第4話 友達

 同日、7時56分。鈴木と高橋がやって来た。


「ねぇ、大丈夫」


 声を掛けてくれた高橋さんの声を聞いて少し安心した。


「お前ら顔色悪いぞ」


 鈴木はなんとか俺たちを励まそうとしたが、座り込む俺たちはただホワイトボードを指差した。それで2人とも理解したようだった。


「おい、本間さんがまだ来てないぞ」


 放心状態からなんとか解放された前田がみんなに呼びかける。


「昨日は連絡取れたはずなんだが」


 全員に嫌な予感が走る。


「きっと大丈夫よ!」


 高橋さんがみんなを励まそうとする。きっと空元気なんだろう。


「そうだな、とりあえず本間さんの家に行ってみよう」


 元気のない声で言ってみたが希望は薄かった。おぼつかない足取りで歩き出す。前田と鈴木に肩を借りながら学校から出てすぐ近くにある本間の家まで歩く。


 学校の近くの家、結果は予想通りだった。学校より落下地点に近かった為さらに被害は甚大で一軒家の半分は熱風で焼けていた。

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