第21話 買い物に行こう1
【買い物に行こう1】
部屋を出てエレベーターに乗ると3人は多少パニクっていた・・
階段で下りるとそれだけで疲れてしまうからね、と言うと妙に納得した顔になってはいたけど・・
駅までの道のりを歩いてると3人はそれぞれ首を振るのに忙しそうだ・・・
「なんで止まるの?」
「信号と言って、ほれ、あそこが赤だろ、その場合は青になるまで待たないと行けないんだ・・」
「面倒くさい・・・」
「車が通ったり、反対から左右から来た人とぶつかったりしない様に人や流れのルールが決まってるんだよ」
「ふーーん、」分かってしまえばアメリアは興味は無さそうだがリネーネ様は成る程、興味深いシステムですねと感心したりする。
駅に着くと3人に切符を買ってあげる。不思議そうにしてるので向こうで言う乗合馬車みたいな物に乗るのでお金を払った券だと説明する。
面倒になって来たので奈津に丸投げしてしまった。
改札での切符を入れるところ、取るところを教えているが横を通り行く人が珍しそうに見ている。
皆美人さんだし、ソフィーは金髪碧眼のロリ巨乳だしね。注目するのは分かるけど・・・
地下鉄に乗るだけで思いっきり疲れてしまった。明日は車で郊外へ出よう。
「シロ達はどうして切符を買わずに乗れるの?」
アメリア達は俺と奈津が切符を買わなかったのを不思議がっていた、説明したが分かって貰えなかったと思う。そもそも銀行も無ければオンラインもないのだから・・・
電車の外が暗いのは地面の中を走ってると聞くとたいそう驚いていた・・
やっと目的の駅まで付いたけど、正直ここまで疲れるとは思わなかった、途中から奈津に丸投げしていたが・・
後で奈津をねぎらってやろう。
デパートについた、まずは服をと思ったが、化粧品売り場で引っかかってしまった。
俺は距離を取り、取り敢えず目を離さない様に見える位置で見て言えることにして後は奈津に予算は気にしなくて良いと言って丸投げした。
奈津は化粧品の方がプロなので色々とアドバイスしてるみたいだ、もちろん聞こえてる訳では無いけど・・・
俺は腹が減ったけど、女性陣は腹が減らないらしい。
約2時間近くも俺は待ち続けた・・・
もちろん、彼女らは無一文だ、支払いは財布に入ってる金では足りるはずも無くクレカの買い物枠も超えてたのでその場でデビッドカードの上限を変更して支払い・・・
次に取り敢えず昼飯って事でレストラン街で遅めの昼食、何が食べたいかそもそも分からないだろうと思い、ビュッフェ形式の店で食べる。
皆、あれこれと、ま、良いんだけどね、残さずに食べて下さい。
「皆、パワフルね、ちょっと圧倒されちゃった。」
接客慣れしている、奈津でも疲れたらしい、何か今日はやっと喋ってる気になって来た。
「ワイングラス、50万で売れたよ。」
「えぇーー2万ちょっとでしょう、20倍で売れるとはすごいね」
「何言ってんの?、1個、50万で200個で1億だよ、後300追加が入ってるので合計で2.5億だね。」
「ぶふぉっ、あ、ごめん、ごめん」
奈津はあまりの金額で飲んでいたドリンクを吹き出した。
「明日の夜に納品しようと思ってる、所でバギーとかはどうなった。」
「大丈夫よ、皆そろってる、マンションから車で10分ぐらいの所に倉庫を借りたわ、そこまで車で行って、そこに車を置いて行けば良いわ」
「バイクは125ccOFFも追加しといたわよ、必要そうなパーツも頼んどいたわ」
うん、やっぱり奈津はこう言う事には有能だなぁ・・・
「有り難う、やっぱり奈津は気が利くね。」
奈津はどや顔をしながら取れも嬉しそうな表情をして居る。
「うふっ、明日は私も行って良いでしょ。あぁ、そのつもりで帰って来たんだし。」
「やったーぁ、嬉しいなぁ、、いよいよだと思うと緊張するわ」
奈津の顔からは不安は抜けた様だ、恐らく向こうへ行く前にリネーネ様達と会うことが出来たところが大きいのだろう」
他の3人は料理を食べるのに夢中でおしゃべりはしない、元々貴族だから食事中に喋る習慣は無いからだろうけど・・
せいぜい、料理について聞かれるぐらい。
「奈津、済まないけど後ひとがんばりして、彼女らの服を見繕ってやってくれ・・・それから詳しい話は彼女ら寝かせ付けてからするよ」
「うん、大丈夫、何を聞いてももう、おどろかないし・・」
もう、奈津の中では覚悟はとっくに決まってるのだろう。
どうやら満腹になった彼女たちを連れてレデースのフロアーへと連れていく・・・途中で引っかかろうとするのを時間も無いので無理矢理にでも引きずっていく・・・
ブースにいる時はそのブース内から出ない様にして貰って移動する時は全員で移動する様にしないと、単に放流するのは怖くて出来なかった。
「フォーマルな服はどうしてもオーダーになりがちで時間も掛かるので今回はカジュアルを中心に選んで貰った。」
「向こうの世界では服は一応ある程度、種類が作られているが、下着の場合は麻製で種類と言える程、色も形もなく裕福な一部の商人や貴族がシルクなどでオーダーするぐらいだった為、売り場にある色、形に驚きひもが付いてない事にさらに驚いていた。
「凄い種類の色とデザインですが、こんなに小さいのが私に入るかしら?」
奈津が説明しているいちおう、「サイズはS。M.Lとありますが、皆さんすべてMで大丈夫だと思いますよ、ブラは方は店員さんに図ってもらってサイズを合わせてください、皆さん色々と違うと思いますので・では、リネーネさんから合わせてみましょうか?」
アニマは必死に選んでいる、ソフィーはアメリアのこれ、
「この部分がスケスケですね、こんなのがいいんでしょうか?」なんて言いながらえらんでいる。
皆がそれぞれブラのサイズがわかったので今度はブラ選びに夢中である。
もちろん、俺はランジェリーショップの前の通路の所に置いてあるベンチで一休みしていたら奈津が手招きして呼んでいる。
俺自身は別にランジェリーショップでも恥ずかしがるほど
店員にプレゼント用にとサイズだけ伝えて、後は店員さんの質問に2,3答えて選んでもらうだけだ…
はっきり言って、男性の客はカモがネギをしょって来たとしか店員は思ってない。必ずっていいほど、予算ギリギリか、財布に余裕があると思われたら予算を軽く超えて買わされる、それにあらがえたことはまだ、一度もない。
「なんだよ?」
俺は照れてるわけではないがちょと不機嫌そうに言いながら答えた。
「ねぇ、こっちとこれはどっちが好き?」
奈津が提示した下着は、片方は割と控えめでまあ、誰でも普通に来てる感じだ、後片方がまあ、別な意味でのナイトウェアだろって感じできわどい奴だった。
「俺に聞くなよ、好きなのを選べばいいじゃん」
「だってぇ、せっかく私に下着をプレゼントしてくれるのなら久志が好きなほうがいいでしょ。」
「プレゼントっていうものでもないよ。」
「あれ、私には買ってくれないの?」
奈津は泣きそうな顔真似をしている、口が笑ってるけど…
「いや、買っていいけどさぁ」
「自分が買ってやった下着って見たいでしょ。だったら好きなほうが良いじゃない?」
まあ、それは否定はしない、が、リネーネやソフィーのは首がリアルに飛びかねないから止めておくけどね。
「わかったよ、それじゃ、こっちかな?」
俺は奈津が持っている片方のブルーの少し控えめ気味のデザインを選んだ…
「うん、じゃ、こっちにする。でも、ついでにこっちも買っておくね
つまり俺に聞く意味ないんじゃねぇ・・そう思った。
「奈津、他に来てないメイドさんが3人、いるんだ、ショーツを適当に選んでおいてくれるか?」
「えぇ、わかったわ。」
俺はどうも荷物が持てなくなりそうなのでいったんトイレに持ち込み化粧品と服をアイテムボックスに収納してくる。
ようやく下着の購入が終わったところで地下へ行って夕食用にお惣菜を買って帰ることにした。
先ほどあれだけ食べたばかりなのに大量に購入する当たりは彼女ららしい。何しろ試食するたびに買うのだからたまらない。
既にくたくたになった体を引きずって自宅へと向かう。
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誤字、脱字等を修正しました。
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