第7話
行き来している人々の視線など気にせずに男は軽い調子である友人を睨みつける。
「で、一体なんの用事で呼び出したんだ」
さっさと要件を聞き、こいつとさよならしたい為に急かす。
しかしあいかわらずの調子で友人は話し始めた。
「まー、まー。そんなに急ぐことはない。時間ならまだまだあるだろう。
近くの喫茶店によって話をしようじゃないか」
「…もう昼飯なら食べた。要件はここで聞くことにする」
友人の調子に乗るかっという雰囲気で冷たくそういう。
「相変わらずせっかちだな」
溜息を吐き胸ポケットから一枚のハガキを取り出した。
「…これが?」
ただの小さなハガキを見せられ、イライラを抑えている男は答えを急かす。「今朝、郵便ポストを見たらこれが入っていたんだ」
みるからにただのハガキのことで呼びだされたことに余計にムッとなる。
「で?」
「だからそんなに急かすなって。とりあえず裏を見てみろ」
言われて裏面を見てみると、どこかで見たことのある文が書かれていた。
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