J.手繋ぎ(3分)
駅の階段で、Jさんの前を降りる女が幼児と手を繋いでいる。
しかし彼女はスマホをいじりながら歩いていて、子どもはほとんど転げ落ちるように手すりへと頭をぶつけながら降りていた。
ひどい親もいるものだと思いながら追い越して。階段を先に降りきったJさんが振り返ると子どもは消えていて、女だけが一人で降りてくるところだった。
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