第32話 『見たなあ❗』
体中が痛くて、ここんところ特に右腕が上がりません。
そこで、整骨院に行きまして、で、お買い物に寄り、ふらふらと歩いておりましたところ、中学生くらいの女子学生さんが5人ほど、自転車で狭い裏道一杯になってやってきました。やましん、取り囲まれるような形になる。
前からは、自動車が来るぞ!
避ける場所には、やましんがいる!
しかし、彼女たちには、やましんが見えていないらしく・・・、
「帰る~~!!」
「あたしも、帰りま~~す!!」
とか叫びながら、三人が目の前と目の後ろで方向転換するのです。
「おわっち!!」
しょうがない、やましんが、いささか歩き方に変化を加えなければ、彼女たちが自動車もしくは、やましんと、ぶつかりそう。
しかし、ハタと思ったのです。
彼女たちには、やましんは、実際に見えていないのではないのか?
それから、鉄道の高架下に入り、またまたふらふら行くと、こんどは、前方から猛スピードで突っ込んでくる自動車さんがあります。
こんな狭いところ、暴走してどうするの?
しかし、やましんは無視してるように、そのまま高速で突っ込んでくる!
そうして、コートすれすれをかすりながら、通過してゆくのでした。
その後ろにいた自動車さんは、これまた、やましんはいないかのように、頭を反対側に突っ込んで、高架下の駐車場に下がってきます。(そうみえたんですね。)
その次にいた自動車さんも、ぶわっとふかしながら、避けることもなく、すり抜けてゆきます。
実は、ここ、わりとよく通る道なのですが、だいたいは、いつもまあ、もっと皆さんゆっくりと通るものなのです。
なんで、今日だけ?
なんか、イベントがあったかしら?
そこで、またまた、はたと思い当たったのです。
これはつまり、街の中で、やましんは、あまり、見えなくなてきているのではないか?
透明になりつつあるのではないのか?!
『むむむ、ならば、すべての謎が解けるぞ!』
やましんだけではありません。
補助車を押しながらすれ違う、高齢者の方たちもまた、若い人から、徐々に見えなくなって行っているのではないのか?
これは、恐るべき、何者かの超絶技術による、きょーふの支配の始まりではないのか?
とか、思いながら、『冷凍低かろりーお好み焼き(ネギ焼き いか)』を解凍してほおばる、やましんなので、ありました。(わりと安くて美味しいのです。)
でも、緊張したのか、紙パンツが、もう、ぱんぱんになってしまっていたのです・・・・・(お腹のステント変えたばっかりなので、まだ安定してないんでしょう、きっとね。)
おもらし、し続けていたんだ。
見たなあ~~~~~~!!(あ、だから。見えないですから)
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『くたばれ やましん!』
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