応援コメント

5-7 我儘に生きて死んで――」への応援コメント

  • 怒涛の展開にやられました。スケール感といい、その中で交わされる登場人物間のやり取りと言い、全部面白かったです。
    テンポの速さも、読みやすさという点では最高でした。

    が、ちょっと残念に感じたことは、

    1. まず多数対多数の戦争が描かれなかったこと。寄せ集めとは言え、洗脳下にある十万の大群が押し寄せ、それを精鋭三千五百でどう捌くのか、というのは是非見てみたいところでした。
    ここは大いに見せ場になると思いますし、その後にウェルへルミナが追い込まれていくカタルシスを産むためにも、多少の犠牲を出しても良かったんじゃないかなぁ、と思います。

    2. それから、ドラゴンとの戦いにおいての視点の移り変わりです。群衆の中で異次元の強者がたったの三人で、この世界観の中でも最強クラスの魔物を倒すという場面自体は素晴らしい構成で、まさに今まで敵同士だった皆が固唾を呑んで見守る名場面とできる筈です。
    が、ここで視点が少し飛んで時間がちょっと巻き戻し……という描き方では、少し臨場感が削がれてしまうのではないでしょうか。


    この五章は、今までのキャラクターたちの多くが結集して織りなされる壮大な場面ですので、ここまでの四章までより文量を多くしても良いんじゃと思います。
    物語の展開自体は凄く巧みで、素晴らしいと思います。

    作者からの返信

    感想に加えて五章まで読んでいただいて本当にありがとうございます。

    1.なるほど、壮大な戦争のシーンも確かに見せ場になりますね。ただ基本がコメディなので、あまり陰惨になり過ぎるのもダメなんじゃないかと思います。ディルドだなんだと言っていたすぐ後にガチな戦争はさすがに笑えないでしょうし、どこまでやっていいかバランスが難しい気がします。

    2.視点の切り替わりは確かに悩んだところです。頭の中では戦闘と同時進行で解説もされていたのですが、いざ文章で書こうとすると視点の移動が上手くいかず、安易に視点を分ける方法をとってしまいました。これは自分の完全な文章力不足です……。

    あくまでミステリー作品という事で、最初の構成ではミステリーに関係のない五章はさらっと終わらせるつもりでした。
    それがいざやってみると、エロだ戦争だドラゴンだと、どんどん話が膨らんでしまいこんな感じの仕上がりにw
    それはそれで書いていて楽しかったのですが、大家一元さんの意見を鑑みるに、ライブ感が先行して作り込みが甘くなってしまっていたかと反省しております。
    貴重なご意見ありがとうございました。

    編集済