疲れ

疲れているのだ。

皆、疲れている。

癒しようのない疲労を身と心に蓄積している。

皆、還ってしまえば疲労感から解放される筈だが

皆、そうしない。

意思の強い生き物なのだ。

しかし、想像してみる。

全ての事象は自分とは無関係となり、永遠の無に身を投じる自分の姿を。

一歩近づいただけでも視界が薔薇色に輝き心が軽くなる。

何も感じず、何も考えない。

シナプスが破壊され、思考は無へと還る。

僕はそんな世界の住人になりたい。

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