断金之交:だんきんのまじわり
「引っ越したァ? そこまでするフツー!」
「だって……訪ねて来たりしたらヤじゃん……」
「そらそうだけどさァ。サユミって昔っから、なんかそーゆー変なとこ極端だよねー。徹底してるっつーか行動力あるっつーか」
人付き合いが上手でない私の、
「で? 相談ってなに?」
「うん。これはとても言いにくいことなんだけど……」
「お金? お金の相談? アタシに⁉︎ ムリムリムリムリムリムリムリ! 軽いノリで引っ越しなんかしたアンタが悪いんでしょー! アタシだってお金ないよー! 丁度チョー割のいいバイトがダメになっちゃって……」
そこまで言って彼女は言葉を切った。
あ、の形に
「いーこと思い付いちゃった♬」
キラキラした瞳で私を見るナツホの言葉とは裏腹に、私の全身は嫌な予感で一杯だった。
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