第51話 『ごはんに関するぐち』
やましんの奥様は、仕事師です。
結婚ということをした、前も後も、仕事しまくっています。
大学の研究室という性質上、お医者の卵さんとか相手に、えらそにする、くせがあります。
ウマイもの食べることがあり、100円寿司という、ところには、行きたがりませんでしたが、最近は、まあ、年に一回くらいは、付き合ってくれます。
ただし、やましんは、赤いマークのお皿しか取りませんが、奥様は金色のお皿をたくさん食べます。
払うのは、やましんです。
やましんが、社会から脱落して、引きこもりしてからも、働いてくださっていますが、外食の費用は、相変わらず、やましんのふたんです。
これは、やましんの自尊心を、傷つけないための措置らしいです。
結婚当初は、食事の準備もしてくださったのですが、やがて、1ヶ月くらいたつと、お皿の上に、千円札が載るようになり、そのうち、お皿だけになり、やがて、消滅しました。
やましんも、当時は、必死に毎日、8時半から、23時とか、24時とかまで、接客と、さらに書類のお山のなかで、残業して仕事しましたが、それで帰ると、『早い!』と、叱られました。
職場では、『仕事が遅い』、とか、はなしがながい、🐌💨💨、とか、批判されてましたが、『じゃ、あなたがやってみたら?』は、オリンピック選手と同様、禁句でした。
ま、事実でありますが。
で、帰って、『おなかすいた。なんかない?』
と、申しますと、バナナがでてきました。
当時は、まだ、コンビニなんて、あまりなかったので、今のように、簡単にはゆきません。
てなわけで、それから、30年より長く、わがやでは、奥様が、食事を作る習慣はありません。
やましんも、作りません。
だから、なにもたべずに、生きてきました。
あ、嘘です。
でも、これは、あきらかに、失敗でした。
予想はしてましたが、現在は、重症ではないけど、糖尿病です。
ま、あまり、宴会にも参加せず、人付き合いもせず、偉い人に、おべっかもいわず、社会から、一定の距離を置いてきたのは、現在は、ある意味、多少、利点かもしれませんが。
んなこと、あるわけないですね。
ウィールスさんは、差別しないようです。
最近は、右手と左手に、新しい食べ物と、ごみを持つと、危ないです。
これから食べよう、とする方を、ゴミ箱に放り込み、はたと、立ち尽くすことに、なります。
🍛
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
くたばれ❗ やましん
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます