第23話 『やましんのお値段』
これは、やっぱり15年は前のこと。
やましんがお仕事をまだやってた時代ですが、ある日父から緊急電話というのがありました。(当時は親と別居中)
『おまえ、ちゃんとそこにいるのか?』
と、きました。
「なんだ、そりゃ。いますよお。いるから出てるんだから。」
『そうか、いや、実は、おまえを拉致したので、身代金を払えと言う電話が来てるんだ。電話に出せと要求したら、変な声で〈ぐにゃぐにゃ。〉と言う。『鼻をなぐってへし折ったんだ、とか言うんだ。念のため電話したんだ。』
それは、もう、すぐに警察に言うべきだろうと、思いましたが、両親は『本人の無事は確認した!』とかで、済ませたらしいです。
まあ、親としては、一応妥当な対応はしたわけですが、それにしても、こういうのは明らかに悪質な犯罪行為ですよ。
こんなことを、してはいけません!! め!”
ときに、『いくらって言ったの?』
『十万円だそうだ。』
なに~! ジュウマンエン!?
やっぱ、やましんは、その程度なのかあ。
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