第28話 『かぎがない!』
『かぎ』を巡るトラブルというものは、この世の中でも、きっとポピュラーなものなんだろうとは、思います。
大体、『かぎ』はたいてい、小さいのです。
したがって、ポケットとか、つい、すいっと入れてしまうので、逆に、すいっと落ちてしまうのです。
まあ悪意のある相手に渡ってしまうと、やっかい事が起こる可能性も出て来ますが・・・・
また、自動車のキーを、閉じ込んでしまうということも、昔はよく起こったものです。
やましんが、営業社員一年目のときのことだけを思い出しても、複数回しくじっております。
まずは、自宅から東に3キロくらい離れた場所でローリング(かたっぱしから飛び込み訪問するのです。)していた際、なんの弾みか、さあ帰ろうと思たら、かぎは車の中にある。
「あららら・・・・・」
当然ドアは閉まったまま。 🚗
こりゃあまず、どうにもなりません。助けを呼んだら高くつく。
そこで、これはまあ、やむおえないから、自宅に帰って、スペアキーを持ってこよう。お茶なども、ちょっとは飲んで来ようかなぁ・・・
とか、半分怠け心もあって、自宅まで歩いて帰り、まあ、お茶もしたんだろうと思いますが、やれやれと自動車に帰り、良い時間になったので、そのまま会社に戻ったのです。
しかしまあ、この世というものは、壁に耳あり、障子に目あり、なのですなあ。
👂 👀
「お前、なんで、あんなところ、ぼけっと歩いてたんだ?」
と、課長様から聞かれてしまいました。 🔐
「あらああああ~~しっかり、見られていたか!」
正直に事情を申しあげまして、その際は、おとがめもなく、笑って許してもらったのです。
それから、そう、間もなく、今度は南に5キロくらい離れたところで、同じようにお客様探しをしていたとき、どうした悪魔のいたずらか、ポッケからこぼれた自動車のキーが、なんと、よりによって、側溝の上のブロックに空いた、小さな小さな、まあるい穴に、すぽっと、ストレートに、何の障害もなく、落下したのです。
これはまあ、あまりにみごとに、目の前で、すっぽりと行ってしまいました。
『あらまあ~~~~~!』
と感心するやら、あきれるやら。
しかたないので、枝の切れ端とか探して、釣りあげようとしましたが、うまくゆくはずもなく。
そうこうしていると、セールスで回っていたあたりのおじさまがやって来て、「なんと、うまくハマったなあ。」
とおっしゃりながら、蓋を外してくださり(やましんは非力で、持ち上げるのは無理でした・・・)、鍵を救い上げてくださったのです。
もう、感謝感激であります。
ちなみに、セールス中に、狭~い道で、どぶにハマって動けなくなた時も、近所の方が車を引っ張り上げてくださいました。
まあ、そのまま嵌っていたら、交通の妨げですしね。
さらにさらに、この鍵転落事故から間もないころ、北に3キロくらいの場所の喫茶店で、休憩して、さあ、出発しようとしたら、またまた鍵が自動車の中、ではないですか!? 🔑🔑
まあ、一度ならず二度も三度もやってしまうのが、やましんの特徴で、それは子供時代からそうだったようなので、『授業中、勝手に騒ぐ・・・』などの記録から見ても、まあ、今から思えば、いささか病的に注意力散漫で、ある種の発達障害ぎみだったんだろうとは思います。当時はまだ、そうした問題は、あまり表面化しない時代だったのですが。この後、書こうかなあと思う『脱走問題』も、そうなんですが・・・。
え~、まあ、またまた、閉じ込んでしまったものは仕方ない。
お店に事情を話して、この時は、もう夜間でもあり、タクシー呼んでもらって、お家まで帰ってきました。
カギに限らず、なくしものをよくして、ひとりで騒ぐのは、今も変わりません。
昨年は、携帯電話を無くして、あわてて電話会社様に、元を止めていただく、立ち寄り先を片っ端から尋ねて回る、警察にも届ける、など、けっこう騒ぎましたが、じつは、なあんと・・・自宅の段ボール箱の底に、じっとうずくまっていたのを、その後、発見いたしました。
なんでそうなったのかは、まあ、いささかはっきりいたしませんが、おおかた、ぽっけからオッコとして、その後、なんでもかんでも、段ボール箱に、上から放り込んでいたのでありましょう。
あまりに沢山重なっていて、呼び出し音も聞こえなかったと見えました。
『刑事コロンボ』みたいに、玄関先にあった、傘の中に、さがしまわった鍵が飛び込んでいたということも、数年前には起こりました。 🌂
この先、年齢と共に、ますます、どじが激しくなると、やっかいだなあ。
それまでに、いまのうちに、こいつ、何とかしておく必要が、あるぞお!!!・・・・・
いつの日にか、神様から預かった、海の底の栓のカギとかを、無くしたり、しかねないもの。
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『くたばれ! やましん』
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