第2話 続報

 7月2日、早朝。体の痛む俺を起こしたのは着信音だった。


「もしもし」


 声はまた前田だった。


「なんだ」


「いいからニュース見ろ! 今すぐ!」


 言われるがまま部屋のテレビをつけた。

 地球滅亡! 残り1週間

 大きなテロップそう書かれていた。思わず何かの冗談か、変な番組かと思った。


「隕石群が1週間後、地球に到達するらしい、もしぶつかれば人類滅亡するらしいぞ」


 理解できない、いや、したくなかったのだろう。1週間後にみんな死にますと言われて「そうか」と納得できる方がおかしい。


「おい、お前今日学校行くか?」


「ああ、今日は行くよ」


 正直、学校へ行き、いつもの日常を見れば夢から覚めるとでも思っていたんだ。自分なりの現実逃避だった。


「わかった、じゃあ学校でみんなで話そう」

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