第14話 冬美さん
「あら、3人ともご機嫌よう……ではないみたいね。どうかしたの?」
「冬美さん、どうにかしてくださいよ」
「……もしかして痴話喧嘩?」
「……夏希が(春香が)嘘をつくんです」
「何も言わない秋雄くんが原因……ということね」
「違いますよ、冬美さん。……あ、えーと違わない訳では無いような、あるような、ですか……ね」
「モテるオトコは、言う事違うね」
「冬美さん!」
「わかってるって。ほら3人とも深刻で険悪な顔をしないの。あと、ここから先、『でも』とか『だって』とか『ポーカーフェイス』は禁止だよ。わかったら、解決してあげるから。ね、どうかな?」
「……分かりました。冬美さんがそう言うなら、私、余計な事は言いません。夏希とはずっと親友でいたいから」
「春香……私もそうします。私も春香とケンカしたくないもの。冬美さん、お願いします。……秋雄君はどうなの?」
「ま、秋雄は言うまでもないよね。うん、うん、わかった。じゃあ、単刀直入に。秋雄くんは誰が好き?或いは付き合いたいと思うのは誰?」
「俺は……、俺は春香も夏希も好きです。そして、付き合いたいと思っているのは……」
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