だ!」
夫「ムスラム国!!・・・あの世界中にテロをバラまいている!?」
差別取締局「お前は、ホンニチテレビの佐藤だな!」
佐藤「そうだが・・なぜ・・・知ってる?」
差別取締局「現在離婚中。子供なし、推定年収1080万円・・・」
佐藤「ええっ・・・・」
差別取締局「ホンニチテレビは、酒を飲まない人間を草食系と差別し、飲酒を強要する価値観を一方的に押し付けた!ムスラム教に反した!!!」
差別取締局「よって、ムスラム法に反したので、逮捕処刑する」
佐藤「はっ?なっ!なんで!あっ!お、おまえ!まさか!最近、公共放送の職員の家に押し掛けて殺している・・・」
差別取締局「ムスラム教では、飲酒行為は、アーラン5章90節で禁止されている!」
差別取締局「信仰を寄せた人々よ、まことに、酒や博打、偶像と賭け矢は、卑しい悪魔の行為である!と!」
差別取締局「なぜ押し付けたのか!!!!この!神の教えを守らぬ背教者よ!卑しい悪魔の行為を避けたものを草食系と、なぜ差別したのか!」
佐藤「わ、私は押し付けてない!!ただのカメラマンだ・・」
差別取締局「嘘つけ!!!お前の勤務しているテレビ局が散々押し付けただろうが!!!あろうことか神の教えに反し!!」
差別取締局「酒を飲まない選択の自由を奪い!飲酒という卑しい悪魔の行為を一方的に押し付けた!ムスラム教に反した!神の敵だ!」
佐藤「わ、わるかった!!!神の教えに反したくらいで・・・そんな・・」
差別取締局「アーラン4章6節・・・背教者に相まみえるときは、彼らの首を打て・・・刑を執行する」
佐藤「よせ!!!よせ!!!やめろ!!!!!うぁわぁぁぁぁあっぁあ!!!!」
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