ぼくがテンプラになったワケ - 2
人類は滅亡するんだろうなあ、と、人類は思った。
別段、大きな戦争があったわけでもない。
人類の生殖能力が低下したとか、そういうこともないのだ。
平均寿命も、一部の紛争地帯を除けば百歳を超えている。
ただ、とにかく人口が減った。
手っ取り早く頭数を増やすため、人類は、人類の遺伝子を元に、人類と同じ素材で、
美しく、老いず、遺伝情報を持ち、生殖能力を持つ、女性型の人造人間だ。
このアンドロイドが男性型でなかった理由としては、表向き「妊娠期間中を考慮した生殖効率のため」とのことだった。
実際の所は単に、開発者が男性だったからである。
しかし、何故か
そうこうする内に、世界人口はついに危険水域まで減少。
その頃には「せめて人造人間だけでも数を増やそう」という名目で、女性開発者が男性版
人造人間同士の生殖は問題なく可能なようで、ひとまず、人類は肩の荷が下りたような気分になった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます