第55話 『しゃべるなやましん、泣くなやましん』


 これは、さっきのお話。


 3か月ほど散髪さんに行っていなかったのですが、奥様から、『みにくい』といわれたので、さきほどなじみの『ファションサロン』(理容兼美容)にまいりました。


 『いやあ、おくさまから、行けと言われまして・・・・・・・』


 『なるほど。まあ、時期が時期なので、お話はしないことにしますので。』


 『あ・・・・ごめんなさい。』


 『マスクのひもを、二重かけにしてくださいね。』


 『はい。あら、あれれ、もとにもどっちゃう。あらららら。』


  うまくできない、ぶきっちょなやましん。


 『いっぺんかけてから、ひねるのです。』


 『あ、あ、こうね。はいはい。』


 『ひげそりは、やっていいですか?』


 『あい。』


 『じゃあ、マスクは外しましょう。』


 『あい。』


 ばちゃばちゃばちゃ、じゅわ~~~~~~~~~。


 ばちゃんばちゃん、じゃ~~~~~~~~~~~~~~~~~~。


 『はい、お顔あらってください。』


 『あい。よいしょ(立ち上がる)、じゃあ~~~~~~。あ!!』


 マスクが、ぽっけから流しにぼちゃん!


 『あらあ~~~~~~~~。』


 『ああ、やましんさん、マスクは、床にぽいしましょう。新しいの差し上げますから。』


 『すいませんです。はい。・・・・・・・』


 せっくの感染予防策が、ことごとく、やましんによって、破られていったのであります。



 みんな、神経質になってるんだから、慎重にやりなさい。


 

  *******************  ✂



                        くたばれ! やましん

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