第2話

凍ったその場をなんとか伝えタバコを買えた。

コンビニを出ると目が慣れていなく外がやたらと暗く見え、来た道を歩こうにも方向が曖昧だ。

入り口にたむろっている連中の吸ったタバコの匂いがやけに今の雰囲気に合っている気がし、少し時間を取りまた歩き出す。

ちっぽけな電灯が足元を照らすが、それも幅が決まっていて小さい。

次の電灯までの距離もそれなりにあり、暗くなり、また明るくなるの繰り返しをしている。

そんなことを思い歩いていき、ようやく家が見えて来た。

どの部分も明かりがついてない暗がりにある家だ。

一つタバコを箱から取り出し火を付けると、目一杯息を吐き出しその後タバコを口にする。

扉を開き家の鍵を取り出すと鍵穴に差し込み家のドアが開く。

明かりがついてない廊下はぎどく静かで怖さが増している気がして電気をつけたまま出かけるんだったと少し後悔をした。

すぐさま電気に手を伸ばしつけた後廊下に上がり台所を目指す。

テーブルに一つのコップを残しお風呂に入ったことを思い出し流しに置くとソファーに体を預けテレビを見ることにした。

対して楽しいテレビはなかったが、寝る前の少しの時間としてはいい時間つぶしになる。

時計が十一時を指すのを目にし、寝室へと向かった。

なんとか1日やり遂げた実感を得ながら少しずつ意識を手放して深い眠りへと向かっていく。

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