第6話 迎え
「シオン殿。お迎えに上がりました。」
年配の男性。雰囲気からして位(くらい)は高そうだ。衛兵を二人連れているのが、物語っている。
年配の男性に付いて歩く僕の後ろに二人の衛兵。これも第一話と同じだ。
しばらく…、いやもっとだからかなり歩いた。
次は建物から出て、屋根付きの外廊下を歩く。
聳(そび)え立つ壁が迫る。たぶん、そうだとは思うがと振り向く。やはり、さっきまで居たのは城。間違いないと確認できた。そうすると、眼の前の壁は城壁だな。
程なくして、城壁に造られた小さな門を潜る。小さいと言っても、城壁に対してだから、人間が通るには大き過ぎる程のサイズだ。
抜けた先は、少し雰囲気の違う場所。
まだ、歩くようだ。
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