第52話 『転倒と破壊』

 家庭のなかで、一番危ない場所は、たぶん、お風呂場です。


 命に関わる場所です。


 悲しい話ですが、やましんの、とある、遠い親戚のおじいさまは、病院のお風呂場で転倒し、亡くなりました。


 また、音楽仲間の、たいへん、良いライバルだった女性も、詳細はわかりませんがお風呂場で転倒か、なにかの、発作か、で、亡くなりました。たいへん悲しかったです。まだ、お若かっただけに、なおさらでした。


 なので、やましんも、お風呂の周辺は、御トイレも含めて、用心しております。


 しかし、強度の近眼で、乱視で、老眼で、自律神経出張中で、危ないことは、ほんとに、間違いないわけです。


 で、一昨年あたり、ちょっと、油断したのでありましょうか、一瞬、つるっ、と、すべったのです。


 どうする、っても、どうにもならないわけで、みごと、転倒、ガラスの扉を破壊したのであります。


 幸いだったのは、頭を打たず、切り傷も、なかったので、まさに、天の助けでありました。


 まだ、体が、いくらか、とっさの防御をしたの、かもしれません。


 だいたいは、だれも、いませんから、いやあ、これは、あぶなかった。


 しかし、奥さんも、おなじように、危ないんだよな、とも、思いました。


 亡き両親は、年取ってから、一緒に、お風呂、入ってましたからね。


 恐れ入ります。


 それでも、父親は、あるひ、湯船から、出られなくなり、母のちからでは、どにもならず、たまたま、やましんが仕事から帰りに寄ったので、引っ張りだしましたが。


 いやあ、恐ろしい、近未来SFなので、あります。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 👻


     《 くたばれ! やましん 》



 


 

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