ぶつぶつ
もう誰の重荷にもなりたくない。
周りは配慮してくれるのに僕からは何も与えられない。無力感が募る。
樋口で買える酒の場も
その夜しか生きていないかの様な顔をしている人が頭を揺らすクラブも
ボーッとしているのを指摘された後に作る笑窪も
アスファルトを蹴る感触も
全て誤魔化し
誤魔化し
誤魔化しの行為でしかない。
それ以上でも、それ以下でもない。
上手く誤魔化せなくなったのはいつからだろうか。
先の不安。
その「先」がどんどん短くなっていったのはいつからだろうか。
「梅練りはいつも笑顔だね!」と言われていたのはいつだろうか。
昔の僕と比べると変にペシミスティックになってしまう。昔の僕の方が上手かった。
よくできた人間だと思わせるのが、上手かった。
勉強が出来るわけでもないし、愛想が良いわけでもなかった。
ただ、いつからか、なんとなく「こういう事を答えてほしいんだろうな」だとか、「こういう事を言って欲しいんだろうな」という事が勘でわかるから資格も取れたし大学にも行けた。
友好関係も「ここで自虐を入れたらみんな気持ちがいいぞ」とか、「こう笑うと嬉しいだろうな」と勘でわかるからそうしていた。
しかし、それは中身の無いことなんだなぁ。と最近気づいた。
そしてやめたら、いつのまにか虚無感が襲ってきた。
中身のある会話がしたい。
でも僕には中身がないからできない。
きっと皆もそうだ。中身がない。
ただ、人は中身の無さを人望や知識で肉付けしていくのだろう。
僕はそれがどうも苦手だ。
好きな事しかできないけど
好きな事が好きじゃない。
飛車取り王手を打たれたような気分だ。
「ばからもん」を読んだ。
僕もどこが遠い田舎へ行きたい。
感情が0か100かしかないから
その間を探しにいきたい。
強い人間へお疲れ様
弱い人間へお疲れ様
汚い人間へお疲れ様
賢い人間へお疲れ様
これまで生きた人間へお疲れ様
これからも生きる人間へお疲れ様
悪者になりたくないけど悪者でしかない人間へお疲れ様
惰性で今日を生きる根性のない人間へお疲れ様
もう少しで届きそうな人間へお疲れ様
ゴールテープの数歩手前で脚が止まってしまう人間へお疲れ様
素晴らしく有意義な一日を過ごした人間へお疲れ様
思考がぐちゃぐちゃに絡まっている人間へお疲れ様
楽しい楽しい
嬉しい嬉しい
幸せ幸せ
大丈夫大丈夫
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