エピローグ3 新たなる試合(たたかい)
2012年3月4日10:10
帝都 国防省陸軍部
イリヤに与えられた部屋は、広くもなく狭くもない。一人で使う分には丁度良いサイズだった。
事務仕事のために、書類とパソコンに向かい、ペンと手を動かし続ける彼女の部屋には、紙を撫でる音とキーボードの音のみが響いていたが、突然扉がノックされる。
「入れ。」
「失礼します。中将、国際郵便です。」
「そこに置いてくれ。」
「分かりました。私はこれで。」
「ご苦労。」
デスクトップパソコン本体の上に置かれた国際郵便の宛名を見て、イリヤは口の端を上げる。
「成る程。」
封を開けると、そこには彼女の想定していた内容の手紙があった。
「もうそんな時期か。今年はレイだな。」
手紙には、スレッジハンマー開催のお知らせとあった。
旧式(オンボロ)だって良いじゃない!~戦い方次第です~ 磯風とユキカゼ @isokaze
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