16
夕方、胸子が出勤して来た。
「おはようございます」
胸子は奇抜な格好をして出勤。
「どうしたの?胸子ちゃん?」
めぐみは驚く。今までは外見の制約を意識したものがあったが、今はそれを無視したような感じだ。
「いやー、高校辞めて、家出もしてきました」
「えっ?、学校辞めたくなる要素はないでしょう?クラスメートからも好かれていたし」
「。。。」
返答に困る胸子。
「まあ、色々あるでしょう。胸子ちゃん、オイラも高校辞めたし」
勝彦は横から口を挟む。
「まあ、確かに高校なんか存在意義、不明だし」
やや困惑のめぐみ。
「まあ、落ち着いたらいい」
胸子をカウンターに着席させ、マスターからの缶コーヒーを差し出した勝彦。
「ありがとうございます」
胸子は飲み出した。美味しくなかったようだ。
「パフェをどうぞ」
馬三らパフェを差し出す。盛り付けは不器用であった。
「ありがとうございます」
パフェを食べる胸子。彼女の胸の谷間が見え、興奮するめぐみ。彼女にエロスを感じたようだ。
「そうだ。胸子ちゃん、私と暮らさない?」
「えっ?」
返答に困る胸子。テーブルにパフェをこぼす。
「お父さんが、ぞうきん荘を出ていって、
この店に暮らすから」
「あっ、はい」
内心、決心できない胸子。
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