対話、幼馴染のジレンマ

 しつこいのを承知でもう一度だけ言う。俺にとって幼馴染である彼女、姫川姫光は昔からおてんばだった。


 おしとやかさが欠けたじゃじゃ馬みたいな女の子。

 向こう見ずで、大胆不敵な行動をする唯我独尊で天真爛漫な傍若無人の化身。


 いつも無謀で無茶で無理な難題を俺たち仲間クルーに船長命令という名目でお願いをしてきたワガママなお姫様キャプテン


 生まれながらの台風の目。常に集団の中心でその破天荒ぶりを発揮する自然災害レベルのトラブルメーカー。

 幼少期の姫光は小さな怪獣リトルモンスターだった。

 頼んでもいない面倒ごとを嬉々とした顔で運んでくる。普通ならそういう人物は煙たがれる対象だろう。


 でもな。

 そのワガママな行動にはいつも何かしらの理由があったんだよ。

 姫光はトラブルメーカーであると同時にムードメーカーでもあった。


 シャイニー海賊団の結成は母親を病で亡くした伊織を元気付けるために。

 捨て犬を拾ってきたのは両親が離婚した寂しがり屋に新しい家族を与えるために。

 火遊びをして手紙と海賊旗を燃やしたのは天国にいる先生に届けるために。

 シャイニー海賊団の解散式の日に無断で私有地に『宝箱』を埋めたのは交わした約束を守るために。


 姫光の『ワガママ』はごくまれにだが『誰かのため』でもあった。

 だからこそ。

 今回の件も何かしらの理由わけがあるんだと思う。


 思うんだけど。

「……いや、同棲はいくらなんでも話が急すぎるだろ」

 俺は困惑を隠し切れず、そんな率直な感想を口に出す。相談と言った割に話の展開的にはもう決定事項の様な口振りだし。


 是非はともかく、いきなりうちに住むと言われたらそりゃ困惑の一つもする。

「なんで? あたし的にはナイスアイディアだと思うんだけど?」

 可愛らしい感じに小首を傾げて頭に疑問符を浮かべる姫光。


「……とりあえず、そのナイスアイディアとやらを教えてくれ」

 俺がそう尋ねると姫光は「しょうがないわねー」と少し得意げな表情で説明する。

「あたしがこの家に住めばアンタと大和ママが助かるからよ」

「…………」


 うん。もう少し具体的に言って欲しいかな……。

 健といい姫光といい、どうして血液型がBの奴らは説明するのが下手なんだろう。

 まぁ、俺もB型だし人の事言えたもんじゃないけど。


「……えっと、なんで助かるかをもう少し具体的に説明して欲しいんだけど」

 決まってるじゃない、と姫光は得意満面な顔で言い放つ。

「あたしが家政婦になって家事を代わりにやるからよ」

 姫光の表情は自信に満ちあふれていた。


「……お、おう。なるほど」

 何がなるほどだよ。納得する要素がどこにあった?

 家政婦ってあれだろ、仕事で家事が出来ない家主の代わりに料理作ったりするサービス業の奴だろ。


「なんでまた家政婦なんてもんをやる気になったんだ?」

 昨日の夜から思ってたんだけど、と姫光は我が家の現状を指摘する。


「アンタ、自分のママに家事を任せすぎなのよ。洗濯も掃除も料理も全部大和ママがやってるじゃない」

「それは……」

「あたしがざっと見た感じだと、家事全般は家に帰ってきた時にまとめていっぺんにやってるみたいね。洗濯物はたまってるし、ゴミは捨ててないし、冷蔵庫の中はコンビニ飯か冷凍食品ばっかだし」

「……そ、そうだな」

「アンタがだらしないのは今に始まった事じゃないし。それはこの際置いておいて、今はこの現状をどう改善するかが問題なわけよ。ハッキリ言って全然ダメね。ダメダメ過ぎて他所様の家庭に思わず口出ししたくなるレベルでこの家の生活環境は最悪だから。分かる? あたしのこの気持ち」

「お、おう。そうだな……」


 まくし立てるような姫光のマシンガントークに圧倒される俺。


「この家で一番生活が充実しているのって多分クロなんじゃないの? 毛並みも綺麗だし、犬小屋ケージもこまめに掃除してるみたいだし。大事にされてるのはよく分かるし、それはいいんだけど……何で飼い主よりも飼い犬の方が良い生活してんのよ、意味わかんないんだけど?」

「お、おう。そうだな……」


 飼い主よりも飼い犬の方が良い生活してるのは愛犬家あるあるなんだけども。

「ワフッ」

 名前を呼ばれ事に反応したのか、クロが姫光の隣にトボトボと歩み寄ってくる。


「ほら、クロもそうだって言ってるし。やっぱりこの家に家政婦は必要なのよ。ねークロ?」

 姫光はクロを抱き上げソファーの上に座り自分の膝の上に乗せてモフモフとお腹の白い部分を愛でる。


「ほらクロ、もふもふ〜」

「…………」

 改めて眺めると、この絵面凄く良いな。

 普段のサイドポニテも可愛いけど風呂上がりはまた別格というか。

 髪を下ろした姫光も良いけど、そこに愛犬との戯れが加わると和み具合というか、いやし効果が半端ない。


 それに。

 姫光が着ている黒いスウェットの胸元がゆるいというか、心なしか胸の先端が尖っている様な気がして──ゴクリ。


「ほらクロ、今度はうりうり〜」

 クロに顔を近づけ少し前かがみ気味になる姫光。クロの前脚が姫光の胸にボフッとあたり、その豊満なバストの輪郭りんかくがくっきりとあらわになる。


「……………」

 もしかして、姫光のやつ下着無しノーブラなのか!?

 いや、でも女子って基本的に風呂上がりはノーブラだって話をどこかのネットニュースで見たような?

 改めて姫光の無防備な胸元を見る。

「…………」

 うん、あれは絶対ノーブラだな。

 ふぅ……。

 良いな、女子が着る黒のスウェットっていまいち萌えないと思っていたけど姫光が着ると凄くそそるな。今まで寝間着はパジャマ派だったけどスウェットもスウェットで凄く良い。


 それにしても、やっぱり姫光のやつ大きくなったよな。サイズいくつなんだろ? D? E? 流石にFでは無いよな?

 それにしてもクロのやつ羨ましいな、俺も触りたい。

 さっきの決意は一体何処へやら。姫光の無防備な胸元を見るや否や俺の脳内は邪な煩悩で溢れかえってしまう。


「それで、どうすんのよ?」

 姫光の声が耳に届きハッ、と我に返る。

 あっぶね! また性衝動リビドーがダダ漏れしてた。気持ちは痛いほど分かるけど俺の煩悩自重しろ!


「えっ、えーとだな……」

 言えない、エロい事ばっか考えていて何も考えてなかったなんて。

「あたしの実力はさっき見せたから分かると思うし、悪い話じゃないと思うけど?」

「それは、そうだけど……」


 確かに、悪い話じゃない。

 我が家に姫光が住むことにより得られる恩恵は計り知れない。家庭科の女王の家事スキルは本物だ。下手な家政婦を雇うよりも断然良い。間違いなく我が家の生活環境は良い方向に改善されるだろう。


 何より姫光と一緒になれる。一つ屋根の下で同じ時間を過ごせる。リスクリターンの秤を度外視してでもその恩恵にあやかりたいくらいだ。何なら給料という名目で金銭を支払っても良い。


 だけど。

 それは俺の一存では決められない、決めてはならない事だ。

 それに。

「……いや、家政婦はともかく同棲は別にする必要はないだろ」

 深く考えると、どうしてもそういう結論に至ってしまう。


「はぁ? アンタ昨日の話覚えてないの? 自分の家に居辛いからアンタの家に住むんじゃない」

「いや、それは覚えてるけど」

 唇を尖らせ不服そうな顔で姫光は言う。


「一番の理想は一人暮らしだけど、それは無理っぽいから“仕方無く”代案で手を打とうって思ったのよ。これが成立すればきっと『みんな』が幸せになれると思うから」

「…………」

 みんなが幸せになれる。一応は他人のことも少しは考えていたみたいだ。

 けど、それはやっぱり現実的じゃない。可能性はゼロではないけど、その提案はおそらく成立しない。


「お前の考えはわかったよ」

 でも、その願いは安易に叶えてはいけない事だと思う。仮にその願いを叶えても姫光の抱えている問題は何も解決出来ていない。

 結局それは逃げているだけだ。

 でもな、と俺はありのままの事実を姫光に伝える。


「悪いけど、それは無理だ」

 姫光は。

「……まぁ、そうよね。そういう答えになるわよね」

 思いのほかあっさりと俺の返事を受け入れた。


 そう思っていたら。

「そう来るだろうと思ってわざわざ用意した甲斐かいがあったってもんよ」

 待ってなさいよ、と姫光は自分が持ってきた大きなバッグからゴソゴソと何かを探す素振りを見せる。


「じゃーん。これなーんだ?」

 プレゼントを渡す様なサプライズ感を演出しながら、姫光は一枚の紙切れを俺に見せる。

 姫光が広げて見せた物は子供の落書きみたいな文字が書いてあった。俺はその文字に見覚えがある。


「お前、それって……」

「そうよ。アンタがあたしの誕生日にくれた『なんでもお願いをきくチケット』よ」


 そのチケットは姫光の十二歳の誕生日でもある十二月二十四日のクリスマスパーティーの時に俺が誕生日プレゼント代わりに渡した物だ。


 姫光の誕生日はつまるところ双子の兄である大智の誕生日でもある。その上、日付がクリスマスイヴと被っているから。


 ワガママなお姫様は大智の誕生日とクリスマスもまとめて一緒に祝われるのが納得いかないらしく誕生日が来るたびに「あたしの誕生日は二回分も損してる」と、いつも文句を言っていた。


 だから俺は、姫光にだけもう一つ『特別なプレゼント』を贈った。みんなには内緒で。

 小学生らしい金のかからない文字通りの紙切れ同然の価値しかない贈り物。それを姫光は今まで捨てずに持っていた。


「なんでもお願いきくって約束だからとーぜん『なんでも』叶えてくれるのよね?」

「あ、ああ……俺に出来る事ならだけど……」

 チケットの登場で俺の心中に『暖かい何か』が流れ込んでくるのが分かった。

 この気持ちは──嬉しさだ。


「せっかくのプレゼントだから使い所は慎重にって思ってたけど。使わないのも損だから、このチケットを今ここで使わせて貰うから」

 俺は今、間違いなく心の中で喜んでいる。姫光がチケットを使ってまで俺に頼ってくれている。それがとてつもなく嬉しい。

 嬉しい──はずだったんだ。


「じゃあ、お願いを言うわ」

 姫光は。

「大和はあたしのためにこの家に住むことを大和ママに『全力』で説得してちょうだい。これは船長命令以上の権利だから、アンタが断ることは許されないからね?」

 俺は。

「ああ、分かったよ。船長の──いや、姫光の仰せのままに」

 確かにこの時、約束を交わした。交わしたはずなんだ。


「ふふっ、やっぱり大和は話が分かってるわね。はいこれ」

 ニコニコと上機嫌なお姫様はそんなことを言ってチケットを俺に手渡す。

「……まったく。相変わらずキャプテンシャイン様はワガママだよな」

「はぁ? いつあたしがワガママ言ったのよ?」

「からむなよ。これでも褒めてるんだからな?」

「だから、ワガママが褒めてるとか意味分かんないんだけど?」


 そんな感じで他愛も無い話が続いて、完全に姫光と和解出来たと思っていた。


 そう勝手に思っていた矢先に『その瞬間とき』は唐突に訪れた。

 ブーブー、と。

 談笑をさえぎるバイブ音。


「あっ、あたしのスマホだ」

 姫光はテーブルの上に置いてあるピンク色のケースに包まれた自分のスマホを手に取る。


「もう、誰よこんな時間に」

 姫光は。

「…………はぁ、ウザ」

 スマホの画面を見た途端に嘆息たんそくをついて険しい表情を見せた。


「誰からの電話だ?」

 そんな俺の何気ない質問を皮切りに『今回の騒動』は山場を迎える。


「ううん。なんでも」

 姫光は鳴りっぱなしのスマホをテーブルに置き素知らぬ顔でテレビのリモコンを手に取る。

「大輔さんなら出た方がいいんじゃないか?」

「いいのよ。大輔じゃないから」

「…………?」


 不思議に思って鳴りっぱなしのスマホの画面に目を落とす。

 そこに映っていたのは──

 湯沢雪雄。

 その文字が目に入り、俺の心中に『暗い何か』がジワジワと広がっていく。

 それが一体何なのか、この時の俺はまだ理解していなかった。


「……そういえばさ、お前今日学校休んだんだってな」

「……誰から聞いたの?」

「健から」

「あっそ。別に良いじゃん学校休んだって死にはしないんだから」

「いやまぁ、そうだけど。お前らも来週から中間テストだろ? 今休むとテストに響くんじゃないのか?」

「別に、あたしは学校なんて卒業できればそれで良いから」

「…………」


 テレビを見る姫光の表情に影が差し始めたのが雰囲気フィーリングで分かった。明らかに機嫌が悪くなり始めている。


「そんな事よりも、アンタちゃんと今の内に自分のママを説得する手段考えておいてよね? それが出来ないと何も始まらないんだから」


 不機嫌を露呈した姫光に俺は自分が抱いている疑問を投げかける。

「……お前さ、学校で何かあったのか?」

「っ!?」

 図星を突かれたのかビクリと身体を震わせる姫光。


 この疑問には割と早い段階で思い至っていた。

 はたして、姫光が家に居辛い程度で家出に踏み切るだろうか。他に何か別の理由があるんじゃないだろうか。

 その疑問がさっきと今のやり取りで確信に変わった。

 姫光はチケットを使わないといけないほど『何か』に追い詰められている。


「……だったら何よ。アンタには関係ないでしょ」

 姫光はテレビから視線を外しギロリとこちらを睨む。その瞳には明らかな敵意の色があった。

 似たような言葉。似たような空気感。

 そして。

 俺たちは昨夜の青春ジレンマを焼き直しする。


「てゆーかさ、人の気を損ねるようなこと言わないでよね」

 先に争いの火種にガソリンをぶち込んだのは姫光の方だった。

「せっかく良い気分で一日過ごせそうだったのにアンタのせいで全部台無しになったじゃない」

「…………」

 理不尽な物言いにどうしても謝罪の言葉が出てこなかった。


「ほんと、マジ最悪」

「…………」

 なんだよ、それ。

「ほら、また黙る。都合が悪くなるとすぐに黙って、それでやり過ごそうとするのよね。結局アンタは昔から何も変わってないのよ」

「…………」

 何なんだよ、その言い方は。


「はぁ、せっかく人がこれからよろしくやっていこうと思ってたのに。ほんと、こんな調子でこの先大丈夫なのか不安になるわね」

「…………は?」

 不意に黒いドロドロした物がジワジワと身体をおおいつくす感覚に襲われた。


「お前、今何て言った?」

「は? なによ、聞こえなかったの? せっかく人がアンタの『罪を忘れて』昔みたいに仲良くやっていこうと思ったのに気持ちぶち壊されて最悪って言ったのよ」

「…………」


 ああ、そうか。

 違和感の正体がようやく分かった。

 何で二年近くも姫光に声をかけなかったのか。今それがはっきりと分かった。

 そうだ、そうだよ。

 俺は勘違いしていた『昨日の言葉』はあの時確かに姫光に言ったんだ。

 俺はまだ姫光を許していなかった。


「ふざけんなよ」

 それを理解した途端に怨嗟えんさが決壊したダムの水の如く口からドバドバと溢れ出ていく。


「水に流す? 罪を忘れる? お前、一体何言ってんだよ」

「何って、決まってんじゃない『被害者のあたし』が『犯人のアンタ』の罪を許してあげるって言ってんのよ。そんな事もわからないの? 馬鹿だとは思っていたけどアンタやっぱり馬鹿だったのね」

「…………っ!?」

 俺は苛立ちのあまりドン、とテーブルを強く叩く。


「何で……何でそうなるんだよ!!!」

 腹から出る渾身の怒号が我が家のリビングに響く。


「どうしてお前まで俺のことを犯人扱いするんだよ! ふざけんなよ! 俺が今まで一度でもお前に嫌な思いをさせた事があったかよ! 違うよな! そうだろ!」


 姫光は。

「……何よそれ。何でそんな事、今更になって言うのよ? 意味わかんないんだけど」

 声を震わせてそう言った。


「分かれよ! 言わなくても俺の気持ちくらい察してくれよ! 一体何年一緒にいたと思ってるんだよ!」 

 そこで俺は。

 思っていても決して口に出してはいけない一言を。姫光にだけは言ってはいけない一言を感情のままに吐き捨てる。

 全部お前が悪いと。ありったけの恨み言を込めて。


「お前があの時『みんなを説得していれば』俺は一人にならなくて済んだんだよ!」


 一度吐いた言葉は取り消せない。そんな事、分かっていたはずなんだ。

「……何よそれ」

 姫光は今まで以上に声を震わせて──薄い青色の瞳からポロポロと涙のしずくこぼす。


 姫光の泣き顔を見た瞬間に燃え盛っていたドス黒い感情の炎が自分の身体から消えていくのがはっきりと分かった。


 自分の愚行を謝らなければ。そう思った時には事態はもう謝ったくらいでは場を収められないほど荒れていた。


「どうして、それを『あの時』言ってくれなかったのよ。言ってくれなきゃ……分かるわけないじゃない!」


 悲鳴に近い姫光の叫びに耳が痛くなった。

 あの時。それはつまり中三の夏休み真っ只中のあの日、あの公園のタコの滑り台の前で姫光が俺に犯人かどうか問い質した瞬間である。


「……アンタまであたしが悪いって言うの?」

 姫光は何かを悟る様に、何かを諦めるかの様にひっそりと呟く。

「そうよ、そうよね──やっぱり大和はなんだ……」

 反射的に嫌いという言葉に身体がビクリと反応する。


「……姫光、待っ──」

 姫光は俺の制止を振り切り逃げる様にリビングから抜け出す。


「さようなら」


 その残された別れの言葉が頭の中でキンキンと反響して俺は呆然と立ち尽くしてしまう。


 俺は遠ざかる姫光の背中を追いかける事が出来なかった。

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